仕事ってなんだろう・・・ということについて



昨日は柴田さんとシバジム入社半年くらいの後輩と、仕事について話をする機会がありました。
会の趣旨は、困っているその後輩の話を聞いて、課題を解決するような事だったかと思うのですが、まさかの「甘い、甘い、大甘だ」といったような柴田さんの発言で、柴田さんの仕事論についてみんなで話を聞いて、
何か皆なで大きく勇気付けられるような、隘路に入り込んでいた価値観が大きくポジティブにぐるっと変わるような経験をしました。
(テーマとずれるのですが、人を勇気付けられる人って本当にすごいと思います。私もそうなりたい)

仕事について考えた初めての記憶は、大学生4年の頃だったかと思います。
今も心から尊敬している同級生の男の子が、
どこにでも就職できるその高学歴とか、家柄とか体育会や学部のコネクションとかを全て捨てて、医学の道、それも日本では全く認知されていないジャンルの医学を、彼が信じて一から学び直すことにしたこと、そしてそれは一人前になるまでに海外なども含めて20年くらいかかるという途方もない話を聞いたときに、
「仕事は、1日の中でも、つまり人生の中でも最も多くの時間をかけるものだから、生きることと同義だと思う。」「だから、周りの誰が何と言おうと、どんなに遠回りだろうと、素晴らしい決断だと思うから、応援する。」というようなことを答えたような記憶があります。
それは今でも変わらず、仕事は生きることの目的になる、という思いがあります。
私の中で、両親を見る中で仕事についてのそんな考え方が確信に近い形で固まっていたように思います。

その後社会人になって、毎日朝4時まで働いたり、深夜も休みもなかったり、理不尽な仕打ちを受けたりの20代でしたが、
人より自分が秀でたところがある訳ではないから、
ひとかどの人になりたいのであれば、時間も体も頭も全て使う以外に道はない、というのは自分の中の当たり前で常にありました。
周りからは、「ストイックだね」「休みなよ」「仕事ばっかりしていてかわいそう」といったことをよく言われてきました。
その度に、「いや、やってるふりをしているだけというか、中身が伴っていなくて恥ずかしい」と思い続けて、仕事ばっかりしてる自分が何か空洞のように、みっともないように感じていました。(当時の恋人には仕事をし過ぎていると引かれると思い、仕事をしていないフリ、家にいるフリとかを、よくしたものです笑)

ずっと、自分の仕事についての考え方が、偏っているように思い、
自分の考えについてちゃんと伝えることはなかったように思います。

ただ、そろそろもう変わらないと思うし、自分は自分でいいやと、諦めがつきました。

「私はこう思ってやってきた。成功か失敗かはわからない。将来寂しく死ぬかもしれない。みっともない人だと指をさされているのかもしれない。」
「それでも私は、仕事で認められる人になりたい。この世の中にあったら良いものを創り出せる人になりたい。それに自分が足りないことは分かっている。才能がないと言い訳がしたくなる。努力はそれを隠すためのフェイクかもしれない。凡人であることを隠したい。でも、これまでやってきた道のりを後悔していない。ここから、どこまで行けるだろうか。」
仕事について、そういう風に思っています。

昨年末、2、3年取り組んでいたプロジェクトが4個くらい一斉に開業を迎え、
終了をしました。大体7個くらいのプロジェクトを随時進行しているのですが、
半数以上が一気に終わるというのはかつてないことでした。
終わりを迎えた時、私はどう考えるかな?
「やりきった。もう、思い残すことはない」
「仕事はもうお腹いっぱい。燃え尽きた」
そんな風に思うことがあったら、この先、真剣な人しかいないこの職場でこの仕事続けていけるのかな?と不安に思いながら、
瞬発的に感じた自分の感情は止められないし、身を任せてみようと思っていました。

でも、燃え尽きるとか、もう私は上がりとか、そんなことは思うことはなく、
「もっと私がクリエイティブだったら」
「もっと私に勇気ある決断ができたら。それを信じてもらえる人間性があったら」
「もっと私に知識や技術があったら」
「もっと良い仕事ができたら」
「変わった運命があったかもしれない。」
「誰かの別の人生に繋がっていたかもしれない」
「もっともっとできた未来もあったかもしれない。」
こんな所で立ち止まっている訳には行けない。
ここで終わりにする訳にはいかない。

という風に感じました。

誰かに答えをもらいたい。一丁あがりにしたい。ここまでやればOKという審判が欲しい。
でもまあ、そんな世界はない。
ただ、気力と体力が続く限り、もう一度、もう一度と立ち上がって、
自分がどこまでいけるか、
柴田さんやシバジムとならどこまでいけるか、
どこまで誰かの役に立てるのか、やり続けて、どんな世界に行けるのか、見てみたいと思っています。
仕事について、今35歳の私は、そんな風に思っています。

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