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【インド映画】Rowdy Rathore(2012)

監督:プラブ・デーヴァ
出演:アクシャイ・クマール、ソーナークシー・スィナー、ナーサル、ヤシュパール・シャルマー、ダルシャン・ジャリーワーラー、ヴィジャイ(特別出演)、カリーナー・カプール(特別出演)など
上映時間:2時間20分

アクシャイ・クマール主演映画「Rowdy Rathore」鑑賞しました。テルグ映画「Vikramarkudu」のボリウッドリメイク版で、監督は「インドのマイケル・ジャクソン」と呼ばれるダンサー兼振付師のプラブ・デーヴァが務めている。アクシャイ・クマールは一人二役。

ムンバイの天才的泥棒シヴァ(アクシャイ・クマール)は、相棒と一緒に金品を巻き上げる毎日を送っていた。ある日インド北部パトナーから従姉妹の結婚式に参列しにムンバイにやってきたパーロー(ソーナークシー・スィナー)に一目惚れをする。やがて二人は恋仲になり、パーローに職業を聞かれたシヴァは、正直に泥棒であることを白状し、明日から二度と盗みをしないことを彼女に誓う。彼女は彼の正直さを買い承認するが、シヴァは今日中にしばらく働かなくていいほどの大金をせしめようと計画する。

シヴァは幸運なことに、駅にて金品が詰まった箱を持ち歩く婦人に荷物番を頼まれ、夫人が目を離したすきに箱を持ち逃げする。しかしその中に入っていたのは金品ではなく、シヴァのことを「お父さん」と呼ぶ少女であった。その姿を目撃したパーローはシヴァの隠し子であると思い込み、怒って実家のパトナーに帰ってしまう。少女の手掛かりを探るために箱の中身を漁ると、シヴァそっくりの彼女の父親の写真が出てきた。

彼の名はヴィクラム・ラトーレ(アクシャイ・クマール)といい、6カ月前にパトナーの隣のデヴガー村に赴任した警察官であった。デヴガー村はバープジー(ナーサル)というマフィアのボスが牛耳っており、警察ですら対抗できなかった。ある日バープジーの息子がある警察官の妻をレイプしていたところをラトーレが救い出し、彼は村の救世主として崇められることに。のちにバープジーの息子は仕返しに来るがラトーレは返り討ちし、息子は崖から落ちて死んでしまう。

その後バープジーの手下から襲撃を受けたラトーレは頭部に銃弾を撃ち込まれ、意識朦朧とする中村人たちの手を借りてムンバイに脱出する。その情報を聞き出したバープジーの手下たちがムンバイにやってきて、ラトーレそっくりのシヴァは彼らに追い回されることに。

久しぶりにコテコテのインド映画を観た気がします。よくわからないタイミングでダンスシーンが入ったり、ベタな恋愛シーンだったり、超ご都合的な展開であったり。最近の映画しかしばらく見ていなかったので「コレコレ!!」って思ってしまいました(笑)。やっぱインド映画の魅力はこの理不尽さですよね!!ストロングスタイルです!

ただコテコテが故に筋は非常に読みやすく、コメディであるがゆえに感情的なシーンも少なく、退屈する場面も多かったです。シヴァのパートはコメディで面白いのですが、ラトーレのパートが多少間延びしていた印象。映画としての質はそこまで高くない印象です。

アクシャイ・クマールは正義感の強い警察官役と、コミカルな泥棒役の彼が得意とするダブルロールで、両方で良さが出ていました。ただキャストで最も印象的だったのはバープジー役のナーサル。本当に死ぬほど憎たらしいキャラクターでした。特に彼の高笑いを観ていると、画面の中に入ってぶん殴りたくなります(笑)。観ている側をここまで思わせる悪役はそうはいないかも。

「Rowdy Rathore」はアクシャイ・クマールがダブルロールを演じるコメディ&アクションスリラー映画。南インド映画のリメイクらしく、良くも悪くもコテコテのインド映画になっています。ながら見ぐらいがちょうどいいかも(笑)


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