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【ジェフィとユニティは】2022ジェフユナイテッド千葉ざっくり振り返り(前半戦)【試合に出せますか】

どうも、ごんです。

我らがジェフユナイテッド千葉の2022年の前半戦が終了しました(てかもう後半戦始まっとるわ)。
ジェフユナイテッド千葉は8勝6分7敗8位と、プレーオフ圏が見えるまあまあな位置につけているのではないでしょうか。
しかしまあ、選手が離脱する離脱する…。前半戦だけでまさか2度も選手が足りなすぎて本気を出せない状況に陥るとは思ってもみませんでした…。

「現状、ピッチに立てるメンバーを考えるとこのシステムが現実的であると思っています。今日はベンチにFWが4人入っていたのですが、つまりそれが“使える選手のすべて”ということです。(尹晶煥監督・20節仙台戦後)」

「ぶっちゃけ、これだけしか今出せる選手いねーよ(超意訳)」って尹さんも言ってるくらい、苦戦していますが、前半戦終盤には3連勝と、幸運も重なり結果が出てきました。そこはホッとしたなあと。
ただ全体を見ると、怪我人の影響とは違う要素で苦戦した前半戦だったと思います。ボールを握り相手の守備組織を壊す部分と、最後の仕留める部分、ここに相当苦労したことが、前半戦20得点という得点の少なさに現れてしまったと思います。試合数を下回ってしまいました…。失点は少ないのにもったいない。

とまあ、今季の流れを忘れないためにもざっくりとでも書き記しておこうかと思い、前半戦を振り返ってみようかなと思います。7節単位で1クールとして、成績、メンバー選考、できてたことできなかったことなど自分なりにまとめてみようかなと。どうかクオリティには期待せずに、そこはお願いします。笑

第1クール(第1節〜第7節)

1節 いわてグルージャ盛岡(H)  ●0-1
2節 FC琉球(A)         ○2-1
3節 モンテディオ山形(H)   △0-0
4節 ツエーゲン金沢(A)          ○1-0
5節 ザスパクサツ群馬(H)       ●0-1
6節 栃木SC(A)                     ●1-2
7節 アルビレックス新潟(H)     ○1-0

3勝1分3敗 勝点10
得点5 失点5

昨季からの継続で3-4-2-1の形を採用してシーズンイン。まずここで直面したのが背後へ抜け出す動きの不足でした。船山の抜けた位置には風間宏矢が入りましたが、パサータイプ故に受け手としての動きは得意としておらず、ランニングで相手ブロックを動かせる選手が不在に。昇格組いわてから1点も奪えず敗れた反省から、2節で早速サウダーニャ、高木俊幸を起用するテコ入れ。これがピタリとハマり、琉球戦でシーズン初勝利を掴み取りました。

初勝利も束の間、3/1に3選手の新型コロナウイルス陽性と濃厚接触者10選手との情報がリリースされ、突然13人の選手が離脱する事態に。質問ですが、ジェフィとユニティは試合に出せますか?←
山形戦は5バックは維持しつつ、2トップに変更、更にチャンミンギュをボランチ起用する苦肉の策で戦うことになります。ここから新潟戦あたりまでは人が揃わなすぎて評価しにくい状況でしたね。

文字通り総力戦となった3節山形戦

ただ、状況が状況故に若手選手に出場機会が与えられ、プロの水を経験することが出来たのはプラス材料だったと思います。西久保、佐久間、篠原、2種登録の矢口にも出場機会が巡ってきました。特に高卒新人の西久保は、空中戦やロングスローなどプロでも通用する武器を見せて先発争いに食い込むサプライズ。プレーを見てもクレバーな選手という印象を受け、インパクトを残したのではないでしょうか。

第1クールは攻撃面の停滞感が顕著でした。敗れた3試合全てでボール支配率で相手を上回り、いかにボールを持たされると崩す術がなく停滞するかが現れてしまいましたね。なお勝った3試合は全てボール支配率は相手の方が上です。また5失点中3失点がセットプレー、全てファーサイドをやられてというものでもったいなさもありました。
昨年終盤に見せた幅を使ったサイドアタックから見木で仕留める形をほとんど作り出せず。WBの人選も怪我とコロナが重なり福満を右で起用できなかったのは痛かったですね。7節新潟戦でようやくミンギュがCBに、福満が右WBに戻り、田口と熊谷でボランチが組める状態に戻りました。光が見えたか?

