坂本慎太郎「あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団」/カラフルな邪悪

すごい……。

坂本慎太郎が11月7日にリリースするアナログ7inchシングル「あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団」の表題曲のMV。アニメーションを手掛けたのも坂本慎太郎自身ということで、曲も映像も強烈な感じになってる。たぶん多くの人は気付くと思うけれど、かなり社会批評的な仕上がりにもなっている。かもめ児童合唱団が陽気に歌って、ロボットと子供たちの笑顔が描かれて、でもそこには巨大なアイロニカルが横たわっている、という。「日本の2割が賛成している 不安や虚無から解放されるという」

「ものすごく邪悪なものって、かわいかったり、フレンドリーな姿をしてやってくるという気がしてるんですけど、そういう本質的なところも表現したかったというのはあります」
http://www.cdjournal.com/main/cdjpush/sakamoto-shintarou/1000000974

「ほんとの意味で恐怖感を与えるような音楽をやりたいっていうのがありましたね」
http://realsound.jp/2014/05/post-587.html

ほんとその言葉の通り。この曲が収録されたアルバム『ナマで踊ろう』は、「人類滅亡後に流れている常磐ハワイアンセンターのハコバンの音楽」というテーマで制作されたらしいけど、かもめ児童合唱団が歌ったことで、もっと「滅亡」感が増した気がする。

たとえばこの曲が「ショッピングモールの廃墟」で流れていたら。(93/100)

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