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【初心者から一気にプロ級】劇的にトレードスキルを向上させる抵抗帯の引き方


はじめに

みなさん、こんにちは。
今回は水平線・抵抗帯の引き方について説明していきます。
また、本noteでは水平線ではなく抵抗帯と表現していきます。理由は、作画するときに線ではなく帯(ゾーン)として作画したほうが機能しやすいからです。

抵抗帯については結構DMもいただいていて、みなさんの知りたいことがおおよそ把握できましたので、ニーズに合った内容が書けたのではないかな、と思っています。
(みなさんのリプやDMが自分にとってもどのような内容を書けばよいのか、非常に参考になるので、ガンガンDMください!)

それと、前回note見てくださったみなさん、本当にありがとうございます‼
色々な方からリプ、DMいただいて、すごく嬉しかったです。
いぬファンも増えてくれたみたいで、頑張って書いて良かった!と心底思いました❤

では、本題に移りましょう。

抵抗帯の重要性

自分はファーストポジを持つとき、基本的に4時間足の抵抗帯(以下、4h抵抗帯)まで落ちたところを1分足に落とし込んでトレードをしています。
そのため、「4h抵抗帯を適切に引けるかどうか」が私のトレードパフォーマンスを大きく左右させることとなってきます
このあたりで反発されるだろう、と大まかにエントリーの目星をつけていたとしても、この抵抗帯が適切に引けていない場合には機会損失になったり(もう少し落ちると思っていたのに、、というやつ)、自分が「これは4h抵抗帯だろう」と思っていた抵抗帯が、他人から見ると全くそうではなく、誤った抵抗帯を引いたことによって損失を出すことにつながるので、
「抵抗帯を適切に引くこと」はトレードにおいて非常に重要になってきます。

また、みなさんもご存じのとおり、一重に「テクニカル分析」といっても、ダウ理論、移動平均線、RSI、MACD、ボリンジャーバンド、エリオット波動、、、なんて沢山の分析方法がありますが、私が最も「実践で使える」と痛感しているのがこの抵抗帯です。
先に挙げたこれらのテクニカル分析手法を一切見ないわけではありませんが、自分の感覚では、これらは設定期間や考え方(認識の仕方)にも個人差があるためか、機能したり、しなかったり、という曖昧なところがあり、やや信頼に欠ける、というのが結論です。

それに対して抵抗帯はどこに引くか、という個人差はあるものの、実際に引く位置としてはヒゲかローソク足の実体か、の2択に集約されてくると思います。そのため、それらのテクニカル分析よりも曖昧さは無くなり、信頼できるツールとなっていると私は考えています。
(感覚としては、抵抗帯の信頼度は90%、それ以外は60~70%といった感じです)

しかし厄介なのは、「抵抗帯の引き方」については明確なルールがないということです。

なので、ここではこれまでの自分の経験則に基づいて、抵抗帯をどのように引けばいいのか言語化し、どのような局面でも一貫した考えで抵抗帯を作画できるようになることを目標として、私の考えを共有していきます。

なお、本noteでは「水平線」ではなく、「抵抗帯」と呼んでいます。
理由は単純に線(ライン)ではなく、帯(ゾーン)で見るほうが機能するし、分かりやすいからです。
もちろん程度問題はありますが、世界中のトレーダー(見ている時間足も違う)が各々の考えに従って水平線あるいは抵抗帯を引くので、ある程度幅を持たせた価格帯のほうが大衆の意識する価格帯と一致しやすい(=機能しやすい)です。

また、作画する際もきちんと「抵抗帯」として作画することが重要です。
自分も初心者の頃は水平線として作画するものの、線の前後で機能すると認識していましたが(わざわざ抵抗帯として作画しなくても、抵抗帯として認識すればいいんでしょ、といういい加減なマインド)、この状態だとどの価格までは反発する可能性があり、その価格からは反発する可能性が低くなるのか分かりづらいため、きちんと抵抗帯として作画する必要があります。

なぜ抵抗帯が機能するのか

そもそも、なぜ抵抗帯が機能するでしょうか?
ざっくり説明すると、市場参加者は概ね、以下のとおりに分類できます。
①ロングポジション保有
②ショートポジション保有
③しばらくノーポジ
④何らかの理由でポジションクローズして、現在ノーポジ

