じわじわと追い込まれている感覚

日本政策金融公庫からのコロナ特別借り入れの3000万。すでに1000万が溶けてしまっている。借りたのはまだ数か月前だというのに、溶けるどころか蒸発していく。コロナの影響とは言うが、複数の人数で集まって会食することを禁止している企業等の影響が多分に大きいように思う。一応でも自分の給与は出してはいるが実際、そのお金は結局この借り入れになってしまっているのだ。しかし、生活費も無くてはどうしようもない。

自分の通っているBARもとてつもなく厳しい状況だ。普通、接客において自分の家庭の家計の話までするだろうか。真剣に切実な話をしてくる。本当に家計にお金がないらしいのだ。それだけ、売り上げがないのだ。当然、私の方も厳しい。そもそも、飲み行くとしてもそのお金は独身時代にしてあった貯金を切り崩しているだけ。

どうしてこんなことになったのだろうか。

今から別の仕事を始めるか。飲食業の道に入って、20年近くになる。ここからほかの業種へ?全く想定していなかったことなのでまるで対処ができない。Twitterを見ていたら、廃業された方がいた。おひとりは、まだ転換が効くとふんで早々にカフェの会社を解散させて、今では違う展望をもって進んでいらっしゃる方。もう一人は、どうにも営業が立ち行かなくなり、お店を閉店、微妙に何をするわけでもなくTwitterで時間をつぶしているような方。

今やめてしまったときどうなるか。前者か後者か考えなくても分かる。

だからといって、このまま営業を続けていても赤字が累積するだけではないか。やめたくても、やめられない。実際はやめた方がいい。営業ができるのは、借入金があるから。こんなお店は他にもあるんだろうか。もっと展望を持つべきだった。自分の人生なのに。

正直言ってやる気のない社長だ私は。色々な業種の経営者の方、もちろん同業種の方と話をしたことがあるが、どうしてそんなにやる気があるんだろうと思う。そのやる気を見ていると、うらやましくもありうっとうしくもあった。本当に、どうして飲食業なんて道を選んだのか。過去の自分を思い切り殴りたい。

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