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てきとうに暮らす日記 2

 昨日、「フルーチェ 贅沢マンゴー」を作って、思ったより少なかったと書いた。牛乳150ml、レトルトパウチのフルーチェの素が150g。mlとgやけど、合わせたらだいたい300mlで、コップに1杯半。大人になったから少なく感じるんやな、と思って、昨日のページの写真にあげたちいちゃいグラスに入れたのを食べて、すぐなくなりそうやなあ、と思った。
 今日のお昼に、混ぜたガラスのボウルのまま冷蔵庫に入れてた残りを食べようと思ったら、めっちゃあるやん、となった。食べきれへん……。子どもが二、三人いると一瞬でなくなるのだろうけど、一人には、こんなにできるんか、という量になる。
 家でお菓子類を作る利点の一つは、ボウルや鍋にいっぱいの特大プリンとかが可能なことで、それを大きなスプーンですくってわしわし食べるみたいなことができる。ときどき、作ってみました!と画像を上げた記事を読んだりするけど、あれは途中でつらくなりそうやなあ、と毎回思うのは、わたしは甘いものがそんなにたくさん食べられないからだ。
 フルーチェも作ったのはたぶん30年ぶりくらいで、牛乳消費計画としては明日は「プリンエル」!とはりきってたのやけど、毎日は無理ですね……。
 昨日の夜、買ってきたインスタントおやつパッケージの画像をツイッターに上げて、買ってきた中にはないのやけど「クールン」というレアチーズケーキを子供のころによく作ってたと書いたら、思ったよりも反応してくれる人がいてうれしかった。クールンはもうないかもと思って検索したらまだ売ってるようやったし(でも確か昔はいちご味とかあったと思うけど1種類になってた)、フルーチェもプリンエルも、シャービックもゼリエースもスーパーの売り場にずっと並んでるので、根強く作ってる人がいるのやなあ、と安心する。フルーチェは種類増えてるし。
 根強く作ってて、昨日のツイートに反応あったみたいに子供のころの思い出になってる人もようさんいるはずなのやけど、わたしの観測範囲ではあんまり語られない。子供のころの思い出としてエッセイに登場するのはときどきありそうに思うけど、今作ってる、今日食べた、というのは見かけないように思う。おやつを作った、と書くなら、やはり手作りで、素朴な材料から、となるのだと思う。ホケミ(っていつから呼ぶようになったのやろう)はえらい活躍してるけど。
 「Cook Do!」やめんつゆを使った料理がおもに家事をしない人から揶揄される現象は、一時ほどではなくなったけど、今も見かけて、わたしの情報はだいたいSNSとウェブ上の記事なので、現実世界でどのくらいあるのかわからないけど、おやつも「混ぜたらできる!」なのはどこか、ほんものでないというか、近年の流行り言葉で言うならジェネリックな行為としてとらえられがちなではあって、「手作りしました!」と書きにくい感覚はどこかであるのだと思う。
 ところでわたしの育った家は、両親がフルタイムで働いており、わたしは小学校の低学年から即戦力として家事をやっていた。小学校の四、五年からは毎日ではないが家族の食事も作っていて、中学の夏休みなどは昼、夕と作ることも多かった。それは義務というか、やらないと食べられないし、家族の生活が立ちゆかないからやっていたので、結果、自分にとって調理は、簡単で速いことが重要だった。一つの鍋に順番に入れていけばいいものしか作らないし、なにごとも雑でてきとうなので、分量や時間をきっちり計ることも不得手である。そうすると、スーパーマーケットに並んでいる、「混ぜるだけ!」「簡単!」「これ一つでできる!」あれこれは、作ってくれた人ありがとう、これを日夜研究開発してくれている人がいるの素晴らしい、新商品楽しみ、で、棚の前にいると幸せを感じる。スーパーやコンビニで商品を見てるのがとにかく好きで、コンビニに行くたび15分くらいいて、そんなに長居してるの自分だけやなあ、と思う。
 それで、実はこのnoteは、そういう、わたしが日々感謝しているもの、毎日の生活を豊かにしてくれているものたちのことを書こうと思ったのです。てきとうに、暮らしたい。
 さっき、緊急事態宣言が出た、で動詞は合ってるのかな。発令された? 緊急事態が宣言された?
 詳細は、これからじっくり確かめようと思います。数年前までなら、こんなときわたしはテレビを見て、全局チャンネルを変えながら何度も同じニュースを見ていたのだと思うけど、4年ほど前からほぼテレビをつけることもなくなった。子供のころから、毎日10時間近くテレビを見続けてきたのに見なくなった理由は、「よう知らんけど日記」にこのあいだちょっと書いて、またここでも少しずつ書くかもしれないけど、とにかく、今は、とても静かです。テレビのついてない部屋で、どこかの家の水が流れる音だけが聞こえます。


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