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【0から学んで絶対合格!人生が変わる技術士塾】【第7回】出願書類の書き方②

こんにちは。シブヤ塾です。

今日は出願書類の書き方②ということで、実務経験書の書き方についてお伝えします。個人的には、有料級と思いますが、技術士を志す方が一人でも多くなることを願って、ここに書いていきます。

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                  引用:技術士第二次試験受験申込書

当該業務での立場、役割、成果等について720字で記述します。

記入例はこちら。

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                引用:技術士第二次試験受験申込み案内

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                引用:技術士第二次試験受験申込み案内

■書き方のポイント

①業務の目的を具体的な数字を入れて明確に

目的がぶれたり、何をするための業務かを明確にしましょう。そして、目標数値を具体的に書きましょう。

× 本業務はアメリカとヨーロッパを市場とした自動車車体構造開発プロセスを計画することを目的としている。

〇 本業務はアメリカとヨーロッパを市場とした自動車車体構造開発プロセスにおいて、工数を30%削減することを目的としている。

②立場を明確に

自分がどのような立場で業務にあたったかを具体的に書きましょう。また、どの部署の誰と、どのように取り組んだかを書きましょう。

× 計画にあたって、設計部署、実験部署と共同して取り組んだ。

〇 計画にあたって、シミュレーションの主担当者として、設計部署、実験部署の担当者と共同して、並行作業の合理化に取り組んだ。

③業務上の課題は①の目的を具体化する

業務上の課題が目的とあっていないと、やらなくてよいこと、求められていないことをすすめていたことになるので、目的を具体化しましょう。

× 開発プロセスの計画において、設計部署、実験部署との並行作業の整合性がとれていないことが課題である。

〇 開発工数30%削減にあたり、設計部署との検討やり直し工数が20%、実験部署との試験準備のコミュニケーションに想定時間より25%、工数が多いことが課題である。

④技術的な提案は業務上の課題をどのように解決したか

業務上の課題に対する対策を書きましょう。そこでは、なぜ課題が発生しているのか、要因をつきとめて、その要因に対する効果的な対策を書きます。さらに一段深く、その対策が有効となるための方策を実施したとアピールできると良いです。

× 設計部署、実験部署との並行作業において、ビッグデータを活用するシステムを活用することで、整合を図った。

〇 設計部署との検討やり直し工数を特性要因図で分析し、主に図面作成前にデザインレビューが実施されなかった場合の検討やり直しが90%を占めていた。また、実験部署との試験準備のコミュニケーションでは、データの授受と説明に1.5時間/日かかっていた。以上から、ビッグデータを活用したシステムを活用し、CADでのデザインレビューと、試験データの授受を行うように主導した。

⑤成果は業務上の課題を解決し、目的を達成できたとアピール

成果は技術士としてふさわしいかをアピールする場になります。課題に対して対策して、目的を果たしたということを伝えると良いです。

× ビッグデータシステムの活用により、設計部署、実験部署との並行作業の整合性をとることができ、製品開発プロセスを短縮できた。

〇 ビッグデータシステムの活用により、デザインレビューを毎回実施できたため、設計やり直しを17%削減した。また、実験部署との会議時間を0.5時間/日とすることができ、工数を14%削減できた。合算し、業務目的のトータル30%の工数削減に成功した。

⑥全体を読みなおして、ストーリーが分かるように繰り返して直す

「目的→立場→課題→対策→成果→目的達成」という流れが読んでわかるようにしましょう。上司に確認してもらうことをおすすめします。

⑦キーワードを入れる、使う

技術士になるには、求められる基礎知識やスキルとしてキーワードがあります。

例えば、FMEA、FTA、コンカレントエンジニアリングなどなど。ご自身の受験部門のキーワードをしっかり把握し、よりアピールできるものにしましょう。

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キーワードは今後、配信していきます。

今日は、実務経験書の書き方についてお伝えしました。ぜひ、ご自身の業務の棚卸しを行い、具体的に書いてみてください。

次回は、キーワード学習について解説します。

それでは、また。

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