私が唯一怒りを感じる瞬間と、その時繰り広げられる死闘

 皆様、盛夏真っ只中ですがお元気ですか?
私は、この文章を書きながら電車の中で滝汗です。
小型扇風機の充電を忘れた昨日の自分にローキック。

 今回は、初めてプロレス以外の話を。
まず、前提として伝えておきたいのだが私は良くも悪くもあまり人に対して怒りを感じることが無い。
人の目は気にする割に他人にあまり興味が無いという、大変ややこしい特徴を持っている。

 その上で、私にとってどんなに関係のない人が行っていても許せない行為が一つある。
「歩き煙草」である。
これは、世直し精神とかでは無く単純に腹立たしくて仕方ないのである。
私は、歩き煙草している人を「煙歩人(えんぽじん)」と心の中で呼んでいる。
自分のいく先の前方に煙歩人が居る場合、意図せぬ副流煙の被害に遭う。
喫煙という行為に対しては悪いことだとは思わないが、煙歩人の使い古しの煙を浴びることは本当に許せない。
もし私が煙草を吸いたいと思ったら、自分の手で自分の口に含みたい。
人のタイミングで人のお古を押しつけられる程、不本意な事はない。
よく駅に向かう道でも煙歩人に出くわすのだが、私はいつもとてつもないスピードの早歩きで追い越す。
それはもう、街中に違和感をもたらす程の速さだ。
しかし、ごく稀にスピードタイプの煙歩人が存在する。
これは非常に厄介である。
でも、私は気持ちで負けない。
そこからは鬼のデッドヒートである。
完全な横並びの時間が数秒存在するときもある。
その熾烈な争いに競り勝ち、見事煙の無い空気を吸い込むことが出来た時は、言葉では表せない達成感がある。
いつもより空気が美味しく感じる。

 もし、この文章を読んで下さっている方の中に煙歩人の方が居れば、考え直して頂ければ有り難い。
このような闘いを繰り広げている変人が居ると、煙草を手にした時には思い出して欲しい。

 ご静読有難うございました。それでは。

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