日産が投資家から信頼を取り戻す条件

日産自動車は投資家(少数株主)からの信頼を取り戻す必要があると思います。ただ、記事にあるように、私は「日産株を買い直す機会をうかがって」いません。衝撃が同社の改革を生むきっかけにはなってほしいと思いますが。

5年前にコモンズ30ファンドが2年間保有していた日産を外したのは、少数株主が不利益の立場に置かれているのではないかという懸念を払しょくできないかったからです。そもそもファンドにポートフォリオに組み込んだ期待はルノーとの車台の共有などの合理性、そして、外国人のみならず、女性の活躍を含むダイバーシティ経営への期待でした。

ルノー・日産・三菱自動車のグローバル・アライアンスの結束力を高めるという意味においても、今回の不正の発覚により、今後のガバナンス強化が不可欠であると考えます。取締役会には独立社外取締役が過半数を占める必要があると思います。少数株主なども代表できる社外の取締役会議長が任命されることも好ましいと思います。

また、今回の事件報道の一環で日産の持続的な価値創造の担い手である従業員の姿が不在であることが気になっています。信頼回復は少数株主だけでなはく、日産の社員に対しても急務です。

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