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くるり「Liberty&Gravity」/「?」が「!」に”変”わる新曲

くるりの約2年ぶりのニューアルバム『THE PIER』 から、新曲「Liberty&Gravity」。最高。これはほんと、すごい曲ですよ……。奇想天外だし常識外れなんだけど、強烈にキャッチー。ポップソングの今までにない回路をこじ開けてしまったような曲。

というのも、この曲、普段ポップソングに求められている「わかりやすい」、つまり情報が噛み砕かれて手に取りやすい形で提供されていることから完全に背を向けてるわけです。でも、全くもって閉じてない。逆に「わからなさ」を強い吸引力にしている。一度聴いたら「あれ?」「あれ?」といろんなところが気になる。で、何度も繰り返して聴いてしまう。長さは6分半あるし、展開もクルクルと目まぐるしいんだけど、メロディやフレーズが小気味いいからスルッと入ってくる。で、知らないうちにどこかに連れて行かれてしまう。そういう感覚がある。

ちなみに。この曲のことを最初に知ったのはツイッター経由でした。

「くるりの変な新曲、すごかった!」。「なんだかわからないけど知らないうちに盛り上がった!」

ツアーかフェスか、ライブ帰りのお客さんのそんな感想を見かけて、かなり気になってた。で、僕が最初にこの曲を聴いたのはNANO-MUGEN FES.でのこと。その時のツイートがこんな感じ。

これほんとそうで、「よいしょ!」あたりからぐんぐんと初見のお客さんの心を掴んでた。

そしてこのビデオクリップ。きゃりーぱみゅぱみゅのMVも制作している田向潤氏が監督を務めたことで、この曲が持ってる「謎の興奮」がまた独特な感じで視覚化されている。現実と虚構が、テクノロジーとノスタルジーが、どろりと入り混じってる。カラフルに歌舞いてる。ダンスからも目が離せない。まさに「クール・ジャパン」ならぬ「ウィアード・ジャパン」。

かなり興奮してます。(81/100)

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