視力

批評ものまね

メンバーシップに加入する

視力でのコンテンツのアーカイブマップ的なものを運営したいです。

  • 視力1.0

    ¥500 / 月
  • 視力2.0

    ¥1,000 / 月
  • 視力3.0

    ¥3,000 / 月

マガジン

  • さらっとしたお笑い雑感

  • ちょっと長めの芸人考察

  • 現代4コマ批評

  • 有料版のもの

    有料版の記事をまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

全ては片桐仁から始まった

ラーメンズの小林賢太郎さんがパフォーマーを引退をされてからしばらく経ちました。 共演者や裏方を含めた多くの関係者、多岐に渡る数多くの影響を受けた方々、そしてもちろん視聴者や観客、ラーメンズを知る幾重もの人々がその突然の発表に驚きを隠せない様子でした。 個人的にも単純に引退は寂しいですし、もう舞台上で片桐さんとの2人のコントを披露する事は無いのかなぁ…と思うとなんとも言えない名残惜しさを感じてしまいます。 ですが身体的な要素が理由の中に加味されているので仕方なさも分かりま

    • 8月22日の彼女

      構成作家、動画制作業をしているFANさんと、 楽曲制作、デザイン業をしている千代園るるさんが、 大喜利の場で出会って組んだ 8月22日の彼女。 既存の男女お笑いコンビでは、あまり見た事がないような雰囲気というか、2人に隣接してるカルチャーや嗜好してるファッションなど含めて、提示される面白さに妙な生暖かい感触を覚えるのが魅力だと感じています。 FANさんのやや籠もった声質で聴き手を自動的に引き込む低音から繰り出される 大喜利の回答やネタの設定は、突飛で分裂的でありながらも何

      • 阿佐ヶ谷姉妹

        女芸人No.1決定戦 THE W 2018チャンピオン、 「とんねるずのみなさんのおかげでした」の第22回細かすぎて伝わらないモノマネ選手権優勝、 劇団東京乾電池研究所で出会った2人が結成したコンビ阿佐ヶ谷姉妹。 派手な衣装と素朴な風貌、穏やかな話し方でほのぼのとした印象がありますが、コント、漫才、モノマネ、歌唱、フリートーク、と その芸の幅の広さには驚かされます。 2人とも似た見た目なので認識しにくいですが、見てるとけっこう明確に役割分担的なものが分かれいる事に気付きま

        • NISHIMOTO IS THE MOUTH

          宗教団体を模した架空カルトクラブ的なファッションブランドNISHIMOTO IS THE MOUTH その主宰、預言者、ディレクター、の西本克利さん 一度見たら忘れられないインパクトのある見た目とは裏腹に、その喋り口調は淡々としてて穏やかで品があって安心感を覚えるほどです。 落ち着いたテンションで語られる自身の経歴、異色のブランドコンセプト、タトゥーに対する思想など、興味深いトピックのそれらを一旦置いといてみると 常識的な発言、物腰の柔らかな態度、聞き取りやすい声量と、

        • 固定された記事

        全ては片桐仁から始まった

        マガジン

        • さらっとしたお笑い雑感
          105本
        • ちょっと長めの芸人考察
          31本
        • 現代4コマ批評
          2本
        • 有料版のもの
          3本
          ¥500

