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福岡ソフトバンクホークスのまちづくり

福岡ソフトバンクホークスは本拠地「みずほPayPayドーム福岡」を中心としたまちづくりを積極的に行っています。
2012年には球場を買収し、球団と球場の一体運営が可能となりました。
球場・ホテル・商業施設の揃ったボールパークですが、この構想はダイエー時代まで遡ります。

当時ダイエーは「ツインドーム計画」と呼ばれる、福岡ドーム・ホテル・エンタメドームの3点セットを建設するプランでした。
エンタメドームは頓挫しましたが、1993年に福岡ドーム、1995年にホテル(現ヒルトン福岡シーホーク)が開業しました。福岡ドームでは、日本で初めての開閉式屋根を採用しています。

みずほPayPayドーム福岡
ヒルトン福岡シーホーク

球団運営がダイエーからソフトバンクに移転されてからもこの構想は引き継がれていきます。
2018年には三菱地所による商業施設「MARK IS 福岡ももち」が開業、そして2020年には福岡ソフトバンクホークスによるエンタメ施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」が開業しました。
こうした形により時代を越して、当初計画していたボールパークが実現されました。

MARK IS 福岡ももち

BOSS E・ZO FUKUOKAには、各種のアミューズメントが一同に詰め込まれています。
最上階には3種類のアトラクションがあり、クライミング&ボルダリング、レールコースター、ビル壁面を滑走するスライダーがあります。

1階には「HKT48」の専用劇場。3階には博多選りすぐりの名店が集結している「The FOODHALL」、フードホールに併設して「MLB café FUKUOKA」があります。4階には「王貞治ベースボールミュージアム」。5階には「チームラボフォレスト福岡」、7階には「よしもと福岡」の劇場があります。

BOSS E・ZO FUKUOKA

BOSS E・ZO FUKUOKAつくったことでエンタメが集結した一大エリアとなりました。
野球が行われるのは年70試合程度です。残る期間は300日前後もある中で、野球がない日でもいかに球場エリアに来てもらうかが大切です。
こうした野球だけには留まらない考え方のモデルは、アメリカに2つあります。

1つ目はアトランタ・ブレーブスです。2017年にジョージア州内のカンバーランドへ移転し、新球場「サントラスト・パーク」をオープンしました。
新球場に面する「ザ・バッテリー・アトランタ」には大型劇場、商業施設、オフィスビルが入居し、さらには居住施設も併設されています。

2つ目はエンタメの本場ラスベガスです。
カジノがあって、夜はナイトショーがあって泊まれる。1日中その場で遊べる、特に夜の時間帯は学ぶべき点が多いのかもしれません。

こういった世界基準を参考に野球がなくても楽しいエンタメエリアを創造していっています。
野球を観て、ご飯を食べて、舞台を鑑賞しホテルに戻る。1日中遊べるスポットが盛り沢山です。
インバウンドが増えている中、みずほPayPayドーム福岡をきっかけに日本のボールパーク文化を発信していきたいですね!

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