「一橋生、イモを共食いしてみた」~ジャガイモ編」~
”イモツバシ”という異名を持つ一橋大学。そして”イモ”という異名を持つ一橋生。弊学はイモと切っても切れない関係を持っています。文系単科大学の最高峰である我が大学に最もお似合いなのは、イモ界の絶対王者であるジャガイモに違いない。そこで澁澤塾はジャガイモに着目し、”自炊と外食のジャガイモメニューを対決させよう”と思い立ちました。
一橋生らしいアカデミックさも忘れず、社会学的な評価基準を設けてのフェアプレーになっております。マジ必見。
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○勝負メニューはなあに?
そのメニューは今やってないんですよね~…コロナの影響で食材調達も売上見込みもままならないから、簡単なものしか提供していなくて…
この返答を何度聞いたことでしょう。「比較」するには同じメニューであることが必須のため、筆者は料理そのものを決めるべく、「ジャガイモ 料理 国立」の検索結果を当たっていました。
しかし!このピンチのおかげでキーワード「簡単なもの」が浮かび、ある料理にたどり着きます。
…ローストポテト!
君に決めた!!英国圏発の定番メニューですね。
\\THE☆IMO// って感じだし、作りやすさも申し分なさそう!ただし、これに決めたのにはもう少し理由があります。
〇なぜローストポテトか
社会学部生としては、ジャガイモを調査するにあたって、そのジャガイモの個々の文化的背景を無視するのはNG(社学あるある)。つまり、できるだけ素材を殺さない形の料理が、比較対象としてより適切でしょう。
その点においては、例えばポテトサラダのポテトは濃厚な味付けにさらされ、マッシュポテトのポテトは個性を抑圧(物理)された姿と言えます。味付けも変形も少ないローストポテトがいいですね。
♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪
おっと…。一瞬、某チェーンのフライドポテト完成を示す電子音が脳内で鳴り響きました。果たしてそれは「ポテト→マック」という安直な記事ネタ選択に対するアラートか、それでも扱ってほしいジャガイモの救難信号か…筆者は警告音と捉えて、今回はローストポテトを攻めていくこととしました。
〇フェアプレーのために社会学部的な評価基準を
社会学部で2年間学んできたことを振り返りながら、このマッチに社会学的な評価基準をもとに行います!
1)コロナ係数(コロナのリスクの回避度)
社会調査とは時代に即して行われてきました。調べられたら万事OK!ではなく、情勢に合っているかも大事な観点です。
2)コスパ
「マクドナルド化」という社会学用語をご存知ですか?平たく言うと「マクドナルドの経営理念を象徴する合理化が、現代社会にあらゆる場所に浸透する過程」です。現代社会=合理化の社会。コスパも評価しましょう!
まあ今回そっちのポテトは扱わないんですけどね。筆者は大好きですよ。
3)美味しさ
主観であるものの侮るにあらず!社会学では「量・質どちらも見る」は長年議論されてきました。どちらも測れるスーパー調査法が確立していないので、どうしても質は主観ベースにならざるを得ないんですよね。。公平にやることを誓います!
イモ対決、スタート!
さぁ、前置きはほどほどにして本題に移りましょう!
〇外食@国立
まずは外食。コロナには細心の注意を払って、お一人様ランチをしてきました。
・GOOD CHEESE GOOD PIZZA へ!
いやチーズやないかい!と決めつけるのは尚早です。熾烈な開店・閉店レースが繰り広げられるこの大学通り沿いで、コロナ禍にも関わらずしぶとく営業を続けていますね。(ask a giraffeを知る者はどんどん減っていますね、、)
しかもイタリアンなら、ポテトを使ったサイドメニューがきっとあr…
あったーーーー!まさに求めていたものです!
・いざ、共食い(実食)
わーい!ころころとした小さめの新じゃがですね。個人的にはメニュー画像より多くていい意味で裏切られました。
もちろんピザも頼んだのですがジャガイモだけ食レポします!
