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プロローグ

小さい頃、よく親父に連れられキャンプに行っていた。5人家族でのファミリーキャンプで山にも行ったし海にも行った。うちの両親はゲームにはあまり良いイメージがなかったのかそういうおもちゃは買ってくれなかったが登山やらキャンプはよく連れて行ってくれていたと思う。それも中学校に入り部活やら学校行事が忙しくなるにつれてそういう時間は気が付いたら減っていき、道具たちは物置の一番奥に片づけられたままになった。

最近ではソロキャンプ動画が流行ったりしているのは知っていたが、幼い頃のゲーム規制の反動でインドアPCゲーオタクになってしまった自分はアウトドアは年一回くらいのBBQで十分で、準備やら片づけがめんどくさい、ちゃんとやらないと寝れなかったり飯食えなかったりでしんどいってイメージから友達との釣りくらいしかアウトドアをしなくなった。(まあ、釣りも海を眺めながら吸うたばこが美味しかったり、どこか非日常的な時間を過ごしたいだけだったのライトなものだが・・・)ここ数年は特にコロナの蔓延やら仕事やら一人暮らしの快適空間やらでアウトドアとは一切無縁な生活だったがある動画との出会いが僕を再び野山へ連れ出すことになる。

「アウトドア用品は高いものを買うべきだ」みたいな風潮を根底から覆すコンセプトとヘルメットしたままの意味不明な良い声の人がやってるキャンプに僕はこれまで見たどんな映画よりも引き込まれた。10分程度の動画を寝不足になるまで繰り返し見た。一人暮らしでテレビを見てひとりで笑ってむなしくなるのって実際はないと思ってたけど、一人で動画見て本気で笑った。めちゃくちゃ笑ったし、こんなに適当でもキャンプって成立するんだって感心した。特に動画の後半で、普段は起きるのが億劫で大嫌いな朝がこんなにもきれいな景色になるんだって思ったとき、すでにアマゾンのかごにはキャンプ道具が放り込まれていた。ちなみにこの動画にたどり着いたきっかけは正直覚えていない。キャンプ動画を検索したわけではないのは確か。

実はキャンプっていろいろジャンルがある。高級装備でまるで家のような快適空間を作り出すグランピング。家族や複数人での一般的なイメージのファミリーキャンプ。渋さや可愛さを前面に押し出すようなおしゃれキャンプ。ひたすらに装備を削り落としミニマムな装備で行うサバイバル系キャンプ(ツーリングキャンプをする人はこの傾向が強い)。バイクも興味がないわけではないが免許を取ることから考えるとやはり通勤で使ってる車で行くことになるし、なにより子供のころのファミリーキャンプがイメージのベースに根付いてる。ひとりでキャンプしている自分をイメージしながら道具を選び、予算5万でセットアップした。

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7月18日、着弾。なぜか家に転がっているバレーボールと見比べても相当な量の道具が届いた。ヤマトの運ちゃんクソ暑い中ありがとう。この道具を選ぶまでにもう一つ僕をキャンプ沼に沈める原因があったんだけどその話はまた別の機会に。まずはむき出しで届いたキャプテンスタッグのドームテント。子供のころ寝ていたのは5人用のコールマンのテントだったと思うが予算と評判からこのテントをチョイスした。(ちなみに3人用と書いてるが3人なんか入ったものなら寝られたもんじゃない。原チャリで東日本縦断するくらいには無謀。)大きさはシングル用布団二枚分くらい。価格は4000円前後とお手軽ながら高い評価を得ている。この後も何回も登場するがキャプテンスタッグというメーカーは手ごろながら完成度の高い道具をたくさん出している入門者にとっては神のようなメーカーである。ちなみにコールマン、モンベルなどの本気のものはこれの10倍くらいする。それくらいの価値はあるが・・・とにかく子供のころ使っていたテントに構造が似ていて手ごろさ、評判からこちらをチョイス。

