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Franz K Endo

MADドラえもんでおなじみFranz K Endoさんの数少ない喋ってるシーンを観ると、この人もまた自らにフリ的な引き込みを連呼してゆく事で同世代的なノリのゾーンに持ってゆくのを得意とするタイプなのではないかなと感じます。


対象や観客の反応を伺いつつもそれによるキャッチボールは割りと早めに設定されていて、繋いでゆく言葉やテーマの切り替わりは舵取りを自己判断で綱渡り的に行ってゆく傾向があると思います。この間合いの繋ぎ方はザマミィの酒井さんやシティボーイズの大竹まことさん、菊地成孔さん等に近いと思います。


ある程度引き出しがあってそれをセレクトして全体像を作り上げてゆく。これをもっと受けの上手さに変容させてコメンテーター的なポジションを取ってるのが西村博之さんとかだと思います。

そういったトークに置ける突発的な声色の変化や、ぶつ切りで別のテンポをぶち込む手法を動画制作にも持ち込んでいるのではないでしょうか。


視覚効果の強烈さから「観るドラッグ」と形容され、お笑いのジャンルとしては野性爆弾やハリウッドザコシショウ、もう中学生等の額縁性の高い作風だと認識されがちだと思うのですが、むしろそういった一点突破型の絵作り、出オチ的なコマ割りのシンプルな構成に対してそれを基本に、ズラしたり外したりする事そのものを連呼し切り貼りするカットアップ的な要素が芸の根幹ではないかと思います。

なのでやってることとしては、ランジャタイ、永野やDr.ハインリッヒ、鳥居みゆきや立川談志と同じような領域なのだと感じます。


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