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【N/S高政治部】現職議員と「いじめ問題」を考える

はじめに。
初めまして。N/S高等学校政治部第二期生、アカウント名で自己紹介しますと「しもひら」と申します。
何を書こうか迷いましたが、講義時のメモを見返したら挨拶に相応しそうなエピソードが残っておりました。
当時の私、くしゃみが全然止まらず一人泣きそうになっていました。(zoom上での参加)
早速本題に入っていきたいと思います。
一高校生の感動のまま綴った文章です、悪しからず。

いじめ問題についての配信講義は政治部内で通算二回行われましたが今回は後に行われた回を振り返っていこうと思います。
七月八日、都内某所にて催されたN/S高政治部第二期、初のゲスト講義で御登壇いただいたのは、以下の御三方。

自由民主党、衆議院議員・義家弘介さん。
衆議院議員(現在は無所属で活動中)・笠浩史さん。
立憲民主党、衆議院議員・寺田学さん。

政治部特別講師である三浦瑠璃さん進行の下、ゲスト紹介のあとは早速、ディスカッション形式の質疑応答に移ります。
全部で五つのグループから、熱いパッションを孕んだ質問が飛び交います。
さらにフォローアップの質問も生まれ、一つ一つとそのご回答を述べますと記事の量が巻物のようになりますので、特に見所のあったもの(※主観)を抜粋させていただきます。
全て閲覧したい方は、下記のリンクよりご視聴くださいませ。

↓↓
YouTube視聴リンク 【N/S高 政治部】ゲスト講義 現職議員と考える「いじめ問題」
ニコニコ動画視聴リンク 【N/S高 政治部】ゲスト講義 現職議員と考える「いじめ問題」

以下、当日生放送の発言より。意訳を含みます。

グループCからの質問
「(いじめ防止対策推進法について)いじめ加害者側の出席停止に関して、かなり慎重なように感じます。その処置を取られない事例では、いわゆる更生プログラムなどで対応することはできないのでしょうか?」

寺田さんのご回答
「<前略>僕はいじめをした経験もいじめられた経験もありますが、後者の視点から見ると中心人物を排除したらいいかって話でもなくて。僕自身が救われたのはクラス替えだったんです。あいつを無視しろっていう環境を外部からシャフルされて消えたんですね。出席停止実施された数字がなんで小さいのかは分からないですけど、あんまり多くする必要はないのかなというのが僕の感想です。」

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義家さんのご回答
「率直に言って不愉快です。いじめによって不登校になったり、いじめによって命を落としたり。本来、退場すべきはいじめている側でしょ。つまり、いじめられた子が不登校になる前に、いじめている側を教室から出す。これ(いじめ)は許されないことなんだって措置をすることって当然です。でも、義務教育において、加害者が教育を受ける権利だけが守られて、被害者は、学校に行けなくて、一人苦しんでいる。<中略>まず教育で守らなければいけないのは被害者の方なんです。」

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笠さんのご回答
「私もこの立法に直接関わった者として、この厳罰化についてはかなりの議論がありました。 しかし実際には、義務教育段階にいおいて出席を停止させるということが現状は非常に限られたケースになっているというのも事実です。ただ私が大切にしたいのは、学校の秩序をしっかり取り戻していくための体が必要なわけで、どうしてもの場合は、何らかの措置を取るべきだと思います。<中略>やはり傍観者を出さないこと、その前の段階でいかに未然に防ぐか或いは、重大事態に発展させないか、そういう点も含めて、力を入れていくべきであろうと思います。」

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この後のフォローアップの質問で、「(前述推進法について)被害者に対しての具体的なサポートが書いていなくて、実際に苦しんでいる人たちへのサポートはどのようにお考えですか。」というものがありました。
これに対し寺田さんは初めから「明らかに僕と義家さんの意見が対立していますけど」と笑いながら切り出します。
そうして御三方が一通り話し終えた後の、三浦さんの一言がとても印象的でしたので、載せさせていただきます。

「いじめ問題を論じる際には、多くの人がなんらかの形でいじめをした、見た、受けたという体験に基づいて発言していくので、実は不必要なすれ違いが起きることがあります。<中略>その人自身(主に被害者)に対してどういう、生き延びるためのティップスを与えている発言なのか。或いは教育界全体の改革を見据えた上での提言なのか。三者三様でいろんな視点からの意見をいただいた、どれも、重く受け止めていきたいと思います。」

講義の最後の最後に、ゲストの皆さまに一言ずつコメントをいただきました。
どなたのお話も大変興味深く、そしてもう一度考えてみたいと思うようなお話でした。
改めてこの場で、深くお礼を申し上げます。

終わりに。
約二ヶ月間、この問題と向き合い、三浦さんや議員の御三方とディスカッションをし、大事なことが「いじめ問題の解決」ではなかったことに気づかされました。
私含め多くの方が平和主義者であり、衝突を嫌がり妥協や合意を好みます。
講義中の意見のぶつかり合いを肌で感じ一瞬嫌な空気を察知したと思い込みましたが、全くの杞憂でした。
何でもそうですが、日々情報に触れる私たちに必要なのは事実と意見を区別する能力です。後の三浦さんのお話で、私の勘違いは勘違いで終わることができました。
いじめだって同じことで、生徒同士同僚同士の擦れ合いや教師と生徒間などで起こるすれ違いが、始まりとなったり終わりを遠ざけたりします。
そしてそれを事実として把握した後、その後自分がどう思ったか、人に流されずに確立させなければいけません。
今もう一度講義を見、そしてグループのディスカッションを思い出し、意見の練り直しを試みようと思います。
問題のテーマについて、なるべく多くの方々がこの講義を耳にし目にし、整理し、考えてくださることが何よりの解決になるのだろうと私は思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。
もしN/S高ないしN/S高政治部にご興味がありましたら、記事のシリーズもぜひご覧くださいませ。


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