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全発言採録について

ここに掲載していく記事データは、すでに冊子(連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」第一回~第三回全発言採録:2014年11月15日発行)として、販売していたものからの転載です。
今、改めて読み返すと、当時はこんなことがこんなにも問題だったのだなあと議論の内容に隔世の感も覚えつつ。しかし一方で、実に先見性のある議論だったという自負もあり。それはつまり、ここで話されている話題は映画に限ったことではなく、文化社会全般の変化についての論点であると、それらが当然になってしまった現在からすれば、より明確に分かるからです。
今や当たり前としてスルーされがちだが、こういう段階がかつてあったことを、なし崩しに更新(無かったことに)せず、覚えておきたい。なぜ、それが考察の対象になり得たかを忘れずに踏まえることが、これからを考えるために大事なのではないか。それが、このnoteというプラットホームを利用して、議論の全発言を公開しようと思った動機です。
それにしても、通称“黄本”と呼んでいた表題写真の冊子。簡素な体裁ではありますが、これを編集・発行する大変さは並々ならぬものでした。ほぼボランティアでスタッフをしてくれた方々の、甚大な協力があってこそ成し遂げれたことですし、少なからぬ方々が、カンパの気持ちも込めて買って下さった(確か、600円だったかと)。
それを無料で公開するのは、申し訳ないという気持ちも多々あるのですが、それでも人目に触れる機会のない在庫の冊子として(まだずいぶん残部が、、、)だけあるよりはと思い、公開することにしました。どうぞ御容赦ください。
最後に、感謝とともに以下、スタッフのお名前を記載します。

編集:井上遊介
編集協力:若林良 佐伯啓 東山みのり(以上、映画批評誌『MIRAGE』)
文字起こし:永井里佳子 油谷愼 後藤貴志 村上拓也
写真:豊嶋希沙

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