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ラミーズ ハムダン博士

「ドバイ発、日本初。」のフレーズで2013年に日本に上陸したラグジュアリーコスメブランド「Shiffa Dubai シファドバイ」とその創設者、ラミーズ・ハムダン博士についてご紹介したいと思います。今回は、博士がブランドを立ち上げるに至った経緯をお話いたします。

※ドバイでは、ハムダン博士ではなくラミーズ博士と呼ばれているので、ラミーズ博士とお呼びします。

ラミーズ博士はドバイの裕福な家庭に育ったエミラティ(UAE:アラブ首長国連邦の人)の女性で、アイルランドの首都にあるアイルランド王立外科医学院( The Royal College of Surgeons in Ireland)で医学を学んだ皮膚科医です。当時建国から約30年のUAEでは、まだ保守的な面が残っていましたが、女性の高学歴化と社会進出が進む中、その流れを牽引する女性の一人として博士は、大学卒業後、UAEに戻りドバイ市内の病院で勤務医として働いていました。ほどなくして、ラミーズ博士は同じエミラティで投資家の男性と結婚し、4児の母となるのでした。

医師でもあることから、ラミーズ博士は自身の体や肌の健康状態には常日頃から気を使っていました。もちろん美容にも関心が高く、体の健康こそが肌の健康であり、つまり美しさにつながると信じ、外側からだけではなく内側からも美しくなることを意識した生活を送っていました。そして、その考えが顕著になったのは、第一子を妊娠した時でした。妊娠が分かった時から、口に入れるものだけでなく、肌に塗布するものにも十分に気を使うようになりました。食物から吸収するだけでなく、皮膚からも体内に吸収し、それが胎児にも届くことへ気を使う必要がありました。

ドバイの市場には海外の製品が多く、化粧品も同じく輸入ブランドがほとんどを占めていました。それも欧米で有名な高級ブランドばかりで、ラミーズ博士もそれらの愛用者でした。愛用の高級化粧品は成分のほとんどが化学薬品だったので、妊婦であった博士はその使用の安全性を見直す必要性を強く感じました。自身の妊娠中の敏感な肌への影響と母体を通じての胎児に与える影響を真剣に考えるようになりました。

当時、欧米のブランドで天然成分から作られている化粧品はありましたが、ラミーズ博士が満足できるものではありませんでした。博士が望む化粧品とは、肌を美しく保てること。そして安全で安心して使えるものでした。

美しさを追求する女性としての思いだけではなく、まだお腹の中にいる子供にも安心して使うことができる化粧品を使いたいと言う思いから、専門医としての知識と経験をもとに古来アラビアに伝わる機能的なはたらきを持つハーブとその精油を独創的に配合し、成分のほとんどが天然成分の安全で安心できて、且つ肌への変化も実感できる化粧品を開発することになりました。

妊婦の肌をいたわりながら潤し、美しさをキープできるナチュラルボディオイルを開発し、それが友人や親族の間で評判になり、製品化されました。やがてその製品は海を越え、欧米の格式ある百貨店などで取り扱われるようになり、地域発信のブランドが海外で名を馳せるブランドにまで成長することになりました。

これがホリスティックコスメブランド「シファドバイ」の始まりでした。