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【過去の社内メッセージより】大きな学びと僕が感じる一つの投げかけ

2010年より、SHIFTの社内向けブログにさまざまなメッセージを書いてきました。そのメッセージをより多くの方たちに読んでいただきたいと、noteに転載したいと思います。

(SHIFTの社内向けブログ2017年3月21日)
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昨日、TSUTAYA創業者の増田さんの講演を聞きました。


皆さん、ご存知のように僕は講演にもあまり行かないし、本もほぼ読まないので、こういう講演ではビビッドに反応してしまいます。


結論からすると、とっても刺激を受けました。


TSUTAYAは本屋さんだと思いますが、メモを取ってないので、僕の中で思い出す限り、書き出しておきます。


・TSUTAYAは企画会社である
・お客様にライフスタイルを提案している
・だから、普通の本屋が満遍なく本を置いているのに、TSUTAYAは車や住宅やレストラン、ファッション等のライフスタイルを提案する本を置いている
・本の数は、10%しか既存の本屋と被ってない
・今までは人口動態からして、伸び盛りの人口ではニッチ戦略が良かったし、供給量を提供すれば良かった
・今は、60歳以上の金持ち、働き盛りの子持ち40代、お金の無い若者をターゲットに、全部やっている。やらないといけない
・だから、代官山T-SITEは、2階の900円のプレミアムコーヒー、400円のスタバ、100円のファミマコーヒー全部ある
・駐車場も、構内の1200円/時間、近くのコインパーキング600円/時間、無料の路上まで揃えてある
・図書館のイノベーションは、図書館じゃなく、「もう一つの家」というコンセプト
・家だから、高校生の勉強スペース、子供の遊ぶスペース、ただで本が読めるカフェ、朝ヨガ、英語教室とライフスタイルの全てを提案
・だから、人口たったの3万人の町に、この図書館を作ったら、年間120万人の来客がある。町民が毎週行っている計算
・Tポイントは、月間4400万人が使用する
・各業界のトップ企業に導入してもらっている
・Tポイントがあるから、すかいらーくの売り上げが20%も上がった
・エネオスにTポイント入れたから、出光やJOMOからエネオスに流れて
 JOMOを買収できた


この件をじーっと考えると、シフトが2020年以降に1兆円を目指すヒントがビシバシと盛り込まれていますよねーー。


1974年生まれの僕は、42歳。今人口が一番多い世代です。同級生が220万人ですから。


その42歳が、子育てで一番お金を使うので、日本は景気が良いんです。


でも、その40代があと10年すると、お金を使う40代は150万人になり、20年すると、お金を使う40代は100万人になります。


つまり、20年で世の中の売上が半分になるんですね。


それがこれからの日本です。


ということは、もしかしたらテストだけやっててもダメかも知れないし、テストを中心に開発や周辺事業も取り込まないとダメかも知れない。


一つ言えることは、シフトの営業が20人くらいになったが、開発のマーケットプレイスも含めて買収か何かをして、営業を増やし、全ての案件をシフトが取っていくインフラ(TSUTAYAでいうTポイント)を持てば、自然と開発会社が傘下になり、ソフトウェアテストの総合商社として、商品が揃う。

あくまでNTTデータやIBMのように総合SI企業になるんじゃなく、国際分業する中でのソフトウェアテスト。


TSUTAYAがライフスタイルを中心に考えたのと一緒で、シフトはソフトウェアのラストワンマイルをスムーズに流し、ITという文明の力を人類に届ける会社。


だから、1000億円までは、このコンセプトですーっと行くと思う。


ただ、1兆円を目指すとなると、それ以外の概念が必要。


それは、2020年以降2050年までの30年で起きる世界の人口動態とマズローの人間欲求との連立方程式の中で、解かれた社会における、ソフトウェアの位置付けと、それをシフトだからこそ、ブースト出来る全く新しい価値提供。


それが解明されれば、1兆円は行く。

今日も、妄想は尽きない。

毎日が中二病患者のタンゲより

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