        メンバーシップ

        • 視力アーカイブ【Mastodon編】

          この投稿を見るには 「視力1.0」か「視力2.0」か「視力3.0」で参加する必要があります
        • 視力アーカイブ【Twitter編】

          この投稿を見るには 「視力2.0」か「視力3.0」で参加する必要があります
        • 視力アーカイブ【Togetter編】

          この投稿を見るには 「視力3.0」で参加する必要があります
        • 視力アーカイブ【Mastodon編】

          この投稿を見るには 「視力1.0」か「視力2.0」か「視力3.0」で参加する必要があります
        • 視力アーカイブ【Twitter編】

          この投稿を見るには 「視力2.0」か「視力3.0」で参加する必要があります
        • 視力アーカイブ【Togetter編】

          この投稿を見るには 「視力3.0」で参加する必要があります

        記事

          現代4コマ批評 「コマ派」「4派」への分布

          (※こちら「現代4コマWiki」で2023年5月21日に掲載させていただいた記事の加筆・修正したものになります。分布例として貼っている各画像をクリックすると元ポストに飛べます。) 現代4コマ批評とは、現代4コマを評論すること。または現代4コマ研究とも言うが、評論の対象や手法が多様なため、定義は曖昧である。 「コマ派」「4派」への分脈現代4コマは、 構造主義的な「コマ派」と 実存主義的な「4派」に分けられる。 そこに「コマ」を探しているのか… そこに「4」を探しているのか

          現代4コマ批評 「コマ派」「4派」への分布

          メテオ

          ゲーム実況YouTuber、メテオさん いわゆるゲーム実況YouTuberと聞いてイメージをするようなテンションと声の張り、矢継ぎ早な言葉数による間を詰めていく定番感のあるトークスタイル、ではあるのですが どこか耳馴染みの良い声質とリアクションで、数いるゲーム実況者の中でも聴き心地がいいなぁと感じています。 メテオさんの喋りって、 例えばゲーム実況という括りだとしゅーやさんのような落ち着いたトーンで聞かせて安心感を湧かせるタイプ ではなく、 区分的にはキヨさんのようなハ

          東京03

          キングオブコント2009優勝者 関東トリオコント師を代表するグループ東京03 その役割分担を定点観測的に見てゆくと、オーソドックスなフォーメーションに対して個々それぞれの気質が、3人組として少し変則的に感じられる瞬間があります。 東京03結成前の、豊本さんと飯塚さんで組んでいたコンビ アルファルファ時代のネタを見てゆくと、割と今の芸風とは若干違って、特に豊本さんのボケの角度がややファンタジー風味で現実に居そう感が目減りしています。 キャラクターとしては今と大きく変わらず

          バナナマン

          関東コント師界の系譜で今なお現役、もはや大御所の域に突入しつつあるバナナマンというグループのコンビネーションを今改めて確認したいと思いました。 設楽さん日村さんはキッチリと役割が分かれているようで実はお互いの領域がシームレスな相反可能性があって、両者気質が似ているからこその相乗効果があると感じています。 バナナマンの主軸であるコント ではなく、あえてバラエティ番組での振る舞いから見て考えてみようと思うのですが、 設楽さんはドSキャラと呼ばれ、今や司会のポジションも多く、

          バナナマン

          ランジャタイ

          奇天烈的な破滅型漫才師ランジャタイは、ボケとツッコミという関係性で捉えて見ようと思うと、その型の許容度はゆうに超えてて解体そのものの面白さになってると感じるのですが、 それを「コント」だと思って見てみると、むしろ一度も規定演技から出てこないのが分かります。 伊藤さんは、 コンビのツッコミとして国崎さんの暴走行為へ傍観的に戸惑いの言葉を要所要所で被せてゆき、混沌という名のうねる様なグルーヴにあの上擦った高音でアクセントを入れる事で飽きをこさせないように工夫を入れてると同時に

          ランジャタイ

          解説 純粋4コマ主義

          (※こちら美術紫水さん運営メディア『ひとのきもち』で2023年12月5日に掲載させていただいた記事の加筆・修正したものになります) 4つのコマが、ただそこに描かれている これは、果たして4コマ漫画でしょうか? 「純粋4コマ主義」と名付けられたこのイラストは、漫画家であり概念創作者であるいとととが描いた現代4コマの中のいち作品です。 初めて純粋4コマ主義という作品を見た時の自分の感情はもう思い出せません。 もはやそれは、“風景“そのもの だったからです。 いととととい

