大切なひとがほのめかすとき

自死はさ
褒めたものでもないけど、ひきとめてもいけないとおもうじゃん。そうしたら私たちには何ができるかな

今生の縁に立たされて揺らいでいる人の背中を押すのはもちろん違う、でも手を引っ張ってこちら側に無理やり引き止めるのも違う。私は、ただ寄り添って隣で手を繋ぎたいな。どっちかにいようって、その人が自分から思って行動するまで。それでも彼岸にいきたいなら、しょうがない 私は無力で、救いなんて与えられるような人間じゃないから。

でもきっと、私の大切な人たちは、私が隣で手を繋いだら、一緒にそのまま次の駅に行ってくれると思う。それは救いではなくて、傲慢な懇願だよ。
あなたの辛さ、苦しみ、離れたいと思う気持ちは全く共有できないし、分かち合うことも難しい。だから無責任なんだ、私のとなりに、人生にはあなたがいて欲しいと願うことは。だけどやめない。だって私がそうしたいから、我慢する理由なんてない。
あなたにとって迷惑なんて知ったこっちゃないよ、それだけ私はあなたのことを愛している。この懇願はあなたにとって迷惑かもしれない、けれど大切があなたが私の人生から姿を消してしまうのは私にとっても迷惑なんだ。あなたも自分勝手だねえ、でも人はそれでいいんだよ。

彼岸に行くとき、あなたは誰よりも自分勝手になれる。
そんな火事場の馬鹿力みたいなものじゃないよ、自分勝手はさ。もっと勝手に、色々一緒にやろう。

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