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【インド映画】Sam Bahadur(2023)

監督:メーグナ・グルザール
出演:ヴィッキー・カウシャル、ファティマ・サナ・シェイク、サニャ・マルホトラなど
上映時間:2時間30分

ヴィッキー・カウシャル主演の最新作「Sam Bahadur」観に行きました!
Sam Bahadurは実在したインドの軍人。インドで初めて5つ星ランクに昇格した軍人です。
本名はサム・マネクショーで、サム・バハドゥールは「Sam the Brave(勇敢な男サム)」というニックネーム。彼の伝記映画です。

この映画では日本兵役として多数の日本人キャストが起用されており、実は僕もキャスト募集の際に応募していました。結果僕は起用されませんでしたが、そこも一つ注目ポイントとして観に行きました。

話は前述のとおり伝記映画ですので、彼の戦歴を順に辿っていきます。
第二次世界大戦から二度にわたるインド・パキスタン戦争や、中国との戦争でも最前線で活躍します。軍人を引退するまで約40年も活躍していたそうです。

とにかくずっとサムが強いこと!強すぎてあまり苦悩するような場面は見受けられませんでした。
胸に銃弾を10発近く受けたり、味方に自身の昇格を妨害されたりと、一応ピンチもあります。ただ彼の体力と精神力と知恵で、それらを軽々と乗り越えていきます。これがサム・バハドゥール(勇敢な男サム)たる由来なんですね!普通銃弾10発も受けたら即死です(笑)。

そしてこのサムに銃弾を撃ち込んだのが日本兵なんです!場所はブルマ(現ミャンマー)のシッタン橋。これも実際に起きた出来事です(サムが銃弾を10発受けたかは不明)。
日本人キャストが36人撮影に参加したそうですが、激しい戦闘シーンということもあって、自分がはっきりと確認できたのはサムを撃った一人だけでした。
これだけのシーンにわざわざ日本から大勢の俳優を呼び寄せたところに、製作陣の熱量が見られます。いやー、出たかった!!

ストーリーは伝記映画ということもあり、話の起伏が弱く感じました。しかも前述のようにサムが強すぎるので、あまりハラハラさせられるシーンはなかったです。この辺は難しいところですが、彼の人生を忠実に再現する方に舵を切ったのだと思います。

ただその分映像や音が素晴らしかったです!特に映画館で観るとやっぱ迫力が違いますね~。特に前述のビルマでの戦争のシーンは、日本軍の戦闘機からの銃弾で、インド軍の戦車が爆発するなど迫力満点でした。

ヴィッキー・カウシャルは以前「URI: The Surgical Strike」でも軍人の役をやっていたこともあり、安定感のある演技でした。現在のインド映画界でも演技力はトップクラスだと思います。私生活でもカトリーナ・カイフと結婚し、乗りに乗っていますね!うらやま!

「サム・バハドゥール」はインドの伝説的軍人の人生を描いた伝記映画です。軍人に対して多大なリスペクトを持つインド人にとっては、間違いなく魂を震わされる作品だと思います!
僕としてもインドの時代背景を知ることができ、いい勉強になりました。
特にサムとインディラ・ガンディー首相の関係性など興味深かったです。
この人がニューデリーの空港の名前(インディラ・ガンディー国際空港)の人なんだなと、実感できました。

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