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noteのビューとスキの割合で計算した「スキ率」を分析しても記事の需要や評価はわかりません

こんにちは、しちゃうおじさん(以下「しちゃおじ」)です。

noteを始めてもうすぐ1年になりますので、そろそろnoteのスキに関する記事を書いていこうと思って検索需要を調べていたところ、「スキ率」という言葉を知りました。

「スキ率」とは、ダッシュボードのアクセス状況で確認することのできる「赤文字のスキ数」と「緑文字のビュー数」から、以下の計算式によって算出する指標らしいです。

✓ スキ率=スキ数÷ビュー数×100

で、noterさんの共通認識とすると、この「スキ率」を意識してnoteを運用することが大事らしいのですが、いかにもnote大好きなnoterさんらしい発想だなぁ...と思いました。

だって「ビュー数」も「スキ数」も、それぞれがとても曖昧な指標であるにも関わらず、その2つの指標を掛け合わせて道標(みちしるべ)にしてしまうわけですから。

「ビュー数」も「スキ数」も、投稿した記事の需要や評価を測ることはできない指標であることは「しちゃおじ」の読者さんであれば既に周知の事実かと思いますが、このnoteにはじめて訪問してくれた方のためにも簡単に解説しておきますね!

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スキ率=スキ数÷ビュー数×100

「スキ率」とは、「スキ数÷ビュー数×100」でした。

つまり「スキ率」を語るには、「ビュー数」と「スキ数」の意味(中身)をきちんと理解していることが大前提になるわけですが、どうやら「スキ率」を意識してnoteを運用されている方というのは、「ビュー数」と「スキ数」を以下のように誤解しているようです。

✓「ビュー数」=自分の投稿した記事を読んでもらった回数(ページビュー)
✓「スキ数」=共感など記事を好意的に評価してもらった回数(読者満足度)

もし、本当に「ビュー数」「スキ数」が上記のような中身であったならば、「スキ数÷ビュー数×100」で算出される「スキ率」には、記事の需要や評価を測るための(ある程度の)参考指標としての価値があるのかも知れませんが、実際の中身はどうでしょうか?

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「ビュー数」の意味(中身)

まずnoteの「ビュー数」ですが、「自分の投稿した記事を読んでもらった回数(ページビュー)」ではありません。

例えば、フォロワーさんのタイムラインに流れるだけでも「ビュー数」はカウントされますので、あなたの投稿した記事を読んでいないどころか、あなたの投稿した記事に訪問すらしていなくても「ビュー」の数字は伸びていきます。

このような事実をしっかりと認識したうえで「スキ率」を算出しているというのであればそれはそれで構わないのですが、そもそも「ビュー」を「PV」と書いてしまっているような方は、noteの「ビュー」を完全に誤って理解している可能性が高いです。

noteの「ビュー」と一般的なアクセス解析の「PV(ページビュー)」では、その意味(中身)がまるで異なるのですから、「しちゃおじ」的にはnoteの「ビュー」を「PV」と書いてしまっている時点でちょっと信用できませんし、その方の記事をとても読む気になれません。

ちなみに「しちゃおじ」がnoteを開始してすぐに、このnoteの「ビュー」について素朴な疑問を抱きましたので、結構な時間と労力をかけて以下の記事{noteの全体ビューについて調べてみたら「ビュー」とはPVではなくMVのことでした}を書いたのですが、

この記事が多少なりとも他のクリエイターさんに紹介されていくに連れて、「ビュー」と「PV(ページビュー)」の違いについて言及される方がチラホラと増えていきました。

逆を言えば「しちゃおじ」が上記の記事を書く以前には、noteの「ビュー」について正確に理解している方はnote内にいなかったということです。

なお、未だにこの辺のデリケートな概念を誤った解釈のまま「有料note」にしている方も多いのですが、読者さんを間違った情報で混乱させてしまいますのでマズいと思います。

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「スキ数」の意味(中身)

次にnoteの「スキ数」ですが、「共感など記事を好意的に評価してもらった回数(読者満足度)」に限定されません。

例えば、noteをSNS同様にコミュニケーションツールとして利用している方であれば、「読んだよ!」の挨拶的な意味でもって気軽に「スキ」をポチリます。

特に「相互フォロー」を積極的に行っていて、お互いに交流を深めていればいるほど「スキ」のポチリ合いも活発になってきます。

ちょくちょく「おめでとうございます!先週特にスキを集めました!」のスクショを投稿している方を見かけるのですが、これはある程度の「相互フォロー」を行ってお互いに「スキ」をポチリ合うことで簡単にゲットできてしまうものです。

つまりnoteの「スキ数」は、記事の質(需要や評価)を担保するものではありません。

先の「ビュー」と同様に、あなたの投稿した記事を読んでいなくても「スキ返し」のためだけの「スキ」も多分に含まれています。

このように、noteの「スキ」はどちらかと言うとコミュニケーションツールとしての役割が強い傾向にあるものです。

そんなことは言われなくてもわかっている状態で「スキ率」を算出しているというのであればそれはそれで構わないのですが、恐らくですが単純に「スキ」を「記事への高評価(読者満足度)」と考えてしまっている方が多いように感じます。

『でも、「スキ数」がそのような曖昧な指標であったとしても、毎回条件は同じわけだから、やっぱり多少なりとも「スキ数」の多い↔少ないは記事の需要や評価を測るモノサシになるでしょ?』

そんな反論もありそうですが、実は「スキ率」の高い記事よりも「スキ率」の低い記事の方が、読者需要に応えていて真剣に読まれている可能性が高いことをご存知ですか?

noteの運用を語っている方であっても、このことを理解できている方はおりません。

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「スキ率」は高いよりも低い方が理想的?

多くのnoterさんが、noteの「ビュー数」「スキ数」の中身を誤解したままに「スキ率」を語ってしまうために、「なんやこれ状態」の超テキトーな情報がnote内に流布されてしまっています。

中には「スキ率」に関する分析を「有料note」にしている方もいますが、マーケター視点から言わせていただくと、この「ビュー数」と「スキ数」という曖昧な2つの指標から算出した「スキ率」から記事を分析することなど到底できないと断言させていただきます。

「スキ率」のパーセンテージなんて、投稿した記事の質(内容)とは無関係で変化しますし、クリエイター側でいかようにもコントロールできてしまうものなので、そもそも分析する意味があるとは思えません。

ちなみに「スキ率」は、あなたの本当のファンが多ければ多いほど、しっかりと需要のある記事を書いて真剣に読まれれば読まれるほどパーセンテージの数字は落ちていきます。

『スキ率が高いほど人気記事です!』というのは、物事を表面的にしか見ることしかできない方の思い込みに過ぎず、現実的には「スキ率」が低いほど人気記事である場合が多くなります。

このあたりの詳細解説につきましては、以下の記事{noteの「スキ率」は高いよりも低い方が理想的な理由 → スキ率の平均なんてホント無意味です}をご覧ください。

以上 – noteのビューとスキの割合で計算した「スキ率」を分析しても記事の需要や評価はわかりません – でした。

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