BABYMETAL「Road of Resistance」/本気のメタルアンセム

昨日のBABYMETAL「新春キツネ祭り」さいたまスーパーアリーナで、アンコールの最後に披露していた新曲。「♪Wow〜」のところて2万人が大合唱していて半端ない一体感だった。海外向けにもチケットを販売していたらしく、開演前のロビーには外国人のメタルファンの姿もちらほら。このために飛行機乗って日本に来たんだろうか。すげえ。

曲自体は去年の9月にロンドン公演で初披露していたもので、直球のメロディックスピードメタル。イギリスの人気メタルバンドDragonforceのギタリストである
サム・トットマンとハーマン・リがフィーチャリングで参加。 サムのツイッターによると、オファーがあったのは2013年のことだったそうな。一年くらいかけて一曲をじっくり作っていったわけだ。

BABYMETALのブレイクの理由について「アイドルとメタルの融合という斬新なコンセプト」という風な語られ方をすることがあって。それはそれで間違ってないしその通りなんだけど、たぶん、あのライブを観た人は全員わかってると思う。本当の理由はコンセプトそのものじゃなく、それを「こだわりの強いメタルファンがほぼ全員納得するし熱狂する」クオリティの徹底的に突き詰め方だと思う。それは楽曲もそうだし、SU-METALの声もそう(あんな爆音をバックに壮大な声を響かせられる10代、他にいないと思う)。一つ一つのライブを「METAL RESISTANCE」という神話的な物語の一幕として構成するストーリーテリングもそう。単なるアイディアだったら誰でも思いつく。実際「メタルサウンドの上で可愛いアイドルの女の子が歌ってる」ユニットを試みてパッとしない結果に終わってるグループはいくつもいる。

『ベイマックス』観た時と同じ感想なんだけど、愛を注ぐジャンルの本質や多様性をきちんと捉えた上で時間と資本を投入して作られたプロジェクトが圧勝するという、当たり前の話でもあるんだな、と思ったり。(4/100)。

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