乳がんホルモン療法で「記憶にございません」はホントにある。
47歳、最近物忘れがハンパない。最初に感じたのは40歳のとき。乳がん治療で抗がん剤を投与しながら仕事をしていて、ありえないような物忘れが続いた。
私もしかして認知症??
仕事は定年まで続けたいと考えていたけど、それどころかあと5年もつかどうか。愕然とした。
今思えば、このときは抗がん剤がかなり影響していたと考えられる。それから一進一退、だましだましやってきて「なんとか定年までいけるかもしれない」と思えてきた矢先、今年になってまた物忘れが多くなってきた。
「このまえのメールでこういう返信していたよね」と上司に言われ、「はぁ?何それ。」と思いながら送信メールを見返すと、
確かに自分で送っている!!
内容を見ても、ぜんっぜん記憶にない。誰かが私になりすまして書いた?と思うくらい、初めて見るようなメール。しかしなんとか動揺を隠し、「そうでした」と平静を装う。テレビでみた認知症のおばあちゃんが、忘れたことを認めずにごまかして通すやつ、あれ、あのやつ、私今スゴい気持ちわかるんだけど!
いろいろ調べると、抗がん剤の後に始めたホルモン療法の薬で、物忘れに悩む方がけっこういるらしいことがわかった。飲み薬のノルバデックスやタキシモフェンである。症状、副作用などは人によって様々なので一概には言えないが、私には記憶に影響が出たようだ…ほんと薬のせい、それ以外考えられない、決して老化じゃありませんて、マジでマジで、あ、やっぱりそうでしょ。と今日もネットをむさぼり自分を正当化する。
頭がとっちらかっているのは薬のせい、今元気でいられるのも薬のおかげ、ということで今日も平静を装って歩いていく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?