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ルクセンダルク大寄稿②

はじめに

前回: Theme of the Linked Horizon

志田はご存知の通り原作のシナリオを
本当に知らないので
音楽を聴いて
歌詞で感じて
広がった志田の幻想をつらつら書き連ねるだけの
考察もクソもない
そんな記事でございます
Theme of the Linked Horizonは
彼の音楽性が直接的に詩われていたせいで
にんにくマシマシ豚骨ラーメンになってしまったが
ここからはそうはいかない
ライトにさらっと冷やし中華
いやツルッとはいけないので

音楽の《物語》をほくほく頬張りながら
肉じゃがを喫するつもりでいこう


なので原作のシナリオを知っている人は
何言ってんだこいつとなるかもしれない


何も知らないリスナーに音楽だけで
どこまで幻想を見せられるか

以降はRevoとそういう殴り合いをする

志田も原作をプレイした暁には
志田の幻想がどれだけリンクしていたか
答え合わせをして楽しむ

本作の舞台となる「ルクセンダルク」には様々な世界が拡がっている。
砂漠の中の国、終わらない内戦の続く国、女性だけが暮らす国…
そこになにが待ち受けているのか?

ストーリー
光の戦士となって、遥かなる「ルクセンダルク」の地へ
世界に突如、大穴が空いた。カルディスラ大陸を抉るように空いた大穴は、近くの小さな集落ノルエンデを丸ごと飲み込んだ。
大穴からあふれ出した闇は、人々に輝きをもたらしてきたクリスタルをも飲み込む。
風は止まり、海は濁り、山は火を噴いた。
世界はゆっくりと、確実に闇につつまれようとしていた。

この情報の中で
幻想していく!
表記の便宜上
綴りがわからない国は
勝手に二つ名をつけさせていただいた
おそらく語彙力の限界が近い
曲を聴きながら読んでいただいたほうが
志田の幻想を補完できるかもしれない

雰囲気で読んでほしい

「ルクセンダルク紀行」

イントロ

あっこれは
Theme of the Linked Horizonの
ラスト時計の音から続いているやつだ、、、
あまりにも滑らかなオルゴール
ページをめぐる音、、、
紀行本を開いた!
途端始まる本編

吟遊詩人が詩う
少年たちの冒険譚がはじまる

石畳の町(カルディスラ?)

素朴な少年の声
でも何か寂しさがある
大穴で何かあった雰囲気
深い後悔がある
君と一緒だ
石畳の道が続く港町
ここが始まりの町
少年の出身地かな
夕日はきっとこの道の先に沈むのだろうな
日没を告げる鐘が鳴る
遊んでいた子供達が
働きに出た大人たち
坂を登って大切な人たちの元へ帰ってくる
斜面に張り付くような家々に灯るあかり
その灯の数だけ
待っている人がいるのか
いいな この中に僕を待つ灯はあるだろうか
僕はただ坂に伸びる影に大切な人の影を重ねる
この長い坂道はきっとあの人に続いている
帰らぬ人を
僕は笑顔を湛えたまま待っていよう
君は知っているだろうか
この町の灯りも
悲しみを照らす灯りなんだ
きっと大切な人が知っている僕は
笑顔の僕だから
君が迷わぬように
大切な人が迷わぬように
僕が迷わぬように

僕の心にも光が差した
君と出会えたから
僕の旅立ちを誘うかのような朝の光
一緒に行こう
旅立ちの空

港だけど空に旅立つ?
船旅の空?
このロングトーンと一緒に
目を瞑って
手を大きく開いて深呼吸したくなる

希望に満ちたピツィカートとタンバリン

砂漠の中の国

突然の深刻感
問題発生
アラビアン 中東感
辿り着いた先は
乾いた砂が広がる大地
焼けつく砂に足跡を残すのが精一杯
水を欲しているのに
頬を伝う汗は少年から容赦なく水を奪う
地平の輪郭が歪む陽炎
そこに浮かぶオアシスには
時計台があった
針の音
テンポはまさに1秒に近いが
少しこの曲の方が早い
それがこちらを焦らせる
風で動くカラクリ
風を失った今手動で回すしかない
少年たちはオアシスに入れないでいるのか
ただ水が欲しいだけ
だが時は金なり
止まらない時計の針
「全ては金だ」
同じメロディの繰り返しで
喉元にどんどん突きつけられる現実
知るにはまだ幼い少年たち
彼らを守るべき存在も今は互いだけ
閉口している間も無情に時は進む
4拍子→3拍子?→5拍子?の違和感のなさ
華麗な変拍子
ハープのぴろろろん
スエードの滑らかな幕が開かれるみたい

