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なにはなくともサラバンド

ばばさ菓子研究を始めた者として、一番最初に紹介したいお菓子、それは「サラバンド」。

なぜかというと、めちゃくちゃ美味しいからだ。

長野県安曇野市の小宮山製菓が作っている「サラバンド」は、「欧風せんべい」というものらしい。派手さはないけれどレトロな雰囲気がナイスなパッケージが売り場で目立っていて、手に取ってみた。表面の感じやクリームが挟まっているっぽいところから、いわゆるゴーフレットみたいなお菓子かな、と思ったら、少し違った。

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まず、ゴーフレットのようにサクサクとした砕けやすい生地でなく、けっこうガリ、ザク、という歯応えがある。そして、その歯応えに相応しく、噛み締めるたびに、めちゃくちゃ香ばしい風味がする。原材料名を見ると「砂糖、小麦粉、植物性油脂、脱脂粉乳、食塩」などのシンプルな材料から作られているけれど、それだけとは思えないような、厚みのある味がする。母は比較的味覚が鋭い人なのだが、一緒に食べた時に「ピーナッツとかのナッツ類が入ってるような味がする」と言っていたけれど、本当にそんな感じなのだ。香ばしい風味はコーヒーにもほうじ茶にも合うし、1つで結構満足感がある。

新潟県在住の私は、県内では3本の指に入るくらいのスーパーチェーンのばばさ菓子コーナーでこれを見つけたけれど、友達のホームパーティにサラバンドを持って行ったら関西出身の人が「これ子供の時食べたわ!おいしいんだよね」と言っていたので、割と広く流通しているものなのだろう。

私は音楽に詳しくないので知らなかったけれども、「サラバンド」とはクラシック音楽用語らしくて、ちょっと格調高い由来がある。


小宮山製菓のwebサイトを見ると、他にも味わい深そうなお菓子がたくさんある。クリームパピロのパッケージなんて、かなり可愛い。

あと、この時は何気なく「長野県のお菓子かあ」と思ったけれど、このあと買って食べるばばさ菓子の裏面を見ると、長野県の会社で作られていることがなんだか多いのだ。その辺の理由も知りたいとぼんやり思っている。

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