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極右が信奉する力の強大化と人類の起源

2020年8月16日

「韓国も日本も極右せいで国は駄目になる。」

(Shig)
極右勢力に共通する目的は力の強大化でしょう。国内を全体主義にまとめて、国民を一つの方向に向かわせるのも権力強化のためであり、日帝が行ったアジア侵略も国力強化のためです。
生き残りの為には、他を圧倒する強大な力を持つことが必要である、というのは人間の生存本能とも言えそうです。

しかし彼ら極右の人間は、もう1つ重要な自然の摂理を忘れています。環境に適応して自らを変化させ、環境と共存し得た者だけが生き残ってきた、という人類を含む生物の歴史です。かつて地上で繁栄を極めた恐竜が環境に適応できず絶滅したのもその一例と言えます。

人類の祖が誕生したのは今から700万年前と言われています。100万年前に出現したギガントピテクスというヒト科動物は、身長3m、体重約300-540kgに達する史上最大最強の類人猿であったそうです。しかし30万年前に滅んでしまったとのこと。

同時代に栄えたピテカントロプスは、140cm~160cm、体重は50kg~60kgと小柄で非力であった。しかしそれを補うために精巧な石器などの道具を作って生き残り、ホモ・サピエンスから現在の人類へと進化した。
力に勝る種は滅び、知を生かして環境に適応した種が勝ち残ったと言えるでしょう。

現在のコロナ禍を見ても歴史上最強の国家であるアメリカが国内の感染を抑えられず四苦八苦しているのを尻目に、台湾、NZという小国は、民主的で優れたリーダーのしなやかな英知を発揮してコロナ禍を克服しています。
力にとらわれる者は自らを滅ぼすということかもしれませんね。

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韓国ではプロテスタント教会、日本では神道が極右と密接につながっているのは、神という絶対的な権威で、民衆をまとめ上げて権力の強大化を図るために他ならないでしょう。
何でもタブーにすることが大好きな日本人は、あまり語りたがりませんが、天皇は現在でも神道の最高祭司であり、敗戦前は現人神(あらひとがみ)として崇拝の対象でした。極右の人間が今も天皇を神として崇めているのは言うまでもありませんが、神道という宗教の最高祭司が総理大臣や最高裁判所長官を任命するというのは、憲法で定める政教分離の原則との大いなる矛盾であると思います。

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『天皇の存在には論理的な矛盾がある』

論理的に考えればおっしゃる通りだと思います。しかし人間というのは理屈だけではいかない、というのもまた真理のようで。。😅

現在でも王政の名残の君主制を残しているイギリスのような国も多いです。またドイツやイスラエルのように議員内閣制ではあるが、政治的には実権のない大統領を形式的に置いて、国の元首として国儀にあたらせるなども行われているようです。やはり国の象徴という存在を置きたがるのは、世界共通の傾向なのかなあと思ったりします。

現在の日本の天皇制の問題は、安倍政権や日本会議、虎ノ門ニュースの出演者のような保守論客、日本第一党などのエゴイスト達が、天皇という絶対的な権威を自分たちの権力維持や小金稼ぎ、名声を高めるために使おうとするところだと思います。