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小沼純一詩集『sotto』(*チラシ付)

音符のように、つま弾かれた言葉が、かけてゆく

掌に収まってしまう小さな詩集。
音符のように、つま弾かれた言葉がちりばめられている。
意味を追いかけようとしても、そこから逃げてゆく言葉は、声となりそっと歌いだす。


ゆれて

っくり
ゆれ

ゆみ
は ずれ

はずれ
よみ はずれ て


もやる

める

め ない

め ないまま

っと
よぶ




2020/04/15発行
A6判変形 100X110 並製
1,100円(税込)

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【小沼純一】
東京都生まれ。
学習院大学文学部フランス文学科卒業。製薬会社に勤務しながら、文学、美術、音楽についての文章を多数発表し、流通経済大学・国立音楽院等での勤務・講演を経て、2001年より早稲田大学文学部客員教授。現在、文学学術員教授。
1998年第8回出光音楽賞(学術・研究部門)受賞。横浜市芸術文化振興財団理事、横浜みなとみらいホール企画委員会委員なども務める。
音楽批評・学術的研究とは相容れない、独自の感性によって幅広い活動の射程を持つ。
聴取行為、聴取空間にも配慮した独特な語り口で、音、音楽、音楽家について論じる一方、文学、映画、美術、ダンス等、芸術全般にわたる横断的な批評活動を展開している。雑誌、出版メディアへの露出も多い。ライナーノーツも多数執筆。


『バカラック、ルグラン、ジョビン 愛すべき音楽家たちの贈り物』(平凡社 2002)
『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』(青土社 2007)
『発端は、中森明菜 ひとつを選びつづける生き方』(実務教育出版 2008)
『音楽に自然を聴く』(平凡社新書、2016)

詩集は本作で5冊め。



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