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FUTURAでの「サロメの娘」アクースモニウム上映 2015年8月21日

連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」は、「音から作る映画」プロジェクトの制作活動と並行し準備され、連動して催されるものでした。ですから、第三期の連続講座が2015年9月から始まるということは、第二期ラスト回の2月から半年ほど間は空くのですが。3月末の「サロメの娘」アクースモニウム上映を催した後、私たちは充電期間に入ったというわけではなく。
実は全く休みなく、制作を続けておりまして。確か、上演を終えた翌週の4月上旬に、翌年から発表を始める映画版『サロメの娘』シリーズやパフォーマンスで重要なパートナーになっていただく黒田育世さんが、そこしかスケジュールの都合がつかず。怒涛の上演制作の疲れを癒す間もなく、都内の素敵な某ギャラリー・バーへ投影装置を持ち込んでのダンス撮影に、雪崩れ込んでいったのでした。

さらに同月21日には、檜垣さんと私が『眠り姫』で初めてアクースモニウム上映を企てた、京都の寒梅館で『映画としての音楽』のアクースモニウム上映も催され。

春から夏にかけて、映画版のための断続的な撮影、そして両国門天ホールまでの「音から作る映画」の記録をまとめる編集作業をしながら。企画されたのが、表題のフランスFUTURAでの「サロメの娘」アクースモニウム上映でした。
FUTURAは、檜垣さんがフランスで所属する音楽団体MOTUSが、毎夏開催している国際電子音楽芸術祭。言わば、アクースモニウムの総本山での発表に挑んだのです。

はじめてのフランスが、パリには寄らず、TGVでリヨンへ直行。そこから鈍行に乗り換え、中南部の田舎町クレへ。同行していただいた『映画としての音楽』池田拓実さんとの珍道中、楽しかったな。
ヴァカンス・シーズンに催されるだけあって、国際芸術祭、しかも電子音楽の…という文言イメージからは、かなりかけ離れた、なんとものんびりした雰囲気の中。しかし、トラブル続きの設営を、池田さん、檜垣さんの大活躍で何とか乗り切り。
振り返れば、フランスの片田舎での数日間は、あの時期つかの間の休息だったのかも。というのも、東京に戻ってすぐにまた、記録映像の編集に取り組んで。さらに、第三期講座の企画立案・広報活動へと駆り立てられていくのでした。


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