まず食感が楽しいです!パリッとした皮と、ホクホクした柔かな中身。特に中はもうこれ液体に近いくらいです。ジューシーというジャガイモらしからぬ形容ができるのも、プロの業なのか…。
味は至ってシンプルで、だからこそ飽きないです。粗塩もよし、時々マヨディップもよし。ただしこのマヨがかなりしょっぱく、既にかかっている塩で十分かなとも思いました。
・結果発表
ごちそうさまでした!さくっと振り返ると、
1)コロナ係数:★★★☆☆
お店の感染対策はばっちりです。しかし中央線というパンクしがちな東京の大動脈のおかげで、筆者のような実家勢にとっては満点ではないですね。国立勢は行くべし!
2)コスパ:★★★★☆
イモ皆無な外観から「でも、お高いんでしょう…?」というイメージがありますが、少なくともこのローストポテトはコスパ良好です。ピザが1枚2,000円前後なので、コスパを追い求める人はイモだけ食べて退出しましょう(鋼メンタル)
3)美味しさ:★★★★★
食べてて一番思ったのは、(これ自炊で勝てないじゃん!!!)です。
素材もさることながら、なぜイモにあのジューシー感を出せるのか。この観点は文句なくピカイチでした。
〇自炊してみた。
話は変わりますが筆者は典型的な「自炊したいけどやってない」奴です。こねくりまわした挙句、スクランブルポテト(?)のようなモンスター料理を生み出さないか不安ですね!
・LET’S COOKING
ここでメンバーを紹介するぜ!!(※コショウやオリーブオイルは席を外しています)
・今回の圧倒的主役!新じゃが!
・全てはこの記事のためだったのではないか!ベランダで育てているローズマリー!
・名前からしてチート調味料!マジックソルト!
レシピを簡単に言うと、
①一口大に切ったジャガイモを水に晒した後にレンチン(600W2m30s)
②調味料・香料をかける
③これ(↑)をトースターで10分
ね、簡単でしょ?オンデマンド授業に追われているあなたも、部活でへとへとなあなたもきっと「これならできそう」と思ってもらえるはず。
・いざ、共食い(2回目)
わーい!それっぽくなってることがまず嬉しいですね。トースターを開けるとオリーブオイルとローズマリーからなる香ばしさも溢れます。
ではいただきます。どれどれ…
…天才かもしれん(語彙力)
経験値が低い筆者でも、納得のいくものができました。味付けは500%マジックソルト先輩のおかげです。
嗚呼、これはビールが飲みたい。全てのイモに乾杯。いつぞやのアイルランドでこれを無限に振舞いたい。
そんなうぬぼれも程ほどに、評価に移りましょう。
・結果発表
ごちそうさまでした!さくっと振り返ります。
1)コロナ係数:★★★★★
当たり前ですが近所で新じゃがを買えばいい話なので、感染リスクは極めて低いです。今後もしばらくステイホームが続きそうですが、15分ほど暇があれば作れます。ぜひ!
2)コスパ:★★★★☆
イモのいいところ、それは安さです。葉物野菜に比べて値動きも大人しいし、その他の食材といえば調味料です。ローズマリーはぶっちゃけかっこつけたい人だけ乗っければいいと思います。ただし些細な家事でも大嫌い!という人にとっては片づけも含めて「コスト」を感じるのかも。
3)美味しさ:★★★☆☆
国立で実食したときに感じた予想が当たり、食感はさすがに及びませんでした。ホクホクではあるけど、レンチンやトーストの時間など、研究の余地がありそうです。
結局アウトドア派かインドア派によりそうだけど、見えてきたイモの可能性
総合点(星の数)は、外食・自炊共に12と、記事的にはつまらない結果になってしまいました。それほどに一長一短ですが、どちらも是非オススメです。
しかしここで私が主張したいのは、二つの優劣の検証はあくまでイモを探るツールの一つだということ。今回筆者が再確認したイモの特徴、それは…
・イモは飽きない
・イモは中身が柔かい
・イモは他の食材との親和性が高い
これ、一橋生にもきっと言えるんです。個人差こそあれど、地味ゆえに、
・一橋生は耐久性がある
・一橋生は思考が柔軟である
・一橋生は、各学問の細分化が進む中で文理の枠を超えて、社会科学を究められる
「イモ=地味」と自嘲しがちですが、このようにとらえてみてはいかがでしょう?この記事が、一橋生のあなたに一橋生であることへの自信を少しでも届けられたら幸いです。
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