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100個、幸せの種があるとしたら

100個、幸せの種があるとしたら「50:仕事、50:プライベート」になるのが良いのかもしれない。
「98:仕事、2:プライベート」は相当な覚悟がないときついし、「0:仕事、100:プライベート」という専業主婦的な生き方は令和の時代では物足りなく感じるだろう。

私は、人間が持つ幸せの種はみんな同じで、100だとしたら100以上はないと思っている。

一世を風靡した有名アーティストが安定したあたたかな家庭を持っているとは限らないし、何かに特化して大きな幸せをすでにつかんでいるなら、ほかの幸せはもうつかめない。死ぬまで仕事が順調に続いて莫大なお金を手に入れても、結婚による精神的な充足は得られないのだろう。

一方で、平凡で目立った特徴もないパートタイマーの40代女性が、退屈な毎日を過ごしていると決めつけてはいけない。他人の目にはありきたりの特筆すべきことがない人生であれ、本人が最高に幸せと思っていれば、それは最高に幸せな人生なのだから。ほど良い仕事と、ほど良い家庭の幸せをバランス良くつかみ取っているのだろう。

私も場合、どうにも幸せの種が偏っているように感じるし、安寧とは無縁の人生を送ってきているので、幸せの種は次世代に持ち越さないと芽を出さないのかもしれない。

もしそうならば、自分の今世がどうなるとしても、幸せの種は子どもたちに譲り渡そう。私の思考や記憶や学んだことの欠片が、何かしら彼らの人生の役に立てば、親としては嬉しい限り。


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