マガジンのカバー画像

ゆるいPython

4
ゆるく読めて役に立つ,あんまり見ないタイプのPython入門。殴り書きで恥ずかしいですが,良かったら読んでください。
運営しているクリエイター

記事一覧

ゆるいPython [4]

前回からの続きです。 ライブラリPythonのプログラムを理解するときに,「データ構造」と「アルゴリズム」という二つのキーワードを意識することは大きな助けになります。Pythonの場合,データ構造は組み込み型を組み合わせてモデル化したものなので「数値モデル」の仲間です。アルゴリズムは,データ構造を目的の状態に変えるために使われる計算を含めた手順のことを指します。「計算モデル」ですね。 プログラムにしたい課題があるとします。冒頭で見たような酸素残量を計算するような問題なら,数

ゆるいPython [3]

前回からの続きです。 データ構造リストのようなデータのことを「データ構造」と呼びます。プログラミングの基礎となるデータは数です。制約条件を持たせて数を複数集めることで作られるのがデータ構造です。 Pythonでデータとしての文字を表現したいときには「文字列」というデータ構造を使います。文字列は,次のように引用符で囲んで表現します。Pythonのプログラム自体,文字を使って記述します。プログラムを記述するために必要な,変数名や記号のような文字と分けるために,引用符を使うのです

ゆるいPython [2]

前回からの続きです。 状態「なにを」の部分には数値モデルを,「どうする」の部分には計算モデルを使うのがプログラムの基本です。数値にできることならなんでも,プログラムにすることができます。計算にできることならなんでも,プログラムで答えを得るための手段にできます。 基本的なプログラムでは,変数をプログラムの入口として使います。変数を使って数に名前をつけることで,課題の定義をするのです。そして変数を使って計算をすることで,知りたい答えを得ることができます。 変数はプログラムの入口

ゆるいPython

イントロダクションPythonをきっかけにして,いろいろな人と関わる機会があります。私が,日本で最初の,そして最も長く読まれているPythonの入門書を書いているからだと思います。 プロのエンジニアはもちろん,AIや遺伝子を研究している方,データ解析,CGデザイナーのようなアーチスト,業務の自動化をしたい人など。最近では,学校でPythonを学んでいる学生や,プログラミング教育に関わる人などと仕事をさせていただくこともあるんです。 Pythonは本当にいろいろな人達に使われて