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得より徳


こんにちはshiéléです 🌺


ラスコー壁画の続きを書こうと思っているのですが、今日はちょっと横道にそれて日常の四方山話をしようと思います。アート関連の話題は《アートマガジン》という形式でまとめますので、そちらは暫しお待ちくださいませ。



本日は、私のちょっとした特技である《拾い物》にまつわるお話です。


明けの明星が東の空で白み始める頃、散歩に出掛けるのが私の日課です。この散歩の道中、よく拾い物をします。勿論じぶんが落とした物ではありません。人様が迂闊にも失くしてしまった貴重品です。クレジットカードやお財布、携帯、迷子のペットや子供etc. 
なんでもござれ、落し物という具合です。


今朝いつものように道を歩いていると、一枚の紙切れが私の目に飛び込んできました。どこにでもあるA4のコピー用紙です。えぇ、なんの変哲もない。
それで、初めは「あぁゴミね」と思いそのまま通り過ぎたのですが、妙にその紙切れが気になったのです。
何か大切な物なのでは?という気がしたからです。


そういう訳で、引き返した後よくよく紙を見ると飛行機のチケットだということが判明しました。

行き先はParis ✈️


むむ
胸が高鳴りましたよ。私の大好きな街ですから。
ですが、いくらパリが大好きだからといって、そこで人様の貴重品をネコババしたりはしません。特別に道徳心や正義感が強いほうではないのですが、変な人に悪用されたら嫌だなと思い直ぐさま交番へ届けました。

こういう時、やはり自分は日本人ねぇと独りほくそ笑みます。交番での手続き中、パリに想いを馳せました。疫病が始まってから一度もパリへ行っていないなぁ〜今すぐ飛んでいきたいけれど〜もう少し疫病騒動が落ち着いてからかしら〜などと。
フランスは革命の国ですから、民衆がマクロンの圧政に抵抗すると思っていたのですが、予想に反し国民は意外にも大人しかったですね。個人的には大地を揺るがすほどの革命を期待していたのですが・・・。


さて、話を戻します。交番での書類書きを終え、颯爽と自宅へ戻っている時でした。道端で10円玉を拾ったのです。
喜んで自分のお財布に入れました。
チケットは届けるのに、10円は届けないの?
罪ですねぇ〜
はい、まだまだ業の深い人間です私も。



ここで少し時間を遡るのですが、昨日は1円を拾いました。
ちょうど目の前に神社があり、拾ったその1円玉を手にしお参りをしました。手持ちの10円玉を足したので、11円お賽銭箱に入れたわけです。


何が言いたいか分かりますか?

昨日お賽銭箱に入れた自分の10円が、今日、落し物という形で自分にそっくり返ってきたのです。10円出して10円戻ってきた。
これは、今日わたしが飛行機のチケットを本当の持ち主に気持ち良く返した行為に神様か誰かが「そうそう、それで良いんだよ」と教えてくれた現象なのでしょう。金額だけ見るとなんの得にもなっていないように見えますが、拾い物を本当の持ち主に返すという行為そのものが私を幸せにし、持ち主も幸せになったのですからプラスが2倍になっていますよね。


短期間に何度も交番へ届け物をするので「わたし、逆に怪しい者と思われてないですか?」と警察の方と笑い話をした1日でした。楽しいことって道端に転がっているものですね ♬



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