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第二回「尾張徳川春姫まつり」

 「尾張徳川春姫まつり」は、尾張徳川家初代義直公を支えた3人の女性に焦点を当て、四百年前にタイムスリップし、当時の歴史・文化を再現する時代行列です。義直公正室「春姫」のお輿入れ行列、義直公生母「お亀の方」の隊列、側室で二代藩主 光友公の生母「お尉(じょう)の方」の隊列が、名古屋市内・久屋大通パークと名古屋城を練り歩きます。 名古屋城特設ステージでは、義直公と春姫の「婚礼の儀」など、参加者による再現イベントを行い、「尾張徳川の歴史文化を継承・啓蒙する」ことを目的としています。
 前身は本丸ネットワークが主催する「春姫道中」で過去24年にわたり開催してきました。その目的は「名古屋城本丸御殿復元」、本丸御殿に最初に住んだ尾張初代藩主「徳川義直公」と正室「春姫」の輿入れ行列を再現し、本丸御殿を知って頂き、御殿復元を象徴するイベントとして始めました。長年の復元運動の結果、名古屋市は本丸御殿復元着工を決定、その後10年の工事を経て、ようやく1998年6月に完成・公開されました。運動のシンボル「春姫道中」は、同年「第24回 春姫道中 Final」を最後に、終了しました。
 その後、春の風物詩となった「春姫道中」を再開の声を多く頂き、2020年、リニューアルした「春姫まつり」を計画、主催は、「春姫まつり実行委員会」とし、本丸ネットワーク・名古屋市・愛知県で構成し、初めて官民一体となり新たな船出となりました。しかし、コロナ禍の影響で3年間中止を余儀なくされ、ようやく2023年3月「第一回尾張徳川春姫まつり」が催行できました。2024年3月17日(日)に開催した「第二回尾張徳川春姫まつり」は、春姫道中と併せると通算26回目の開催となります。
 春姫道中は、市民が企画し、資金(協賛金)を集め開催してきた手作りの「時代まつり」でした。春姫まつりは官民一体で運営、開催費は本丸ネットワーク50%、名古屋市と愛知県50%の分担金で賄っています。運営の主体は本丸ネットワークの長年の経験と実績が基本にあります。
 今後は、本丸御殿を活かした観光への取り組みや、天守閣の木造早期復元、多聞櫓・東北角櫓の復元などの課題に向け、市民の視点から取り組んでいきたいと思います。応援して頂ければ幸いです。

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