女性だけが暮らす国

これはママンのお声では!
艶っぽい、、、
繁華街

歌詞歌詞!
なんかオトナすぎる
いいのか、、、?
え?!お兄さんそんな、、、え?
こんなの艶すぎてデラデラではないか!
原作がデラデラなのか?
お兄さんがデラデラなのか?
志田だけここに引っ掛かってたらそれは恥ずいが
そっち方面も行けるのねお兄さん
艶Revoは知らん知らん
え?
でも原作を免罪符にグラサンのしたり顔がチラつく
どう見ても使えそうな表現を
このためだけに勉強して
「こんなんかなぁうーん」って
捻り出した詩ではない
ご自身の引き出しから出してきてるだろ
文豪すぎる 慣れてるな
彼は意外とこういう歌詞書く時ルンルンなのか?
書こうと思えばいくらでも
グロテスクにできるものを
薔薇柄のハンカチでふんわり包み込んで
言葉は美しく上品で紳士的にまとめて
オブラートに包んだはずなのに
逆に美しく詩的で華やかに纏まっている
ロイヤルだな、、、、そのRevoも知らんな
そんな顔もあったとは
そういうお耽美表現もなんかいいな、、、
だが予想だにしない方向から殴るのは良くないぞ
ぐーでもぱーでもない
ちょきで殴ったなRevo!
頼む!つぎは簀巻いてくれ志田を!!!!
簀巻けぇぇぇぇぇぇがぇがぁぁぁぁあ!

ネオン管のコロナ放電音
低音の弦楽器とお声が
が大人の女性が誘ってくるような妖艶さ
なのにリズムはズンチャズンチャで
幼くおどけて見せる
ボタンの掛け違いのような居心地の悪さ
でもギターは情熱的
美しさ至上
流行に乗れないものからこぼれ落ちていく
この国の標準化された美しさに対する歪さ
美貌への陶酔
それが至上であることの当たり前感
少年たちの困惑
「間違っているのはこっちなのか」と思わせる
この美しさが幻想であることに
誰もが心のどこかで気づいているはずなのに
誰も指摘しない、、、
笑い声しか聞こえない
こわいな
気持ち悪

揺蕩う船の国

憂があるけど純白のお声
少しのインクでは滲まない圧倒的な白さのお声
綺麗だ
メロディーのゆったりさが
見渡す限り水平線に遮るものはなく
大股で悠々と進む船
海と空の境界線が遠くにキラキラと光る
隣を見れば君の髪が光に透けて
あの境界線のように輝いて見えた
ウミネコを追いかければ
どこに連れて行ってくれるだろうか
志田には計算できない拍子
なのにスルッと染み込むリズム
これが国なのか?!移動の話ではなく?
志田も驚く 国って言ってたな、、、
船体に当たる波の音が静かに聞こえる
港の町で慣れ親しんだ波の押し引きが聞こえない
少年たちは
この船の国を知らなかったけど
この国の人たちは陸の国を知っているのかな
少年たちはあの遠くに見える
海と陸の境界線も知っている
地平線も水平線も知っている
揺るがない陸の砂浜で
海と陸の境界線を踏みながら
足を浸してつま先を砂がサラサラと攫っていく
そんな海もあることを
ここに住む人に伝えたらどんな顔をするだろうか
今はただこの大船に
少年たちの希望を乗せて
大海を進む
水面が黄昏色に染まり始めた
次はこの陽が水平線の彼方から登るだろう

明日はどこへいこうか

終わらない内戦の続く国

金管の力強さ
ストリングスの緊急事態
少しこもったトンネルの中のようなお声の響き
エフェクト?
まさに地下の坑道で歌っているよう
沸々と湧き上がる
戦の続く現象への憤りもまさに火山のよう
目下の不満がいつ噴火するかは時間の問題
市民はこの日常に疲弊し始めている
一刻も早くこのマグマを地上へぶち撒けなければ
膿を出さねば爆発は免れないだろう
狩らなければ狩られる
守らなくても狩られる
勝利を追い求めた先は悪魔の虐殺
起こるべくして起こった惨劇か
誰が望んだというのか

これがここの日常
哀れみの目を向けるか
自分はここに生まれなくて良かったと

だが少年は違った
この惨状に憂い強い目をしていた
外から来た君は何を思ったんだ

マグマの粘度が高いほど
火山噴火で大爆発になり山ごと吹き飛ぶのだが
全体的にいくつかのメロディーの繰り返しで
構成されている
それも短いスパンで繰り返しこねている
ねばこい
粘度高い危険