例えば下図のような値動きがあったとします。
この際、価格が黄色縦線まで来たときの各市場参加者の心理状況は以下だと想定できます。

①ロングポジション保有者
「よかった!上がった!」と思うと同時に「もっと買っておけばよかったかなあ、再度下がったら買い増ししたい」と思う層が一定数います。

②ショートポジション保有者
Aで反発したことを見て「含み益が減った!再度元の位置(A)まで価格が戻ったら撤退したい」と一定数が思います。

③しばらくノーポジのトレーダー
Aの反発を見て「再度Aまで戻ってきたら買いたい」と一定数が思います。

④何らかの理由でポジションクローズして、現在ノーポジ
例えば上昇トレンド中ロングを持っていたが、Aまでの下落で一旦ポジションクローズした層だと仮定すると、Aからの反発を見て「なんだよ、切らなくてよかったじゃないか。Aまで戻したら買い戻したい」と一定数が思います。

このような市場参加者の心理が働くので、Bの位置で反発が起こりやすいということになります。これが反発の原理です。
そして、Aの位置では左側1、2の位置で反発している価格帯と重なっており、より大衆としても意識しやすい価格になることから、この動きが助長され、Bで反発する確度は高まります。

長々と説明しましたが、結論として言いたいことは、抵抗帯は様々な目線をもった市場参加者の売買が一致する価格帯(言い換えると、大衆が意識する位置)であるため機能するということです。

大衆が意識する位置とは

では大衆が意識するためには、どのような要素が必要になるのでしょうか。自分は以下の要素に分けられると思っています。

①その価格帯での反発回数が多いこと
②過去の目立つ反発ポイント
③直近の反発であること

1つずつ説明していきます。

①その価格帯での反発回数が多いこと
そもそも抵抗帯というのは複数回反発があるからこそ、意識できるようになります。
下図を見てください。
過去チャートにおいても緑の抵抗帯付近に価格をつけていない場合、赤縦線の位置で反発が起きることを予め想定することはできませんよね。
少なくとも黄色縦線あたりまで反発があって初めて緑の位置が「抵抗帯として機能するかも」という可能性が出てきます。
ただ、それでも反発回数は1回であり、大衆から見ても抵抗帯として気付かれる可能性は低いので、この緑の抵抗帯の信頼性は低いです。
逆を言えば反発の数が多いほど、抵抗帯として認識しやすくなる(初心者にも分かりやすくなる)ので、機能する抵抗帯になっていきます。

②過去の目立つ反発ポイント
しかし、反発回数が1回しかなくても目立つ位置にあれば抵抗帯として機能する可能性があります。
例えば、下図のような逆三尊のような値動きになったとして、ロングを狙っていた層は黄色縦線まで来たとき「置いて行かれた。かなり上昇は強いので、どこか入れる位置でロングをしていきたい」と思うはずです。
しかし周辺には複数反発が起きている価格帯はありません。そのようなとき、Aの目立つポイントが抵抗帯として機能するケースがよくあります。
「置いて行かれたくない」と大衆が思えば思うほどこうした位置がこじつけ的な理由で抵抗帯として成立していきます。

この上昇みたら置いて行かれたくない、という気持ちはかなり出るだろうなあ。
つまり緑の抵抗帯が機能するか否かは上昇の勢いや大きさが重要になってきます。

③直近の反発であること
各市場参加者がどこまで過去チャートを表示させているかは異なりますが、少なくとも直近になればなるほど表示させている可能性は高まりますし、実際ご自身もチャートの左側と右側(過去チャートと今形成しているローソク足)どちらを注視しているか、と聞かれれば当然後者だと思います。
従ってチャートの右側になればなるほど市場参加者の注意・意識は高まるので、反発が複数あったとしても直近の反発位置のほうが意識されるということになります。

そして、これらの「大衆が意識する位置」に加え、機能する抵抗帯を理解するためには時間軸も重要になってきます。

④時間軸が大きいこと
極端な例ですが、1分足を見ている市場参加者(個人トレーダーから大口の機関投資家などを含む)と日足を見ている市場参加者、どちらのほうが多いと思いますか?
もしかしたら1分足なんて個人トレーダーくらいしか見てないんじゃないですかね。
こうした理由から原則時間軸が大きい抵抗帯のほうが信頼性があると考えています(5m抵抗帯などの下位足抵抗帯が無意味だ、ということを言いたい訳ではありません)。

では日足の抵抗を背にしてトレードすれば、より勝てるようになるのか、というとそうではなく、その場合ストップの位置もかなり広くしないといけなくなり、トレードチャンスも少なくなることから、実用的ではありません。
利確に日足抵抗帯は活用しますが、ファーストポジで活用するのは使い勝手のよい4h抵抗帯となります。

