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7限目のフルールとは何か、ここに認める(したためる)。

ここまで日記を書いておいて何ですが、改めて「7限目のフルール(ナナフル)」とは何か、どういうものか書き留めておきたい。

ナナフルは、長野県佐久市の佐久長聖高校に2023年に新設された「パフォーミングアーツコース(Pコース)」から出来た女性アイドルグループです。https://nana-furu.amebaownd.com/


Pコースは総合エンターテイメント業の「allfuz(オルファス)」と連携し、講師陣を同校に招き、メンバーたちは講師から歌やダンスを直接指導してもらっている。

大きな特徴は「アイドルとして活動する」だけではなく、あくまで高校生として学業と両立させていること。メンバーは普通の高校生として6限まで授業を受けたあと、放課後(7限目)にレッスンを受けている。

彼女らにとってのアイドル活動はあくまで高校が設置したコースの一環であり、学業と地続きである。部活動に近いとも言える。

但し「建て付け」が部活動に近いとは言え「アイドル部」では決して無い。彼女らが週末に行うライブ活動の出演料、物販や特典会では金銭の授受が発生する。そこに前述のallfuzが入ることで直接的な金銭の授受が起こらないようにしている。

彼女らにはいわゆるギャラは発生しないが、代わりにレッスンやアイドル活動に対する費用的な負担も発生しない。物販や特典会の売上は彼女らが受けるレッスンや諸経費に充当される。

繰り返すが、Pコースの活動は高校が設置したコースの一環であり、学業と地続きであるためだ。プロではあるが、同時にプロでは無い。普通の高校生ではとても出来ない、稀なる経験を買っているとも言える。

そのため、アイドルとして他者を蹴落としてでも名を上げるよう言われる、ノルマ的な売上額を達成しなければ罰ゲームを受ける、望まぬ人気投票で自尊心を傷付けられると言った、目を覆いたくなるような殺伐とした雰囲気はグループには無い。

彼女らのスクールアイドルとして過ごす青春の一幕を見せてもらっているような、穏やかな心持ちで応援できるアイドルと言える。

かと言って、彼女らは腰掛けで活動しているワケでは無く、多くのアイドルグループと共演する中で自分たちの実力を冷静に認め、時に反省し、より良いステージにするために努力している様子がブログからも窺える。

そもそも学業との両立は難度が高く、定期考査の前にはアイドル活動をピタリと止め、テスト勉強に集中している。繰り返すが高校が設置したコースの一環であるためだ。学業を疎かにしない姿勢をファンも理解し、評価しながら応援している。

またナナフルの極めて特殊な特徴として「高校名を明らかにすることによって出来ることを最大限利用している」ことがある。

例えば「通う学校の制服を着たアクリルスタンド(グッズ)を作って売る」「学校の中で撮った写真や動画をSNSに上げる」「学校で撮ったブロマイドを売る」「学校で撮った映像を元にMVやティザー映像やリリックビデオを作る」と言ったもので、これはメンバーが通う学校を秘する必要のあるグループでは行えない。

セキュリティ面については前述の事務所が対応している他、長野県と言う東京/神奈川と言った都心から物理的に離れている事も、彼女らを守る事に役立っていると(個人的に)思っている。

ここまでつらつらと書いたが、一期生は春に2年生になり、後輩も入った。一期生に残された活動期間は一年半も無い。本当の楽しさも厳しさも、この後に来るのだろう。

今年の4月頭の特典会で何人かに「アイドルは楽しいですか?」と聞いた。皆「はい!」と元気良く返事をしてくれた。何より楽しんで活動して欲しいと願う。

最終的に、この活動が何処に繋がるのはまだ分からない。

津田雅美先生が描いた「彼氏彼女の事情」と言う漫画の中には「スポットライトを浴びた人間はもう元の世界には戻れない」と言う一説がある。喝采を浴びる強い光の中から戻ることは難しい事かも知れない。ただ、この短い期間の中で味わう喜びよりも、更に素敵な未来に繋げて欲しいと願っている。

私はそんなグループを応援しています。
良かったらあなたもご一緒に。
https://www.youtube.com/@nana_furu


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