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一橋生の力を社会のために。「Kuni Project」の魅力に迫る

澁澤塾の新たなる一歩を。

澁澤塾では現在、自主ゼミや講演会など大学内部での活動に加えて社会を盛り上げるための外部と連携した活動も行っています。その名もKuni Project、通称「クニプロ」です。今後の澁澤塾の活動を拡大していくにあたって重要な役割を担っていくであろうこの一大プロジェクトに対して、今回は1年生ながらチームリーダーに抜擢された角颯真さんにその目的やビジョンについて綴っていただきました。


澁澤塾ってどんな団体なの?と思った方はこちらもご覧ください!


クニプロの誕生経緯は?

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はじめまして。商学部一年の角颯真と申します。澁澤塾の一大プロジェクトであるKuni Project、通称クニプロのリーダーをやらせてもらっています。(この名前は代表の瀬崎さんの命名で、虹プロことNizi Projectにちなんでいます。流行りにも乗っちゃうイケてる代表です笑) 現在様々な企画の準備段階のためツイッターやインスタグラムでは弊クニプロの情報はあまり出ていませんので、ここで雰囲気だけでも知ってもらえたら嬉しいです。

さて、

「一橋大学は郊外にあるこじんまりとした大学で地域との結びつきが強い」

このような文言を目にしたことはありませんか?これはグローバル化が進み地域社会の繋がりが薄れてきている現代において、とてもいい特色だなと思います。しかし、入学して一年過ごしてみて、(もちろんコロナ禍で一橋祭りがオンライン開催になり、天下市が中止になったなどの要因はありますが、)多くの一橋生と国立市の関わりって、飲食店の常連であったり、娯楽施設を使っていたりという程度ではないかと感じました。つまり、国立市から一橋生に供給する一方的な関係なのではないかということです。これって、おそらく他の大学とその地域についても当てはまる普通のことな感じがしますよね。

そこで、「一橋生と国立市・国立市民の架け橋となる」活動を始めれば、この文言を体現でき、大学や学生、ひいては地域社会をも盛り上げることができるのではないかとの考えから、澁澤塾の代表と「クニプロ」を発足させました。


国立と一橋生をつなげる起点に

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メインの活動場所が学外ということで、澁澤塾内では異質な存在のクニプロチームですが、ここではそんなクニプロの澁澤塾内での役割についてお伝えします。

「一橋生に幅広い選択肢と挑戦する機会を提示することで一橋生を盛り上げ、一橋大学を盛り上げ、社会を盛り上げる」といのが澁澤塾の理念ですが、ここにおける「社会を盛り上げる」ゴールの根幹を担うのがクニプロです。一言でいうと、クニプロは「一橋生を国立市に送り込むポンプ」のような役割を果たし、数々の地域プロジェクトを通して、一橋生が国立市という「外の世界」で活躍する窓口となります。

国立市民の方と話をしていてよく聞くのが、「一橋生がもっと地域に出てきてほしい」という言葉です。地域は一橋生の能力を求めています。そこで、このクニプロという「ポンプ」によって能力とやる気がある一橋生が集まり、国立市の発展に貢献することが目標です。

そしてクニプロは、これまた澁澤塾の理念である「学び・思考・実践」のサイクルの「実践」の場所として存在しています。大学には「学び・思考」の機会はふんだんにあっても、「実践」の機会は限られていると考えています。そこでクニプロの出番です。環境・教育・人権問題といった学内ではなかなか実践が難しいことを、国立市で、国立市民と協力して取り組んでいく機会を生み出します。この「外に出る」活動を通して大学で得た「学び」を自分の血肉とし、さらにまた新たな学びを得るというサイクルを作ることができると思っています。つまり「大学だけが学びの場ではない」という状態にしていきたいのです。


どんな活動をするの?

ここから、実際にクニプロが準備しているプロジェクトを具体的に紹介させていただきます!クニプロでは、既に国立市社会福祉協議会ボランティアセンターと連携し、それぞれの地域活動ごとにプロジェクトチームを編成しています。現在進行しているプロジェクトは大きく分けて「国立市掃除プロジェクト」「学習支援プロジェクト」「ジェンダープロジェクト」の三つです。

〇国立市掃除プロジェクト

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毎月第4土曜日に国立市をトングとゴミ袋を持ってゴミ拾いします(12月に第一回、1月・2月は緊急事態宣言により中止) 。第一回は澁澤塾運営メンバーだけで行いましたが、次回以降は澁澤塾コミュニティメンバーや澁澤塾外の方にも参加していただける予定です。おしゃべりして歩きながらできるので、今まで話したことのなかった人と話すきっかけにもなりますし、何よりゴミを拾うのは街が綺麗にしている感じがして気持ち良いです。一度参加すると、一人で歩いているときにもトングとゴミ袋が欲しくてたまらなくなります笑。

〇学習支援プロジェクト

国立市内では学習支援のボランティアがかなりの種類ありますが、まだ満たされていないニーズがあります。それは、日本人も含めた生徒への日本語学習支援です。「AI vs 教科書が読めない子どもたち」というベストセラーの本(著者の新井紀子さんはなんと一橋法出身です!) で扱われているように、日本語が母語で日常会話には全く問題はないけれど、読むのが苦手という子は多いです。そういう子どもたちの学習支援をクニプロがボラセンと共同で行おうというプロジェクトです。

家庭教師や塾講師をやっていて、誰かに教えることが好きな一橋生は多いですよね。そして一橋には教育学領域の授業もいくつかあり、日本語教育の重鎮の先生もおられます。これらを活用して「学び・思考・実践」のサイクルを回していこうという試みです。現在は企画段階なので、参加していただける方にはどんなやり方で教えるかを考えるところから関わっていただけます。塾で働いているけど、塾のやり方に縛られず、自分で考えて教えたい!と思っている方にはとても合っているプロジェクトです。

