空を駆ける経験(part1)

地学を愛する人間として、自然を体感するのが好きだ。崖をハグしたり、カヌーで水面の景色を楽しんだり、その中でもとりわきパラグライダーを皆に薦めたい。大きなパラシュートを引っ張りながら斜面を駆け下り、空へ駆け出していく様は、さながらETである。

小学校の理科で学んだ陸風海風を覚えているだろうか?温かい場所には上昇気流、冷たい所は下降気流が発生する大気循環の仕組みだ。私はこれを以前、茨城県の石岡でパラグライダーを体験した。その時は山の尾根を利用した上昇気流を使ったわけだが、尾根の上昇気流に乗って私のパラグライダーはどんどん上昇(それはまるで熱気球のバーナーを下からあてられているかの如し)し、谷に入ると緩やかに下降する。これを左右に方向転換しながら空を駆ける。しかも上下左右自由自在に。

地球や太陽の力を借りて過剰なエネルギーを消費せず楽しめるとはなんて幸せなことだろう。

ちょっとエネルギーを使うのだが、モーターパラグライダーに明日トライする。場所は千葉県の富津市、今回は海風、陸風を実感できそうな地形だ。パラグライダーが「ゆったりとした空の散歩」であるならば、モーターを使うことで人は速度を手に入れ、モーターパラグライダーはさしずめ空の水上バイクなんじゃないかと思っている。明日が楽しみだ。

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