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地域の会議には「工夫」が無い⁉「今まで通り」と「やめる」の2択ループ



継続と廃止のあいだ。


従来からやってきたことをこれからどうしていくかという話になった時に、地域の会議では往々にして、「今まで通り続ける」か「完全にやめる」かの2択で延々と議論が続きます。
間の、「今の時代に即してアップデートしたやり方を工夫する」という選択肢がほぼ無いんですね。

先日、地元のとある集会に参加したところ、道路の草刈り作業と秋祭りののぼり建てを続けるかやめるかという議論になった際も、
・これまでやってきたんだから自分らの代でなくすのはどうなのか。
・そうは言っても人口も若手も減ってきている中で維持していけるのか。
・機械操作が危ないし最近は暑すぎて倒れそう。
・でもなくしたら人が集まる機会がなくなってしまう。
・・・・・
あっちを立てればこっちが立たず、が延々と繰り返されるわけです。
で、最後は大抵、「まだ何とかやれそうだから本当に無理になるまで据え置きで!」となります。

そもそもの目的は何なのか。

ここで考えなければならないのは、そうした地域で継続的にやってきた取り組みや行事は、そもそも何でやりはじめたのか、というところを捉えなおすことです。
先の草刈りの例でいうと、ご年配方の発言から察するに、どうやら大きなポイントは2つ。
一つは、市道の草刈りをすると市から補助金が出て収入になること。
一つは、農家でない世帯も出てくるので交流の機会になること。

・・・。
いや、それって草刈りじゃなくてもいいんじゃね??

まあ確かに草は刈らないと通行や農業に支障が出るので何らかの形でやらなきゃならないのかもしれないけど、それでも、業者に委託するとか、涼しい時期にやるとかで補えるのでは。
それよりも重要なのは、地域の「収入」と「交流機会」の確保。であれば、例えば地域の資産を運用するとか、農作業ができない世帯でもできるように地域の空き家の草引きなんかをやってもらって交流機会にするとか(誰かが空き家の活用を思いつくかも)、色々とやり方はあると思うのです。

今まで通りかやめるかの2択だけではなく、課題の本質を捉えて時代に即したやり方にアップデートする工夫が大切だと思います。

ではまた次回。

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