          解説 純粋4コマ主義

          アルゴリズムは成田悠輔切り抜き動画の夢を見るか

          夜明け前のplayersという番組をよく見ています。 経済学者の成田悠輔さんがMCを務めるトーク番組です。 政治家、クリエイター、学者、タレント、様々なジャンルの著名人をゲストに呼び成田さんと対談してゆきます。 簡潔かつ歯に衣着せぬ質問力と、緩やかで淡々とした声質が癖になる成田さんのMCは、専門的な難しい話を噛み砕いて飲み込みやすくしたり、逆に抽象的な濃度が高まって哲学領域に展開していったり、時折挟み込まれる成田さんのあの独特でシニカルなユーモアが融和剤にもなってて、地

          アルゴリズムは成田悠輔切り抜き動画の夢を見るか

          九月の虚無はコントの虚無

          ピン芸人九月さんのエッセイ本「走る道化、浮かぶ日常」が発売されて話題となっています。 SNSでバズっているのを何度か見たことがある人も少なくないと思います。 事務所に所属せず完全フリー、ラジオやテレビのレギュラーがあるわけでもなく自身のYouTubeチャンネルがメディア活動の基盤、お笑いネタの賞レースの決勝戦や寄席などの舞台に定期的に出演しているわけでもない。 そんな状態からいきなり全国の書店に並んでしまうクリエイターとしての地肩の強さに驚きを隠せません。 お笑い芸人の棚

          九月の虚無はコントの虚無

          第2のタモリという思想模写

          タモリさんが徹子の部屋で 「新しい戦前」 という言葉を発して話題になっていました。 ただ、この発言自体はタモリさん特有の皮肉というかブラックジョークというか、こういった内容について触れてゆく事そのものが、若干目的化されている自己完結的なギャグだと感じます。ノンポリ自虐とでも言えましょうか、ある構造や文脈の中に自身がどの立ち位置で組み込まれているかを理解している事への言及によって引き起こる乾いた笑いの類。 報道ステーションにコメンテーター的なポジションで出演した時にウクライ

          第2のタモリという思想模写

          ニューヨークの地下には巨大なアンチがいる

          ニューヨーク嶋佐さんが炎上していました。 厳密に言えば、炎上とカウントできるような規模感では、微妙になかったと思いますが、「WBC早く負けろ」発言をしたと誤解をされたまま、それが拡散され、SNSとネットニュースを中心に話題になっていました。 それらを踏まえた上で、ニューヨークのお二人も、半分冗談、半分本気、ぐらいの温度感で、その炎上そのものをネタ化させ、面白おかしく語っていました。 タイミング的にも、NEWニューヨーク、ニューヨーク恋愛市場などの終了や、マジックミラーナ

          ニューヨークの地下には巨大なアンチがいる

          日没する処のウエストランド

          井口さんがジワジワとその面白さを浸透させてきていると感じます。 デドコロというラジオ番組での永野さんとのトークや、マルコポロリという関西のテレビ番組での東野幸治さんからのいじられの求愛、鬼越トマホークやニューヨークのYouTubeチャンネル等での爆笑問題いじり、三四郎からのいぐチンランドネタ、ゴッドタンでの槙尾カリーやあいなぷぅエピソード、そして安定の河本さんのポンコツ感への憤り、こうして適当に並べてみても井口さんって可動範囲が広いなと思います。 この水面下ゾーンでのうっ

          日没する処のウエストランド

          ロンドンブーツ1号2号の虚栄心

          最近たまに田村淳のアーシーchを観ています。 いろいろな企画が上がっていますが、僕は淳さんの1人喋りが好きでよく聞いています。 ニコニコ動画の頃から淳さんは生配信に興味があるんだろうなと思ってなんとなく観ていました。コメント欄の匿名の誰かと時に喧嘩めいたやり取りをしながら盛り上げてゆく淳さんが印象的でした。今繰り広げられている観衆の反応そのものをショーとしてまとめ上げてゆく手腕。そういったヒリヒリするようなライブ感の醍醐味と同時に、どこか凄く個人的な心理的対話を見させられ

          ロンドンブーツ1号2号の虚栄心