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「大学生活を、デザインしよう。」創設者が語る澁澤塾の”本質”とは

                    文責:経済学部4年 瀬崎章吾

澁澤塾、始動。

コロナ禍というイレギュラーな日常の中を皆さんはどう過ごしていますか?特に何もせず時間だけが過ぎてしまった…という方も少なくないのではないでしょうか。せっかくの大学生活、時間を無駄にはしたくないですよね。そんな中、12月に立ち上がった澁澤塾は「大学生活を、デザインしよう。」というコンセプトの下、現在精力的に活動しています。「SNSでは見たことあるけど…結局何をしている団体なの?」そんな疑問を解消すべく、今回は創設者の瀬﨑章吾さんに胸の内を語っていただきました。

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澁澤塾はなぜ誕生したの?

初めまして。一橋大学経済学部4年の瀬﨑章吾と申します。

頑張って澁澤塾立ち上げの経緯についてお話ししたいと思います。 "本質"という大げさなタイトルに緊張していますが。。。

僕は、これまで一橋大学で3年余りを過ごしてきて、

「もっと早くから自分のやりたいことについて考えておけばよかった」
「何か新しいことをやってみたいけど、何をすればいいのかわからない」

こういった悩みを持つ学生を数多く見てきました。

​澁澤塾はこういった学生に対し、「一橋生に幅広い選択肢と挑戦する機会を提示することで一橋生を盛り上げ、一橋大学を盛り上げ、社会を盛り上げる」ことを理念としています。澁澤塾で自発的な学び・思考・実践の機会を提供することで、より多くの一橋生が「自分のやりたいことはなにか」を考え、行動を起こし、そして社会にポジティブな影響となって広がっていくことを目指しています。

何やら意識が高そうですが、要は「一橋をもう少し自分のやりたいことを見つけやすく、始めやすい場所にしたい!」ということです。


「大学生活を、デザインしよう。」とは?

ここには澁澤塾の大事にしたいスタンスが込められています。

「大学生活はこうしたほうがいいよ!」「これをしないと損!」というように、特定の価値観を押し付けるようなセミナー的な団体にはなりたくないのです。

「みんながやっているから」「やったほうがいいと言われたから」何かをするのではなく、あくまで自分がやりたいと思ったことを、自分がやりたいと思った分だけやるという姿勢で大学生活を自ら設計し、充実したものにしてほしいという気持ちが込められています。

澁澤塾は意識高い系、もしくは胡散臭い団体だと思われがちですが、ここだけはきっぱりと主張させてください。

〇一橋のタテとヨコのつながりを作る

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これには、「一橋大学生のタテとヨコのつながり」「社会とのタテとヨコのつながり」の二つの意味があります。

まず一つ目の「一橋大学生のタテとヨコのつながり」に関してです。

「一橋大学は人数が比較的少なめで小さくて密なコミュニティであり、OBとの結びつきも強い」

このようなことを聞いたことのある方もいると思います。しかし、はたしてそれを実感したことはあるでしょうか。部活やサークルを通じて色々な学部の人と出会うことはできますが、新歓期を終えて2年生以降になってからは学部・学年を超えて簡単に共通の趣味・目的を持った知り合いを作る仕組みがあまりないような気が僕はしています。

その結果、新しいことを何かやってみたいという気持ちはあってもなかなか始められない、そもそもやってみようという気持ちを持つまでに至れないという集団の同質化のような問題があると思っています。特に、コロナ禍においては、今まで半強制的に参加させられたもしくは自動的に発生したイベントの数も激減し、今までの自分にないような選択肢を友人や先輩から知る機会もとにかく減っています。

タテのつながりに関しても、ありがたいことにOBOGの方々がお話しに来て下さることはありますが、そういった機会はまだまだ少ないと感じています。

二つ目は、「社会とのタテとヨコのつながり」です。かなり学生の同質性が高い(と感じる)一橋大学ですが、学外の人との交流があまり盛んでないことは大きな原因の一つだと思っています。在学中に様々な大学や職業、年齢の方と交流する機会が極端に少ない。出会えたとしても、たいていの大人は大企業の人事の方かOB訪問を通じて知り合う大企業勤務の方です(そういった人たちは人口の1割程度しかいないはずなのに!)。そもそも一橋大学は社会科学系の単科大学であるはずです。様々な人たちで構成されているより広い社会を、実践を通して学べるような機会がもっとあるべきだなと考えていました。

〇気軽にまじめになれる、緩くてたまに熱いコミュニティ

そこで考えたのが、「澁澤塾」という「コミュニティ」です。

大学生活において、少しでも「ただ何となく過ごすだけでなく、何か新しいことをしてみたい」と考えている一橋生が、部活・サークル・就活だけではない学生生活や就職だけではない広い社会生活に触れられるような機会を作って提示し、結果として一橋のタテとヨコのゆるいつながりを作ることに貢献したいと思っています。

ここで「コミュニティ」としたのには理由があります。所属している部活やサークルにとらわれない広く大きい一橋生の緩いつながりを作りたいからです。いわゆる「兼サー」ではなく、誰でも「とりあえず入って」もらえるような、緩いつながりです。