〇ジェンダープロジェクト

一橋は社会学部があり、関心の高い領域として「ジェンダー論」がありますよね。ジェンダー論の後期ゼミもいくつかあり、学生にも強い関心を持つ方が多いです。とは言っても、商学部の企業分析や法学部の裁判傍聴と比べた場合、ジェンダー論に関して一大学生が個人で実践できることは限られていませんか?そこで、ジェンダー論について学んだことを実践するのがこのプロジェクトです。

現在「くにたち男女平等参画ステーション パラソル」と連絡を取っており、何か私達が役に立てることがあるか考えている段階です。ここでも「学び・思考・実践」のサイクルに則り、教科書で読んだ知識に実務を通じて得た知見を加えることで、まさに「活きた学び」となるでしょう。

ここまでで説明した3つの他にも、水面下でいろいろな計画が進んでいます。早く実行したくてクニプロ運営一同うずうずしているのですが、続報をお待ち下さい。


あなたにとって「クニプロ」とは?

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まだまだ始まったばかりですが、クニプロの魅力は本当に語りきれません!全部書きたいのですが、今回はそのあふれる魅力の中から2つ紹介します。

〇地域の方と知り合える

私は「国立あかるくらぶ」というボランティアサークルにも入っているのですが、そこでの経験から、年齢や境遇が大きく異なる地域の方と関わることはとても刺激になると考えています。大学生活において、特に20歳以上離れた世代の方と知り合える機会といえば、所属団体のOB・OGの方やインターン・バイト先の上司が想定できると思います。もちろんこうした方々との関わりも様々なことを学べて非常に価値があるのですが、前者は私たちと同じ一橋出身であり、後者も私たちと境遇的には似ていることが多いですよね。それに対して、地域の方は非常に多様です。私たちと違う人生を生きられているからこそ違う目線で物事を見ていたり、その方自身の分野での知見から話してくださったりするので話すたびに刺激をもらえます。

しかも、学生時代の先輩後輩は国立を離れる可能性が高いですが、地域の方は私たちが卒業してからも国立市に住み続け、社会人になって久しぶりに国立を訪れた際には温かく出迎えてくださります。実際にあかるくらぶのOBの方で、社会人となった今でもあかるくらぶで知り合った地域の方とドライブしたり、飲みに行ったりしている方がいます。実家以外にも帰る場所があるってとても素敵ですよね。

〇もっと国立市について知ることができる

クニプロに参加すると、国立市についてもっと深く知ることができます。私たち運営も地域の方とお話しするたびに、「こんな施設があるのか!」「そんな歴史があったのか!」と驚きっぱなしです。学生として知っておくと役に立つ情報も活動の過程でたくさん得られます。(谷保駅近くのむっさ21にコワーキングスペースがあるのをご存知でしたか?)

現在六名のクニプロ運営チームは、澁澤塾全体と同様にとても活発です。資格試験の直前なのにミーティングに参加してくれる人や、集中講義を受けながら同時にミーティングに臨む人もいるとてもアツいチームで、これからのクニプロの進展が楽しみです!


現在地は?

実はクニプロチームの発足は他のチームよりも一足遅く、メンバーが揃ったのも1月だったのですが、発足してからは非常に良い具合に軌道に乗ってきていると感じています。初めの方は私の経験・能力不足により迷惑をかけてしまうこともあり大変でしたが、優しく適切なアドバイスのおかげでどんどん成長していると言っていただけました!そして運営メンバーは皆アツく積極的な方ばかりなので、地域の方とのミーティングの際にもどんどん話が進んでいきます。

多様な地域社会と繋がってやることを無限に広げられ、唯一の学外との接点であるクニプロは澁澤塾のカギを握る大掛かりなプロジェクトです。それを踏まえると、これからのクニプロチームは圧倒的に人員不足です。まだコミュニティメンバーから募集していないので当たり前のことではあるのですが、上記のプロジェクトが本格化していくと、運営六人では人数が確実に足りなくなります。そこで、ここまで読んで興味を持っていただいた方はぜひクニプロに参加していただきたいです!運営と運営以外の参加者で発言力が違う、なんてことはもちろんありません。一橋生の力を合わせて国立市をさらに良い街にしていきませんか?


クニプロが目指す「その先」

クニプロは、「大学生と地域が関わる」というロールモデルになることを目指しています。大学愛・地域愛が強い一橋大学でこれを始めることでこうした活動の成功例を作ることができ、他の大学にも広げていけると思います。具体的には「月一回、大学通りに100人のゴミ袋を持った一橋生が集まる」ようになったらとても面白いなと思っていて、そんな風に一橋生がどんどん地域に出ていく状態を目指しています。

現在学習支援プロジェクトもジェンダープロジェクトもだんだん実行に向かっていますし、それとは別に今月もボランティアセンターの地域横断の運営会議に参加させていただけます。行政の方、公務員の方、他大学の方など様々な方が参加されるようで、繋がりが広がっていくのが楽しみです。 今後もメンバーが増えていき、色々なプロジェクトを企画・運営して経過報告をできるのが待ち遠しいです。

「一橋大学は郊外にあるこじんまりとした大学で地域との結びつきが強い」

クニプロはこの文言を体現し、一橋を「日本一地域と結びついている大学」にすることを目指します。この記事に共感していただける方は、ぜひ応援・協力よろしくお願いします!


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澁澤塾では、「大学生活を、デザインしよう。」という理念のもと、一橋大学内外を盛り上げるための活動をしています。

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