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次にコット。こちらは先に紹介したキャブヘイさんの動画でも登場する組み立て式簡易ベット。足つきの担架みたいなものだが寝心地は一級品。キャンプで地面が硬くて寝られないor寝起き体が痛いという経験をした人はそれなりに居ると思う。15年前の自分もそんな一人だがこんなものがあるなんて目から鱗だった。このタイミングで説明するけど自分のキャンプのコンセプトは簡単かつ快適。コスパ、省スペースを見極めながらもあくまで機能的。仮に一生キャンプしてくださいと言われても成立するところが終着点。そうなったらきっとキャンプしかしなくなる。話が脱線したけどこのコット。コスパという面では決して良くない。これで1万。寝袋を買うことを考えると寝床で15000円近く使うことになるが、地面の硬さ、底冷えを無効化することを考えると無期限キャンプに耐えうるこのコットはむしろ安いぐらいだと思う。ソロキャンプだから成立する選択肢ではあるけど。あと組み立て、分解にかなりパワー使う。女性にはおススメしにくい。

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次に寝袋。archiというメーカー?のsaharaというシリーズ?らしい。正直言って、こんなに寝袋のメーカーが多いとは思わなかった。これを選んだ理由は断然コスパ。4500円で-15℃まで耐えられる。枕付き。以上。詰め物は化繊なのか収納時でもかなり嵩張るがかなりあったかい。エアコンで冷えた体にすごく効く。でもなぜこんなクソ暑いのに-15℃想定の寝袋を買っているのか。これの理由もまた別の機会に。ちなみに今回の買い物の中で一番選びなおしたいアイテムでもある。寝袋で重量2キロ、バレーボール2.5個分の体積はすこしデカすぎる。次買うなら圧縮性の高い羽毛のものを選ぼうと思う。

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次、照明としてコールマンのクアッドマルチパネルランタン。雰囲気ガン無視スタイルなのでゴリゴリのLEDランタンなわけだがガジェットオタクの悪い癖が出て一番強いやつをケース付きで買ってしまった。本体7500円、ケース1800円。こちらのランタン、本体から4つの子機に分裂しスマホサイズの照明として使える。釣りなんかでは絶大な利便性を発揮すると思うが防水性能はIPX4と少しばかり心許ない。ターミナルとしての本体は単1電池8本搭載でクソ重たいのだが持ち歩く子機は非常に軽く、何よりusbソケットがあるため連泊でも電池さえあれば充電できる。今やスマホの充電は充電式モバイルバッテリーが一般的だとは思うけど電池から満足な充電できるって結構希少だなって思う。というかモバイルバッテリーが要らなくなる。車移動メインの自分には結構マッチしているかもと思ってる。何気にお気に入りのアイテム。(実は子機の数が2,3,4とあるが正直一番小さい2枚モデルで十分だった・・・)

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↑子機分裂。大人数でのキャンプでも一人一つ明かりを持てる安心感は大きいと思う。ターミナルにはマグネット吸着で取り付け、充電される。ちなみに本体は電池抜きで1.2キロ。2枚モデルは650グラムくらい。ソロキャンプとしてはまじでやりすぎた。反省。

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次にガス缶を使って火を起こすためのシングルバーナー。こちらは安心のコールマン製。使ってみてわかったけど風に弱そう。SOTOっていうメーカーが風に強いバーナー出してるからそっちにすればよかったと思ったけど親父も使ってたコールマンだし壊れるまではこれで行こうと思う。お値段5000円。(ガス缶別途500円)

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次にクッカーセット。こちらはスノーピークのパーソナルマルチクッカーで中鍋、蓋兼中フライパン、大鍋、蓋兼以下略がセットで4000円くらい。マトリョシカ方式でしまえるので省スペースで料理の幅を大きく増やせる優れもの。僕はさらに中鍋の中に2200円の同社のチタンマグを入れてる。

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次にチェアとテーブル。テントとおなじキャプテンスタッグというメーカのもの。テーブルが4600円、チェアが7500円。あわせて12000円。感の良い読者の方は気が付いているかもしれないがすでに5万の予算などとうに超えている。キャンプ怖い。

他にもメタル賽銭箱、ナイフ、タープとポール等を買い足して合計金額は65000円。まだ届いてないけどキャンプ用リュックも後から買って計7万円。ひと月の残業代が吹き飛んだ。キャンプ怖い。

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↑今回は出番がないメタル賽銭箱。単行本サイズに収納可能で直火NGでも焚火調理ができる優れもの。

道具紹介でだいぶ長くなってしまったので初回のキャンプ報告は次の記事にまとめることにする。最後まで読んでくれた方、おつかれさまでした。

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