ここで組織の仕組みの話をしておくと、澁澤塾は一橋大学公認の学生団体ですが、学生団体に正式に所属しているのはイベント企画を行っている運営メンバーのみです。この記事をご覧いただき、コミュニティに入ってみることを検討している皆さんは澁澤塾が運営しているコミュニティのメンバー、いわゆる「利用者」「入会者」というようなイメージです。

〇学び・思考・実践のサイクル

学び・思考・実践のサイクル

澁澤塾の運営にあたり大切にしているのが「学び・思考・実践のサイクル」という考え方です。

少し抽象的ですが、例えば「私はAをやりたい!」とただ言っているだけの人よりも、「私は最初Bをやりたいと思っていたから実際にやってみた結果、Cということに気づいたので、今はAをやりたい!」と言っている人の方が強いし、いいなと思っているのです。

一橋大学は特に行動の自由度が高く、自分の好きなように学生生活を設計できる部分が大きいと思います。その中で、より自分の「やりたいこと」についてしっかりと実践を積みながら考えていければいいなと思っています。


どんな活動をしているの?

澁澤塾では現在多様な企画を同時進行で行っています。今回、簡単にそれぞれを紹介させていただきたいと思います。

〇講演会

講演会紹介

毎月各界で活躍されているOBOGの方を登壇者としてお呼びし、その人の成功体験ではなく「生き様」を語ってもらう企画です。「社会での幅広い選択肢を提示する」という団体理念から、ビジネス界や官僚、NPO法人、アカデミックなど幅広い領域の方々を登壇者としてお呼びしていきます。

この企画で、私は参加者の学生に「ロールモデル」を見つけてもらえたらいいな、と考えています。

「この職業がこんなに魅力的だったとは知らなかった!」
「今まで自分には縁遠い世界だと思ってたけど、OBOGの方の学生時代は意外と自分にも近く感じた。自分にもできるかもしれない!」

と感じてもらえるような企画を目指しています。

また、この中でも「学び・思考・実践のサイクル」を意識しています。講演会の後半には、希望制による講演会の内容を踏まえた一橋生同士のディスカッションの時間を設けています。その講演を聞き自分がどう思ったか、ということを言葉にしていくことで、一方向の学びだけではない思考・実践の場にできたらなと考えています。

〇自主ゼミ

「自主ゼミ」は一橋生が自ら主催して行う、学内の勉強会企画です。

澁澤塾はオンラインコミュニティを運営しており、そのメンバー(利用者)が学部・学年を超えて他の人を巻き込むことができるような仕組みを作っています(もちろん、他の人が開催している自主ゼミに参加することもできます)。

立ち上げて2か月未満の1月現在ですでに5つの自主ゼミが企画されており、コミュニティメンバーは75名にまで増えました。このまましっかりと運用して、多様な学び・実践の場にできたらなと考えています。

〇Kuni-Project

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「Kuni-Project」は、「一橋生に幅広い選択肢と挑戦する機会を提示することで一橋生を盛り上げ、一橋大学を盛り上げ、社会を盛り上げる」を団体理念に掲げている澁澤塾が、実際に社会を盛り上げる起点となることを目的に運営を行っています。

「国立と一橋生をつなげる起点となる」ということを目標に、現在月1回のごみ拾い企画や、国立ボランティアセンターと共同での日本語教育支援プロジェクト、男女共同参画センターとのコラボレーション活動などを現在企画中です。

大学で得た学びを、様々な人とかかわる地域での活動という実践を通じて自分の血肉とし、さらにまた新たな学びを得るという機会を提示できるように頑張っていきます。

〇Coming soon…

他にも、新入生にむけてフラットに「大学生活ではこんなことが待ち受けているよ」ということを多様な先輩の体験談を交えて提示できるような「オープニングイベント(仮)」を現在企画中です。

これを通して、新入生が大学生活を自分で考えデザインしていく手助けをしていきたいなと考えています。


今後何を見据えているの?

澁澤塾は、2021年3月末までにコミュニティメンバー数100人、12月末までに300人を目指しています。「一橋大学最大のコミュニティ」「とりあえずみんなが入るコミュニティ」を目指すことで、より多くの一橋生にとって自分のやりたいことを見つけ、実践する機会の一つになれればいいなと感じています。

そして、「大学生活で得た学びを地域で実践する」というスタイルのロールモデルとなることを目指しています。すでに、東京と関西の大学で一つずつ、澁澤塾の仕組みをおもしろいと言ってくれる方々が現れ、やり取りをしています。この動きを日本中に広げられたらもっと大学は生き生きするのではないでしょうか。月1回、大学通りに100人のごみ袋を持った一橋生が集まるようになったら面白いな、なんて妄想したりしています笑


さあ、そこのあなたも!

澁澤塾_M

ここまでとても長々と書いてしまいましたが、これが僕が澁澤塾を立ち上げた経緯と、とても優秀なメンバーに恵まれた結果(本当に感謝しています)どんどん拡大している澁澤塾の現在地です!

「意識高いな~」と思っている方々、たしかにこのコミュニティは意識は高めです。ただ胡散臭くはないはずです。たまーにちょっと真面目なこともしてみようかなと思ったとき、このコミュニティの活動に参加してみてはいかがでしょうか?まずは雑談からでも!ぜひお待ちしています!


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澁澤塾では、「大学生活を、デザインしよう。」という理念のもと、一橋大学内外を盛り上げるための活動をしています。

あなたも今ここでしかできないことをやってみませんか?

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