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ハマダイコンを食べる試み②〜大根と油の相性の良さは異常〜


採取回はこちら


皆さんこんばんは
今回は、冬の日本海でハマダイコンをゲットしたその後のお話しです


海から自宅まで1時間半。
同じ新潟県内と言えど、内陸寄りの我が家は最早海無し県と相違ない距離があり少し骨が折れる

しかし鮮度は待ってくれないので、えいやと気合を入れて処理開始だ!

たっぷりの水でまずは大まかに砂を落としていく


わかっていたけど凄い量の砂!


次は葉っぱと実を分け、パーツごとに細かい所を洗っていこう


実はたわしでガシガシやる


葉っぱはまとめてもう一度大まかに洗う


全然まだまだ汚れてる



溝に砂が残るのよね


ここでの下処理が後々響いてくるのだ。


ジャリっとなりたくないので、
1本ずつ丁寧に指で擦って洗う


なんとか綺麗になった



よく見ると普通の大根と違って
細かな毛が生えている


筋もすごいね…



引っ張っても千切れない強靭な筋も丁寧に取る


ぴー



セロリみたいになっちゃった


さて、お次は刻む工程。
葉っぱもゴワゴワ、チクチクとするので、全部細か〜くしていく


まずは茎の所から


葉っぱもザクザクザクとみじん切り


続いて実も刻んで行くのだが、ちょっと見ていただきたい


すとん


真ん中にご注目


普通の大根には存在しない中央の黒くなっている部分、春になって薹が立つとここから固くなっていき、煮ても焼いても食えなくなるのだ。


幸いまだ柔らかいので皮ごとみじん切り



準備は万端


やっとこさ全てを切り終わったので、いよいよ次の工程に進む


【ハマダイコンの油炒め】

・ハマダイコン400グラムくらい
・ごま油 大さじ1〜2
・塩 ひとつまみ
・砂糖 大さじ1くらい
・醤油 大さじ1〜2

※目分量にも程があるが、塩以外の調味料は大さじ1くらい入れて味をみて、甘さが欲しければ砂糖を、塩気が欲しければ塩を、塩気+香りが欲しければ醤油を、コクと香ばしさが欲しければごま油をそれぞれ足せば良い。

最悪味が濃すぎたら水で洗えば良し。
極論、炭化すること以外はかすり傷である



まずはごま油を注ぎ火をつける



そこにすかさず砂糖



塩ちょいちょい



醤油〜


炒!(ツァオ!)



しんなりして味が馴染み、てりっとしたら完成


ごま油と甘じょっぱい砂糖醤油の香りがぷわ〜んと立ち込める。

こんなの…こんなの…!


白いご飯に乗っけるしか無いよぉ!!

そうだよねぇ!?


はわわ…罪…


もうたまらんのです。
いただきます!

ばっくりと口いっぱいに頬張る。

甘辛さと油っけのまろみの奥から大根の香り、嫌味のないほんのりとしたほろ苦さが舌を駆け巡る。

美味い。当たり前に美味い。

そして普通の大根より水分が少ないおかげでハマダイコンそのものの味が濃い!

葉に生えてた毛のせいか、少しもしょっとするが気になるほどでは無いし、諦めずにしっかり洗ったので砂をジャリっとやる事も無いし、筋も全く感じない。


じいちゃん謹製のたくあんも食べちゃうもんね


ごま油とハマダイコンの相性が良すぎて、動物性の物が一切入っていないのに物凄い満足感だ。
シャキカリコリコリむしゃむしゃと、あっという間に一膳平らげてしまった。


海が身近な人もそうでない人も、浜辺に立ち寄った際は周囲をじっくり観察して欲しい。

意識して見てみると、「アレッ?」というような所に生い茂るハマダイコンがわさわさとお出迎えをしてくれる事だろう。


次食べる時は、「さや」と「薹の先」、「花」かな…!


それでは皆さん、良い野食材ライフを!

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