だがラストの君に語りかけるところは
あまり短いスパンで繰り返さない
少年の強い目がマグマを希釈できたのならいいな  

漂白の雪原

絵に描いたような雪
鈴のシャンという音
全体的にぼんやりとした響き
雪が音を吸収しているよう
少年は耳を傾けないと
雪の下の音は聞こえない
他の曲で例えるのはあんまりよくないが
津軽海峡冬景色的なリズムと演歌感
お声は強さがあるけれどやはり哀しみも含む
まだ春は遠いのに
芽吹いてしまったふきのとうのような
雪をかき分けて芽を出す強さはあるが
他に誰もいないことに寂しくて震えている
山脈に囲まれた雪国
3拍子の故郷感
光にあたり雪の溶けやすい尾根でさえ
常に真っ白に染まる
凍れるような寒さが伝わってくる
流行病は〜からは
ワンテンポ遅れて詩が紡がれる
過去に思いを馳せているのがよく分かる
こんな回想の方法があるとは
舞台上で回想を表現する時は
あえて色のない照明白一色や
セピアを混ぜたり
映写機の音をBGMにしたり
舞台の端の照明を落として暗くする
回想している人物だけスポットライトを落として
周りはストップモーション(微動だにしない)など
あらゆる方法で
現実の時空と切り離す方法が取られる
音楽でこうやって切り離すとは、、、
これは映像を見る楽しみが増えてしまった
永遠の〜からは最も力強い
悲しい過去はあったけど
厳しい環境だけど
ここは確かに私の故郷だという
それでも愛しい人の息災を願う、、、
この町にも春が来るといいな

ルクセンダルク紀行

おおおお盛り上げる盛り上げる
ハープがオーロラみたいだ
全ての出会いが集結している
まさにルクセンダルクを旅した軌跡そのものが
少年たちを強くしたんだな

アツい

でもしっとりピアノで曲は終わる
そしてキラキラウィンドチャイム→風の音

?!
Theme of the Linked Horizonは
風の音→キラキラで始まった

幻想の始まりと終わりには
ウィンドチャイムなのか?
終わりというか次の幻想に切り替わると
ウィンドチャイムが鳴るのか
そこまで規則的ではないかもしれない

だが紀行本が閉じられた音がしない
?!?!
曲中で国が変わってもページは捲られてなかった

本というより一枚の地図なのか
紀行本の最初のページが見開き地図なのか
一枚で世界が見渡せる感じ

地図を開いて

この曲はおそらくフィールド音楽メドレーでしょう
大穴のせいか何かわからぬが
各所で異常気象や天変地異が否めない
どのパートでも誰かの埋まらない心の穴
みたいなものがしっとりと伝わってくる
そしてその穴をなんとか塞いでみようとする
少年たちの祈りも見える
旅の中で出会った人の穴も
自分達の心の穴も埋めていくよう
Revoさんはこうやって一貫性も持たせたまま
メドレーを繋ぐのか、、、
原作が一貫性あるからこうなのかもしれないが
なんかメドレーというより
一曲として成り立っているのがすごい
志田的にルクセンダルクのガイドブックを
見ているようで楽しい
次はどんな国かな?と
曲の切り替わりがこれまた楽しい
ザクっと一変する繋ぎ方もあれば
次の国の片鱗が見える繋ぎ方もある
華麗なる転調や拍子の切り替え
歌い手たちと音楽の多様さ
あぁここは違う国なんだという

そして一曲一人制でない!
実質6曲みたいな一曲だけど
メインボーカルがこんなにたくさん出てきたのは
初めてだ!
意外と拘ってるのかなと思ってたんだけどな
この曲は群像劇とは言い難いが
Revoさんの一曲でいろんな人が歌う
群像劇的な音楽も聴ける未来があるのか、、、、ヒィン

そしてRevoさんの引き出しに
というか引き出しで殴られた

そんな鈍器も持ってるのか、、、許すまじ

艶Revoも
お耽美紳士Revo もかなりの衝撃で
数日は頬にRevoのチョキ痕が消えないだろう

改めて驚かされたRevoもいる
リスナーが思う
アラビアンてこうだよね?
雪国ってこうだよね?
という音楽をバチボコに決めてくる
そのリスナー各々が「これこれ」となる
共通のエッセンスは皆が持ってるものだけど
そのエッセンスだけを抽出して
音楽にできるのは何?
なんなんだ

志田ではその音楽のエッセンスを
うまく言語化できないから
曲を他の曲で例えるという
蛮行をするしかないのだが
この味の裏に民族的な楽器とか音階がちゃんと
あるんだろうなよくわかんないけど

おそらくRevoさん的に
パクチーとナンプラー入ってたらアジアンだよね?
お芋とにんじん 少しのお肉に
醤油とお出汁にちょっとお砂糖効かせたら
お袋の味だよね?
みたいな音楽のエッセンスが
はっきりわかっているみたいだ

美味すぎる 女将を呼べ


次回
「虚ろな月の下で」「君は僕の希望」に寄稿、、、

ここまで読んでくださったあなたに
心から感謝を



追記:お耽美紳士Revo
志田のいうお耽美紳士は
なにも艶っぽい表現を使うからというわけではなく
何かを紳士的に薔薇柄オブラートで包んだら
そこがめちゃくちゃ詩的で
意図的なのかどうかわからないが
お耽美に纏まってしまっているという
薔薇柄オブラート包み職人のことを
お耽美紳士と呼んでいる

艶Revoとお耽美紳士Revoは別の人です

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