第2クール(第8節〜第14節)

8節 FC町田ゼルビア(A)          △1-1
9節 横浜FC(H)                      △1-1
10節 大宮アルディージャ(A)      ●1-2
11節 東京ヴェルディ(A)            △1-1
12節 レノファ山口(H)               ○2-0
13節 大分トリニータ(H)            ●0-3
14節 徳島ヴォルティス(A)         ●0-1    

1勝3分3敗 勝点6
得点6 失点9

ここだけを切り取れば更に停滞期に突入した感があります。7戦して1勝だけですし、最後連敗しちゃってますからね。まあ2連敗の後に岡山に勝って、それ以降はなんだかんだで1敗に留めているので、結局切り取り方次第だなとw(自らの記事を否定しかねない見方w)

町田、横浜と当時1位2位だった相手に好機を作り出す(仕留めるまでは行かない)ところまではよかったですが、勝ち切れず。6節栃木戦からしばらく、1点がやっとという状況が続いてしまいます。決定力不足と言ってしまえばそれまでですが、不足するということはやはり構築の部分で詰めが甘かったりするからということがあるので、フィニッシュから逆算した形が詰め切れていないのかなと。11節東京ヴェルディ戦で高木俊幸がゴールを決めるまでは4試合くらい連続で試合終盤にセットプレーでCBが押し込んでチームを助けるという状態だったので、前線の選手の奮起とクオリティの不足は否めなかったのかなあと(勿論個人だけの問題ではないと思いますが)。田口のキック精度様様でしたね…。

またこの時期くらいから組み立ての際に田口と熊谷の両ボランチが極端にボールサイドに寄って組み立てに参加するシーンが多く見受けられるようになりました。個人的にはボランチがゴール前に出て攻撃に厚みを持たせる作業は必要と感じますが、組み立ての段階で必要以上にボールサイドに選手が寄ることで、ピッチ中央、本来彼らのいる位置で経由地となる選手がいなくなることや、それによる中央スカスカ、被カウンターのリスクを考慮すると正直疑問の残る手段だなと思いました。勿論それにより数的優位を作って相手のサイドを崩し切るなど得られるリターンもあるので全否定はしませんが…。コーチ陣の指示なのかわかりませんが、選手が勝手にやってるわけではないと祈りましょう←

そして、若すぎるFW陣の編成にテコ入れが。中国超級リーグでプレーしていたチアゴ・デ・レオンソがついに合流。プレーはボックスストライカー寄りですが降りて組み立てることも可能なオールラウンダータイプ、ソロモンとは全然違うタイプの選手ですね。ただ合流間もないためフィットし切れておらず、特に前線守備の強度不足が顕著に。運の悪いことに、ビルドアップが得意な大分、徳島と当たってしまい、前線の規制がかからない状況を強いられ、分がいいはずのボールを握るタイプのチーム相手に連敗を喫しました。

ポジティブな要素は高木俊幸のクオリティでした。スペースへ出ていってからのクロスやフィニッシュまでの動きが澱みなく、本職アタッカーの実力を見せてくれましたね。背後へ抜けて相手DFラインを動かせるかつ仕留められるため、役割という意味でピッチにいるといないとではチームのできることに大きな影響を及ぼす選手だと思いました。レノファ戦で決めた神トラップによるリカバーからの冷静なシュートは鳥肌モノでしたね。またサイドの崩しにも関わるのが上手く、右サイドで福満や新井一耀とローテーションしながら味方を使ったり自分で抜け出ていったりということもできます。これで右シャドーのレギュラー候補筆頭になりました。

第3クール(第15節〜第21節)

15節 ファジアーノ岡山(H)         ○1-0
16節 ブラウブリッツ秋田(H)      ●0-1
17節 ロアッソ熊本(A)               △1-1
18節 V・ファーレン長崎(A)       ○2-0
19節 水戸ホーリーホック(H)      ○2-1
20節 ベガルタ仙台(H)               ○2-0
21節 ヴァンフォーレ甲府(A)      △1-1    

4勝2分1敗 勝点14
得点9 失点4

怪我人出まくって大変なことになった第3クール!
なんと16節秋田戦から6試合連続で負傷退場者が発生します。質問ですが、ジェフィとユニティは試合に出せ(ry
特に秋田戦は交代枠5枚中4枚が負傷によるもの。この勝点0を取り消すわけには…いかねえがなァー!!!

