コード進行は音楽家の共有財産

コード進行は音楽家の共有財産

先日、こんなTweetをしました。

これを見て反応してくれる方が多くいて、改めて書いてみようと思った次第なのですが「コード進行は音楽家の共有財産」
そう思えた所からが、僕自身作曲家としての本当のスタートだったのかもしれません。

Tweetに書いたとおり若かりし頃は、メロもコードもアレンジも「全部自分が考えたものでないとオリジナルとは呼べないっ!」なんて、息巻いておりましたが、今考えると何と傲慢で愚かだったのか、お恥ずかしい限りです。

これは至極当然な話ですが、コード進行には物理的な組み合わせに限界があり、その中でも人間が良いと感じられるパターンは、さらに限定されてしまいます。

僕がこの事に気づいたのは、曲作りを始めた時に、日本の有名なチャートの上位曲を、数ヶ月間に渡って自分なりに調べた事が発端でした。

ヒット曲のほとんどが同じようなコード進行

何事も自分で調べてみないと気がすまなかった僕は、ランキング上位の曲を調べ始めて、愕然とした訳ですが

・上位20曲の中の半数以上の曲のサビがほぼ同じコード進行
・それ以外の半数も一部変更されているがほぼ同じ

当時の僕は、このような事実を受け入れるのに、何日も時間がかかるほど未熟だったとも言えます。

プロになった今となっては、当たり前の事として理解できていますが、これを「未熟さ」と呼べばよいのか「視野の狭さ」と捉えればよいのか、強いて言うなれば「大いなる思い込み」とでも言っておきましょう。(笑)

自分なりに曲を作り進めて行くと、当然ながら誰も使った事のない新しいコード進行など作れるはずもなく、挙句の果てに「自分には才能がない」と強く自責するようにまでなってしまっていました。

そんな当時の私の様に、同じような経験をされている方が居るなら是非伝えたい事、それが今回のテーマ

「コード進行は音楽家の共有財産」

であると言う事。
いわゆる「パクリ」や法律的に禁止されている「盗作」の対象は
「メロディ」と「歌詞」だけであって
コード進行はその範疇ではありません。

とは言え、ヒット曲などのコード進行を、頭から終わりまで丸ごと拝借してしまうのは、法律的にダメではありませんが、音楽家のモラルとしてどうか?という考え方もあります。

作曲家を目指し始めるタイミングの方には、どれだけ作り変えたら良いのか?とても分かりにくい問題でもありますが、だからこそ『丸ごと拝借』になってしまわない様に『セクション毎の組合せが』重要

しかし、ネットや書籍など様々な文献で見られる「おススメのコード進行」も、Aメロ・Bメロ・サビなど、それぞれのブロックごとには書かれていますが、どう組み合わせたら良いのかがわからなかったりします。

そんな方向けに私、シバっさんのYoutube動画「脱初心者・コード進行のつなげ方」では、特に初心者の方向けにその辺りを解説しておりますので、是非ご覧下さい。
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まとめとして、今回はコード進行について書いてみましたが、つまるところ我々現代音楽家は、先人たちが与えてくれた素晴らしいコード進行などの恩恵を受けつつ、「何をもってオリジナルとするか」という事を、日々考え続けていかねばならないと、思う次第でございます。

最後までご覧頂きありがとうございました。
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シバっさんtwitter @shibassan_dtm



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