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【インド映画】Drishyam 2

監督: アビシェーク・パターク
出演: アジャイ・デーヴガン、アクシャイ・カンナー、タブー、ラジャット・カプール、ソーラブ・シュクラなど
上映時間: 2時間20分

一昨年のヒット映画「Drishyam 2」鑑賞しました。2015年公開の「Drishyam」の続編です。ストーリーは前作の続きとなっていますので、そちらから観るのがオススメです。かなり面白いので損はないかと!

話は2014年10月3日の夜、前作でヴィジェイ(アジャイ・デーヴガン)が娘の友人サムの遺体を埋めた日です。ある男が殺人を犯し警察から逃げ回っていると、建築現場にてヴィジェイを見かけます。男は結果警察に捕まります。

そして7年後、ヴィジェイ一家は平和に過ごしています。ヴィジェイは趣味が高じて映画館を運営し始め、映画製作にも取り掛かっていました。
彼は家族に例の話は一切しないように命じており、死体を遺棄した場所も家族には教えていません。

ヴィジェイは映画製作で忙しく、妻のナンディニ(シュリヤ・サラン)は隣人のジェニーと過ごす時間が多くなり、娘のアンジュがサムを殺したことを認める発言をしてしまいます。

実はジェニーは覆面警察で、以前この事件の担当であったタルン(アクシャイ・カンナー)にヴィジェイ一家の見張りと、家の中の盗聴を命じられていたのでした。そして再び捜索が始まります。

前作もそうですが、インド映画とは思えない脚本がしっかりした映画です。多少強引な部分は否めませんが、伏線もきれいに回収されています。最後のどんでん返しはとても気持ちがいいです。

しかし脚本もさることながら、僕が一番評価したいのはこの映画のメッセージ。「父親は何をしてでも家族を守る」というところ。「ゴッドファーザー」もそうですが、今の時代に失われつつある男らしさがあって、僕は大好きです。もちろん愛の深さもそうです。僕はヴィジェイと同じ立場に立ったとき、彼と同じ行動をとれる父親でいたいと思っています。

もちろん100%娘が悪いのであれば彼女が裁かれるべきですが、先に手を出してきたのはサムの方です。ある種正当防衛のようなものです。それに当時アンジュはまだ若く、対処の仕方が分からないのも当然です。そのようにヴィジェイ一家を正当化出来ているのも、この脚本の優れているポイントですね。だから観客がヴィジェイに肩入れできて、物語を楽しめるのです。

そしてアジャイ・デーヴガンはヴィジェイにうってつけの俳優です。この役は彼以外考えられないぐらい適任です。無口で無骨でカッコいい、インドの高倉健とも言える俳優ですね!

他にもタブー、アクシャイ・カンナー、ソーラブ・シュクラーなど名優揃い踏みで、シリアスな演技をバッチリこなしています。前作もですが、警察官のガイトンデを演じるカムレーシュ・サワントが、最高のクソ警官っぷりだなと。マジでこいつ嫌い(笑)

「Drishyam 2」は脚本力の高い犯罪スリラー映画。ストーリーに引き込まれ、2時間半があっという間に過ぎていきます。ぜひ前作から観てほしい!

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