抵抗帯の引き方

ここまでの話を踏まえて、結局どこに4h抵抗帯を引けばよいのか、チャートを交えながら具体的に説明していきます。

一言でいうと、
4時間足でも1時間足でも大衆に意識される位置に4h抵抗帯を引きます。

事例①

①4時間足で直近の目立つヒゲと実体を埋める形で抵抗帯を引き、抵抗帯として仮置きしてみる。
目立つヒゲから実体の価格帯は再度意識され反発する可能性が高いのでその価格帯を抵抗帯とします。そのような価格帯が複数ある場合には、原則直近で意識された方を重視します。さらに反発の回数が多い価格帯も大衆に意識されるので、これらの要素から複数の「反発可能性のある価格帯」をいくつか頭に入れて最適解を探ります。

また、ゴールド4h抵抗帯の場合、基本30pips前後の幅になるケースが多いです。

4時間足を見てください(図①参照)。
直近で目立つヒゲから実体はまずは右側の黄色丸なので「これが抵抗帯になるかも」という感覚でヒゲ先から実体までの抵抗帯を仮置きします。

そして、このとき「抵抗帯になるかも」というポイントを複数見つけておくことが大切です。
理由は後程それらのポイントを軸に抵抗帯の位置を微調整するからです。
まずは4時間足を見て一旦右端の黄色丸のヒゲから実体に抵抗帯を引いたものの、一方で下矢印の位置も目立つ位置なので、このあたりも抵抗帯になる可能性があることは頭の片隅に入れておきます。

図①


②4時間足で作画した抵抗帯が1時間足でも機能しているか、1時間足で確認し調整する。
4時間足で引いた抵抗帯を1時間足に落として精度を見ていきます(図①参照)。
1時間足で確認すると、反発はしているものの、左側の黄色丸2つを見ると若干少し抵抗帯を上抜いている状況であることから、まあまあ意識はされるかなという判断ができます。

ただ、4h抵抗帯は基本30pips前後である前提に鑑みても、もう少し改善の余地がありそうです(もう少し広げてよい)。
従ってこれで抵抗帯として決定してしまうのではなく、もう少し適切な位置はないか探ってみます。
 
もう一度4時間足に視点を戻して、最初に目星をつけた反発するかもと思われる別のポイントを意識して抵抗帯を調整します(図②参照)。
まずは4時間足、右側の矢印です。このヒゲ先をカバーできるよう抵抗帯の上限を少し広げてして仮置きしてみます(右側矢印のヒゲから右側黄色丸の実体を抵抗帯とする)。

これを1時間足で落とし込むと、先ほどは少し抜けていた左側黄色丸の反発を抵抗帯上限付近でカバーできており、先ほどよりもしっくりくる形で抵抗帯を引くことができました。
抵抗帯の厚さとしても30pips程で問題ないと思います。

図②

最適な抵抗帯を探るべく、最後に2つの矢印のヒゲ先もカバーするよう抵抗帯上限を広げて、1時間足に落とし込んでみます(図③参照)。
確かに意識はされていますが、2回目に作画した抵抗帯の場合、左側黄色丸をの反発を抵抗帯上限で捉えていた一方で、今回の抵抗帯ではゾーン上限に触れなくなり、厚さが40pips程になったものの、2回目に作画した抵抗帯と比較してそこまで機能していないことが分かります(抵抗帯に余裕がありすぎている)。

図③

このような比較から4h抵抗帯として最も機能する可能性が最も高いのは
2回目に引いた抵抗帯(図②参照)だと判断できるので、
これを抵抗帯として設定します。
結果、2回目に引いたの抵抗帯上限にタッチしてから急騰していきました(図④参照)。

図④

このように4時間足で意識されるかも、という位置に抵抗帯を仮置きして、
複数考えられる4h抵抗帯のうち、4時間足としても1時間足としても最もしっくりくる形を4h抵抗帯として認識することが大切です。

「しっくりくる」というのは個人の感覚で問題ないです。
今回の作画も「私がしっくりくると思うもの」を抵抗帯として作画しましたが、これをみて皆さんも「確かにそうだな」と感じていただいたと思います。
結局抵抗帯は大衆が意識するかどうかであり、自分がしっくりくると思う位置なら大衆もそう思うはずなので、それでOKです。
自分も大衆の1人なんです。
本当にこの位置で大丈夫なんだろうか、と心配になる気持ちは分かります。
ただ、もっと自分に自信を持ってほしいと思います。
自分がここだ、と思ったところを抵抗帯とすればいいんです。
そうやって経験・練習を重ねることによって、感覚が研ぎ澄まされ、段々と引き方は上手くなっていきます。これは断言できます。

そして万が一、それが抵抗帯として機能しなくて負けたとしても、
「正解はこの位置だったんだな、次からはこういう考え・視点を取り入れて抵抗帯を引こう」という学びが得られたならいいじゃないですか
学びのある負けなら全然welcomeだと思いますし、こうした失敗は必要悪ですので、拒絶すべきではないと個人的には思います。
負けるのは辛いですけどね。
(ただ、こうした必要な失敗をして、これらを乗り越えて上手くなっていくためにも資金管理はマジでしっかりしてくださいね。)

