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【洋画】北北西に進路を取れ(1959)

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ケーリー・グラント、ジェームズ・メイソン、ジェシー・ロイス・ランディスなど
上映時間:2時間16分

ヒッチコック作品「北北西に進路を取れ」初鑑賞。

ニューヨーク州マンハッタンの広告会社役員ロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)は、会合の為にホテルに向かっている。会合中、彼は母親に電報を打つためにコールボーイを呼ぶ。そのときベルボーイは人を探しており「キャプラン」という名前を連呼していた。するとそのキャプランという人物を追っていた連中にロジャーは間違われて、車で誘拐される。

車が到着したのは大きな邸宅。そこではタウンゼントという男で、彼はロジャーをスパイのキャプランだと決めつけ、自分たちについて知っていることを吐かそうとする。ロジャーがそれを断ると、彼の手下が無理やりロジャーに酒を飲ませて車に乗せ、飲酒運転による事故に見せかけて彼の暗殺を謀る。ロジャーは間一髪で逃げ切るものの、飲酒運転で警察に捕まる。

警察にいきさつを話すが、全く信じてもらえない。刑事と共に再びタウンゼントの邸宅を訪れるが彼はおらず、証拠もすべて隠されていた。ロジャーはタウンゼントのいる国連本部に向かう。ところがロビーで会ったタウンゼントは以前会ったのとは別人。するとタウンゼントは何者かが後方から投げたナイフに刺され死亡する。周囲の人はロジャーが殺したものだと思い、ロジャーは逃げるも、指名手配されることに。

ロジャーは身を隠しながら、タウンゼントの次の目的地であるシカゴに列車で向かう。彼は列車内で警察に捕まりそうになるも、イヴ・ケンドール(ジェシー・ロイス・ランディス)という女性が彼を匿ってくれ、なんとかシカゴに到着する。

もう、流石すぎます。ヒッチコック作品にハズレ無しです!いつも通りのサスペンスではあるものの、過去に見てきた「サイコ」や「めまい」とは少し色の違った映画。特にラストシーンはマジで手に汗握ります。そして我々の予想をことごとく裏切ります。終わり方がカッコよすぎて、椅子から立ちあがっちゃいました(笑)

セリフもとにかく秀逸です。直喩や隠喩などを駆使した、緊張感がありつつもお洒落な会話劇。それも平凡な会話やワードは殆どありません。脚本の時点で、めちゃくちゃ面白かったんだろうと推測できます。

演出もいわずもがな、いつも通り天才的なBGM使いで、ドキドキしっぱなし。そして前述のとおりラストの演出はカッコよすぎました!僕はシンプルに大興奮していたのですが、ヒッチコック曰く「あれはこれまでわたしが撮った映画のなかでもいちばん猥褻なショットだ…列車は男根のシンボルだ」とのこと。天才すぎて意味がわかりません(笑)

「北北西に進路を取れ」はヒッチコック監督のサスペンスの名作で、恋愛要素が強めの作品。セリフの応報からエンディングまでとにかくカッコイイ!!もちろんスリルも満点。


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