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門前に立った小僧#日記

ビジネスの門前にいてもアカデミックの門前にいても、社会的な課題に対して真正面から向き合っているのかという疑問は毎日のように生まれる。シリコンバレーにすらないソリューションだから、今イケている研究方法だからと、毎日のように時間を無駄にしている気にもなってくる。


「〈科学的方法〉によって、問題選択や問題設定の方法が非常にきびしく制限されるため、結局のところ方法論によって問題が決定されてくる」 (C・W・ミルズ, (1959),『社会的想像力』)


そんな時に、ミルズの「方法論的禁制」の指摘が深く刺さる。手法へのこだわりを捨てられずに、結果として社会的現実に対して真正面から向き合っていない姿勢を指す。なるほど。経験はいくらでもある。ただ、とは言ってもまずは真似事から入る課題発掘もあるし、方法論の探求によって思考プロセスが深まった経験も多い。何より、立ち上がりの勢いは強い。先んじて始めてしまい、いくつかの軸によって深化させてしまうのが少なくとも自分には合っている気がする。


真の課題を見極める慎重さと、やり始めるときの、えいやっ、という大胆さを持ち合わせていたい。


様々なここ一年の自戒を込めて。

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