また、抵抗帯の位置が間違っていたとしても、下位足でエントリーできる形をしていなければエントリーをしなければいいだけの話なので、そこまで引く位置に神経質になる必要はないと思います。

少し脱線したので、抵抗帯の話に戻すと、ポイントはあくまで4h抵抗帯なので、1時間足で確認し調整は行いますが、最終的には「4時間足で意識されている位置に引くこと」が重要なので、1時間足の反発点を細かく網羅する必要はなく、4時間足の目立つヒゲから実体に引いてください。
1時間足の反発点を網羅しようとするとキリがなく、抵抗帯としても厚すぎて意味がなくなってしまうので注意が必要です。

事例②

もう1つ実際のチャートを見ながら説明していきます(図⑤参照)。
4時間足を見てください。2025まで落とした段階で、4時間足で直近目立つヒゲはこの右端の黄色丸ですので、まずはここの位置で仮置きしてみます。
厚さ的には問題ないですが、1時間足に落としてみてみると、反発はしているものの、右端の黄色丸の若干の上抜けが気になり、「機能しているといえばしているけど、していないと言えばしていない」という歯切れの悪い抵抗帯となっています。

図⑤

4時間足を見直してみると(図⑥参照)、矢印の位置も目立つので、ここも抵抗帯となるかも、と仮定してそのポイントに合わせて厚さを調整します。
矢印の戻り目のトップと先ほど引いた下ヒゲ陰線のヒゲの範囲を抵抗帯として仮定しました。

1時間足に落とし込んで確認すると(図⑥参照)、先ほどよりも反発回数が増えて「これは機能しそうだ」と思える抵抗帯となりました。
その他4時間足の目立つ抵抗帯はないので、この価格帯の抵抗帯はこの位置と判断します。
結果、この抵抗帯の下限から反発していきましたので、調整は不要でしたが、それは結果論です。
あくまで、抵抗帯の引き方としてはこのような考えで調整していきます。

図⑥

このように「直近の目立つヒゲから実体を4h抵抗帯と仮置きして、1時間足に落とし込んでしっくりくるか確認する」という作業を数回行い、
最もしっくりくる形を4h抵抗帯として認識することで適切な抵抗帯を引くことができると思います。

繰り返しになりますが、結局抵抗帯というのは大衆が意識することで機能するものなので、当然ですが
「4時間足を見ている人が抵抗帯として認識する価格帯」と
「1時間足を見ている人が抵抗帯として認識する価格帯」が重なる価格帯がより多くの大衆が意識する価格帯となります。

これはその他時間軸でも考えは同じです。単一時間軸で抵抗帯を引くのではなく、複数時間を見て最適解を探ることが大切だと思います。

おわりに

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
抵抗帯の引き方についてはどうしても感覚的な部分もあるので、こればかりはチャートを見続けて「適切な抵抗帯を引く練習」が欠かせません。

そもそもトレード自体、「スキル」ですので感覚に基づくものもある上、
一朝一夕で身につくものではないので結論、練習あるのみです。
中々結果が出なくたっていいんです。
継続していれば絶対できるようになります。

例えば、車を運転するとき。
「右折が苦手です。どうやって右折すればいいですか?」
と私が質問したとして、みなさん言語化できますでしょうか?
曲がり角にどれだけ近づいたら速度を何㎞まで落として、どの角度まで、何秒間ハンドルを曲げて、どのような状況になったらアクセルをどの角度まで踏んで、ハンドルをどの位置に戻して、、、
なんて、そんなの「状況によりますが、慣れればできるようになりますよ」としか答えられないじゃないですか笑

でも、言語化されない情報があっても、そのスキルの習得が不可能か、
と聞かれたらそんなことないですよね。
自分も教官にそうじゃない、と怒られながら、練習して運転できるようになりました笑

スキルってそういうものです。
ある一定程度のやり方の知識があれば、あとは実践から得られる経験値で徐々に形になっていきます。
そのためにも練習・経験が物凄く重要になってきますので、
諦めないで練習していきましょう。

正直トレードはめちゃくちゃ難しいです。
でも練習を続ければ必ずできるようになります。
ある時「分かる」瞬間が必ず来ます。それまで諦めずやり続けましょう。
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リアルトレードでどのような局面でエントリーをすればいいか分かるようになりたい方、個別指導を通じて勝てるようになりたい方はこちら

今回は抵抗帯について説明していきましたが、これを活用した実際のトレード手法については以下にまとめています。是非ご覧ください。

また、私のnote紹介ページはこちら。

自己紹介noteはこちら。

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