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【過去の社内メッセージより】 ドラッカーの『非営利組織の経営』を読んで

2010年より、SHIFTの社内向けブログにさまざまなメッセージを書いてきました。そのメッセージをより多くの方たちに読んでいただきたいと、noteに転載したいと思います。

(SHIFTの社内向けブログ2014年1月27日)
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これは個人のFacebookにも投稿していますが、ブログでも当然皆さんに知ってもらいたく。


日曜日は、家族がインフルだった為、家で読書をする時間が出来ました。


なんで、ダイヤモンド社のご担当者から頂いたドラッカーの非営利組織の経営を読む事が出来ました。


実は、ダイヤモンドさんにお願いして、僕の初めての本を出版しようと今執筆中です。


そこで、僕の生い立ちやシフトという会社の使命、今の事業をやる意味、そしてアスリート塾で何を残したかったか等々、色々と整理しています。


そこで、この本いったい誰が買うのかっていう話になりました。僕の新卒の会社説明会は、すごく好評で、僕は会社の宣伝をあまりにないです。社会人とはどう生きるべきかをずーっと話しているからです。


特に僕の話は、NPOをやっていた学生、これから事業会社に入って、自分の会社を立ち上げたい。だけど、拝金主義じゃない形で。どうすれば良いかという人の心に響くようです。


僕も、いつも月例会で話しているように、マズローの欲求で満たされている生理的欲求と安全の欲求は資本主義でかなり上手く機能していると思っていて、社会的所属欲求や自己実現欲求は、今の資本主義だと満たされないと思って、それをお金と同じように、保存出来る、そして信頼出来る媒体におきかえ、この部分を表現したいという想いで最終的には会社を持って行きたいなと思っています。


なので、NPOの人にウケルんだと思います。
でも、僕は寄付だけでなりたっているNPOが嫌いです。善意だけでは成り立たないからです。


僕は事業家です。だから、経済とNPOの交差点にいる僕だからこそ、社会に貢献出来ると思っている事があって、それを表現して人生を過ごしたいなと思っています。


だから、シフトという社名も、資本主義じゃない、新しい「第3の価値」へシフトさせたいという想いでつけました。


前置きが長くなりましたが、以下Facebookに投稿したNPOに対する想いです。


さて、僕が応援しているジャパンハートの寄付金を増やす為に何が出来るかを、僕なりに考えました。こんなFacebookでおおっ広げに話す事で、皆さんと意見交換出来たらなと。


①どこまでも可視化(寄付したお金が何に使われていて、どう役に立ったかを一目で分かるようにしたい)

→例えば5万円寄付したとして、その5万円のうち1万5千円が、お医者さんや看護士さんの食事代、そして広報の方の給与になった。残りの3万5千円が手術代や薬代になって、3人が助かった。そして、その3人は誰?見たいなのが、自分のMyPageで見えると、それはそれは、払う意味があります。

→これ当たり前だと思いますが、なかなか出来てないと思う。


②寄付のし易さ

→日本がどんなに裕福になったとしても、自分の家族や子供も幸せにしたい。その優先順位の中で寄付をするので、小額なら良い、スポットでなら良いと思っている。

→税金を国に納めるのか、ふるさと納税という形で特定の団体に納めるのかというのは、個人の選択の自由ですが、個人の選択の自由というのは大切だと思います。

→さらに、このドラッカーの本に出ているように、アメリカは稼ぐのは会社で、自己実現はNPO。日本は稼ぐのも自己実現も会社という中で、1950年までは国が全ての事を面倒みようとしていた中、企業が力を持って来て、小さな政府でいられるようになり、国だけにそれを委ねるのはおかしいと思う。でも、まだ政府と国という部分で知や富の再分配が行われており、営利じゃない部分での取り組みというのが、還元する仕組みに世の中はなっていない。だから、NPOに税金納付分を寄付して、営利じゃない部分を動かすというのは、Make senseだと思う。

→でも、ふるさと納税で寄付とするのは良いが、現実的に個人のキャッシュフローが痛む。つまり、例えば年間100万円納付するとすれば、1年間は持ち出しでお金を寄付しないと行けない。ただ確定申告すれば翌年にはこの100万円は返ってくるが。しかし痛い。

→なので、100万円を貸し付ける事をする第三者機関(法律は後で考える)を作り、個人に貸してあげて、個人は何もしなくても寄付をそのままして、上記①の可視化された状態で毎日、心が救われる。

→この第三者機関は、金利を10%くらいとって、貸し付け処理と確定申告処理と、あとは可視化のためのシステム運用、コールセンター業務をする。100万円の寄付が90万円になっても、個人からするとお金が出る訳じゃないので、関係ない。また、寄付を受け取る団体も0円が90万円になる訳で、関係ない。ただこの第三者機関はプロ経営者をおいて、大学生とかのインターンで回すようなNPOにすれば良い。


③寄付を求める相手は医者

→ドラッカーの本を読んでいて気づいたのは、寄付をする人は当事者が良い。僕のような第三者の経営者は、医療には直接関係ない。だから相当気合いが入った人じゃないとやらない。

→この本にも載っていたが、カリフォルニアの成功した大学がたくさんの企業を創り、優秀な学生に当時は大金だった1万ドルをあげて、企業を任せた。「この会社を育てて欲しい。何も返してくれる必要はない。ただ大学の事は忘れないで欲しい」と言ったらしいです。その後このお金は20年後には、1000倍になって返って来たそうです。

→つまり、ジャパンハートの場合、20代の医者にカンボジアに来させ、手術体験をどんどんさせる事が大切。そして、彼らに開業医の為のお金を貸し付ければ良いと思う。吉岡先生も20代や30代の医師は、日本では手術をさせてもらえないと言っていた。特に日本では手術の間違いがキャリアに影響を及ぼし、チャンスが更に回ってこない。だからチャンスをあげるべし(当然やっていると思いますが)。なので、医師に手術の経験とお金を持たせる。そして、整形外科になっても良い。だけど、お金持ちになったら寄付をしてもらう。それも所得税という痛みの無い形で。


なんで、好き放題書きましたが、こうやって一石を投じる事で、意見が洗練され、前に進むキッカケになれば。

どんどんシェア頂いても構いません。ジャパンハートは、あんなに有名なのにたったの年間3億円の寄付で運営されてます。


どうにか貢献出来ますように。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%…/…/4478307059

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