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【インド映画】Tiger 3(2023)

監督: マニーシュ・シャルマ
出演: サルマン・カーン、カトリーナ・カイフ、イムラーン・ハシュミー、シャー・ルーク・カーン(特別出演)など
上映時間: 2時間30分

3大カーンの一人、サルマン・カーン主演の最新作です。現地の映画館にて鑑賞。「Ek Tha Tiger」「Tiger Zinda Hai」の続編。ストーリーは新しいがキャラクター設定は引き継いでいるので、簡単な歴史だけは知っておいたほうがいいかも。

なおリティック・ローシャン主演作「War」と、シャー・ルーク・カーン主演作「Pathaan」とも繋がりがあります。両方ともヤーシュ・ラージ・フィルム・プロダクションの看板スパイ映画で、本作品とも繋がりを持たせているのです。

主人公のタイガー(サルマン・カーン)はインドの対外諜報機関RAWのエージェント。ヒロインのゾヤ(カトリーナ・カイフ)はパキスタンの対外諜報機関ISIのエージェント。前作までの流れはこの二人が恋に落ち、結婚し、息子・ジュニア(サルタージ・カッカル)を授かっている。しかし互いに祖国でのエージェント活動を続けている。既にかなり込み入ったシチュエーション。

今回もインド・パキスタン問題を取り扱っています。インド人スパイの旦那とパキスタン人スパイの妻っていうシチュエーションからも、やはりそうならざるを得ません。

内容はとにかく、サルマン・カーンのアクションシーン満載。今作もその肉体は半端じゃなくバルクアップされています。
役柄がスパイなのでちょくちょく一般人に化けるシーンがあるのですが、異常なまでの筋骨隆々さに、「そんな一般人いねえよ」ってひとりでツッコんでいました(笑)

カトリーナ・カイフの見せ場は先入先のイスタンブールでの中国人スパイとのアクションシーン。トルコならではのハマムで、バスタオル一枚で戦い続けるカトリーナ・カイフは必見。急に一枚のバスタオルを引っ張り合って身体を隠すみたいなやり取りも。
いきなりカメラの存在を認めて、お色気シーンを入れる、インド映画ならではの強引さです(僕は好き)。

イムラーン・ハシュミーは悪役での登場。「インドの連続キス魔」でおなじみの彼ですが、今回は役柄上キスはなし。

そしてシャー・ルーク・カーン!今年のヒット作「Pathaan」のパターン役で登場。サルマン・カーンの危機を救います。
役者が違うなーと。マジでカッコイイ!惚れ惚れします。セクシーで、お茶目で、強くて、なんて魅力的な俳優なんでしょう。
彼の登場で全員きらめき立っていました。

作品の感想は、正直ちょっと時代遅れだと思ってしまいました。インド・パキスタンというテーマも、その切り口も基本は前作と同じで、新しいものが特になかったです。サルマン・カーンは固定のファン層がいて、彼らがこういうのを期待してるので仕方がないのですが。

イムラーン・ハシュミーも迫力不足は否めず。悪役として説得力に欠けていて、あまりハラハラしなかったです。

見どころはパターン(シャー・ルーク・カーン)とタイガー(サルマン・カーン)の共闘!二人共57歳なのに元気すぎます。

そして最後パキスタンの少女たちがインド国歌を歌う場面があるのですが、内心「クサイな〜」とか思っていたら、なんと周りの観客が全員起立し始めました。

インドでは映画館で映画を観る前に、全員起立して国歌を歌うのですが、まさかシーン中にもやるとは。
改めてインド人の愛国心すげえ。。そしてやはりインド人たちにはストーリーが響いているんですね〜。僕はまだまだインド愛不足のようです(反省)。

Tiger3は前作同様、アクションシーンがメイン。インド・パキスタンの親善を呼びかける作品になっています。ちょっとインド寄りだが。

そして2025年には「Tiger vs Pathaan」という作品が公開予定とのこと!もちろんサルマン・カーンとシャー・ルーク・カーンのダブル主演。
さらにシリーズ化していきそうな流れです。

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