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結局、やっぱり書いている

私は書くことを仕事にしている。
仕事にしてもう18年ほどが経ち、仕事としては好きも嫌いもなく書いている。

ただ、「これを書くのはもう飽きたな」とか「こんなこと書いて何になる」とウンザリすることがない訳でもなく。
忙しく書き続けていれば疲れて気持ちも荒んでくる。
何も言葉が思い浮かばなかったり、「もう書きたくない」と心がくちゃくちゃにくたびれる時もあるのだ。

そして、心身ともにボロボロになるとき、
私はさらに書き出す。

「仕事の原稿はもうつまんないから、好き勝手に書きたい」と書き始める。

書くことでストレスを溜め、書くことで発散して楽しんでいるのだから、もうそういう生き物なのだろう。

言葉として現れない人の情緒をうまく表現できたとき
美しい単語を綴って景色を説明できたとき
書きたい衝動に駆られて時間も気にせず執筆に没頭できたとき

私はとても幸せを感じる。

私は日本語が好きで、
華美に飾り立てなくても、小難しい言い回しをしなくても
繊細な想いや情景を表せる日本語が好きだ。

伝えたいことをさりげない文字で綺麗に並べることができたとき、
至福を感じる。

書くことで生きている。
潰されそうになることもあるけれど、
やっぱり結局、書いている。


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