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ラバーガール

そもそものツッコミの技術というより進行の上手さを逆手にとって、そこに合わせてアシストしてゆく事でツッコミを上手くやってる様に見せているのがラバーガールです。

飛永さんは昔の映像に遡ってもそんなに今と変わっていません。進行の気質が先立ってる上でツッコミの役割をやっているのでその言い方やテンポやペースが確固たる自分のものがあり、あまりそれを崩せません。四千頭身の後藤さんやオズワルドの伊藤さんの様なタイプです。その中でも特に飛永さんは球種が変わらないと思います。逆に言えば安定感がずば抜けています。

そしてその飛永さんの進行を邪魔するかのようにボケるのが大水さんの役割です。大水さんは飛永さんのその進行のテンポに合わせた上でツッコミの言い回しを引き出すためのアシストしかほとんどしていません。なので他の演者と絡んでる時も大水さんはかなりテンポを相手に合わせる傾向があり、その上で受け手にリアクションを促す種類のボケ方なので実はキャラクターとしてボケる理由があまりないのにボケているという状態になっています。というか大水さんは実はキャラクターがあまり定まっていなくてボケのために存在が先行しているのに違和感が少ないという稀有な演者です。


この大水さんのアシスト的な気質により飛永さんの進行的な気質の中での淡々としたリアクションがツッコミの台詞として際立つ仕組みになっています。130Rで言えば板尾さんあの独特な佇まいをボケとして成立させるためにほんこんさんが助長気味に突っかかるようなツッコミをしているのと似たような構造でそれのボケツッコミを逆にしたパターンがラバーガールというわけです。

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