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KADOKAWA グループ複数サイトで障害、サイバー攻撃の可能性
こちらのnoteは、セキュリティ専門家松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を一部抜粋しご紹介します
・今回の解説ニュース
・システムへアクセスできなくするサイバー攻撃の目的
・サーバをシャットダウンの有効性
今回の解説ニュース
大規模なサイバー攻撃により、複数のWebサイトで障害が発生しているということです。システムへアクセスできなくするサイバー攻撃の目的と、セキュリティ対策としてサーバをシャットダウンすることの有効性について説明します。
今回のインシデントは、「ニコニコサービス」全般、「KADOKAWAオフィシャルサイト」など、複数のサーバにアクセスできない障害が発生したというものです。原因として、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃が挙げられています。
対策として、データ保全のため関連するサーバをシャットダウンしており、現在はシステムの保護と復旧に向けて対応を進めています。また、同社のニコニコ運営チームでも、被害状況の全容を把握するための調査と並行して、サイバー攻撃の影響を受けずにニコニコのシステム全体を再構築をするための対応を進めているということです。
システムへアクセスできなくするサイバー攻撃の目的
システムへアクセスできなくするサイバー攻撃の目的として、脅迫や抗議、嫌がらせが考えられます。攻撃者は特定の企業や団体に対して、金銭やサービスの要求、または政治的な要求を飲ませるためにサイバー攻撃を行います。標的となるのは、金融機関、メディア、政府機関など様々で、攻撃を受けることで、業務停止などによる経済的な損失を被る可能性があります。近年では、サイバー攻撃の停止と引き換えに、ビットコインなどの仮想通貨を要求するケースも増えてきました。
今回のサイバー攻撃では、ランサムウェアを含むと発表されていますので、攻撃者は、被害者のシステムに保存されたデータを暗号化し、復元と引き換えに身代金を支払うよう、脅迫していることが考えられます。
その他には、特定の企業や組織の活動や理念に反対する抗議や、個人間のトラブルなどでも発生する嫌がらせやいたずらの目的で、サイバー攻撃が行われることがあります。