雪の思い出

雪が降りますね。まずは大雪被害で不便な思い・大変な思いをされている方々へお見舞い申し上げます。私も比較的雪の多い街に住んでいるものの、今年はまだ大したことがないというか、例年通りというか、除雪車の置いていった雪の重さにゼイゼイ言いながらも、まあまあ平常運転の雪かきをしております。

大人になると、雪なんていらない、雪かき大変だし!と、(ウインタースポーツもしないので)夢のないことを言ってしまうのですが、雪あそびで毎年毎年思い出すものがあります。それは「雪の街づくり」です。

子どもの時住んでいた家は庭が車2台停められるくらいの広さの平地に加えて木や花が植えてあった(平屋の公営団地のようなところです)のですが、その平地を使って、雪でミニチュアの街を作っていたことがあります。家や電柱を作った記憶はあるのですが、その街が実際に完成したのか、どれほどの完成度だったのかは全く覚えていないのです。さらに言えば、そんなに大きく作ってもいなかったのかもしれない、せいぜい50センチ四方くらいだったのかもしれない。たぶん毎年遊んでいたわけでも何度も作ったわけでもなく、一度二度くらい作っただけの話だとも思うのです。

詳細は全く覚えていないものの、「雪でミニチュアの街を作った(作ろうとした?)」という記憶だけが強烈に私の脳内に刻まれてしまい、雪が積もると毎年毎年、「あーミニチュア街作ったなあ」と思い出してしまいます。出来上がったものがどうこうよりも、子ども心にすごい名案を思いつき、わくわくして夢中で作った、という事実が非常に良き思い出を形づくって、都合よく脳内に刻まれたのだと思います。だから、成果物も確かに大切なんだけれども、過程のわくわく感・どきどき感もこれまた大事にするべきものなのだろうな、と、雪の思い出を通して改めて考えた、除雪疲れ後の休憩時間なのでした。

名称未設定のアートワーク 16

本当に雪が積もるところの雪だるまには、石で作った顔も木の枝の腕もない。石も木の枝も見つからないから。なので大概の場合、雪で目玉を飛び出して作り、口の穴を掘るような雪だるまになるんじゃないかなと思っている。こんな感じに。あと、寒いと雪がサラサラで固まらないので、水の助けがないとこんな大きな雪だるまはなかなか作れないであろうことも申し添えます。


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