と言いつつも意外にも今季一番勝点が獲れた期間なんですよね。複数得点が3試合あり、3試合全てで勝利。よほどのことがなければ複数失点はしないチームなので、複数得点を獲れるようになることがやはりこのチームが浮上していくためのキーポイントだなと。
ただ、20節仙台戦でとうとう最強の利用客こと鈴木大輔キャプテンまでもが離脱し、3バックが組めない状態になりました。仙台戦は4-4-2で上手くまとめましたが、甲府戦では噛み合わせの悪さによるデメリットと付け焼き刃故の完成度の苦しさが露呈したために、雲行きは怪しくなっていると思います。設計図そのものを弄らなければいけない状況は厳しいです。

そんな第3クールですが、1トップにチアゴ・デ・レオンソが定着。17節熊本戦を除く6試合で先発すると、18節長崎戦での初得点を皮切りに得点関与率が急上昇。その後の21節甲府戦までに挙げたチームの5得点全てに直接関わっており、存在感を発揮し始めています。組み立ての面では縦パスを呼び込むヘルプの動きが合い始め、チアゴが受けて捌くことでチームを助ける場面が増えてきました。守備も改善されてきていると思います。そして相乗効果でブワニカが3戦連続ゴールを挙げたこともプラス要素です。ゴラッソとこぼれを押し込む系の得点が主ですが、なんかわからないけどゴールを決めちゃえる存在というのはとても有り難いんですよね。ゴールほど相手が怖がるものはないですから。

首位の仙台を破り、3連勝を果たしたことは本当に大きかったですね。これは自信につながる…とは思うのですが、いかんせん怪我人が多すぎて元々やりたいことができていない状況で勝っているので、複雑な気持ちもあります。笑
離脱者が少しずつ戻り始めているのは朗報なので、なんとか勝点を拾いつつ、3バックを敷いて跳ね返しつつワイドから点を取っていく本来の姿を取り戻しにいくことができたら理想的だと思います。

まとめ

前半戦、まずチームとして浮き彫りになっているのが、

・得点源となる存在
・メインウェポンとなる得点パターンを持つこと
・ボールを握る際のポジションバランス
・サイドでの手数の多さ
・セットプレー守備
・弟に比べてあまり変わらないジェフィのテンション

ざっとこの辺りではないかなーと思います。

ブロックの固さや、ペナルティエリア内での跳ね返しの粘り強さは今季も維持されている部分なので、そこは心配していません。失点数も試合数以下に抑えられてますからね。
今季の攻撃面で目覚ましい変化が見えたのは、セットプレーでしょう。20得点中6得点がセットプレー絡みでの得点で、昨年前半戦の4得点を超える得点数(全体に対する割合も上昇)となっており、山形でセットプレーデザインを行なっていた大和田真史コーチ加入の効果が早くも出ています。
また、第3クールにかけてチームの得点数が増加したことも好材料でしょう。得点に関われるポジションが取れるチアゴのフィットは大きく、周囲の味方も彼の近くでプレーすることでシュートチャンスに関わることができるようになりました。
当たり前ですが、ゴールを獲れるかはサッカーにおいて勝敗を分ける一番の要素であり、特に複数得点を挙げられるかどうかが後半戦の勝点を左右するのではないかと思います。昨年14得点の見木が今季は4得点に留まっているだけに、見木の復調に期待するのか、チアゴやソロモン、ブワニカなどが新たな得点源となるのか、そこは注目ポイントになると思います。とはいえ彼らに点を獲らせるのであれば、サイドアタックの質は上げなければいけないです。大外からWBがクロスを送り込む形(それができる存在)、大外よりひとつ中を崩してペナルティエリア内でクロスを送る形、などチームとして複数の形を持っていけるといいのかなと。明らかに人格の変わった(語弊)弟に兄貴はついていけるのかどうかに注目です。

後半戦はまだ始まったばかりです。怪我人が相変わらず多く、経験値、クオリティ共に発展途上の若手で成果を出すことは容易ではありませんが、今できることを最大限しつつ、勝ちをひとつひとつ積み上げていくしかありません。サポーター含めて全員で頑張っていきましょう。こういう時こそ、WIN BY ALL!ですね。

長々お付き合いいただきありがとうございました。それではまた!

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